産業革命が落ち着き、アメリカというわかりやすい新天地に羨望し恐れているロンドンっ子たち。
読みやすく、結構夢中で読みました。事件よりもキャラクターがわかりやすかったり、ロンドンの人たちのアメリカに対する価値観とか興味とかの描写の方が面白かったです。
時代に対するキーワードもさりげなく入っていて高校で世界史を「早く昼休みにならないかな」と思いながら不真面目に授業を受けていた私でも”あのへんの時代か”と感覚的にわかるようになっていました。
貴族デザイナーの華麗な事件簿 ロンドンの魔女 (富士見L文庫)
- 作者: 柏枝真郷,片桐いくみ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2014/06/11
- メディア: 文庫
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事件?ああ、解決しました。現実ならでは怖いけど、創作としては少し腑に落ちなかった。
謎解きはディナーの後にのようなオムニバスの一つならいいけど、一冊の本の大オチとしては…うーん…