見てきました。
内容と関係ない部分
早目についたので近くのラーメン屋に。有名店の支店でした。テーブルの半分があいているのに、おひとり様のためか、2席ぐらいしかあいてないカウンターに通された。私が出るまでテーブルが埋まることはありませんでした。店員の「いらっしゃいませー」「お待たせしましたー」はお客さんに言っているのではなく声を出してればいいって感じ。
待合場所は人込みでいっぱいでした。あ、お布施してきました。ポップコーンとドリンクのガンダムUC仕様が売ってました。ええ、買いましたとも。クリアファイルの特典つきですよ。
ポップコーンが食べきれなくて、上映を終わった後、ほかの客が出るのを待っている時にポップコーンを落として床にばらまきました。掃除のお姉さんの前で。「ごめんなさい」といったら抑揚なく「はい」って返ってきました。....ごめん。
入場特典でもらいました。
ポストカード・ガンダム展告知・ガンダムトライエイジ用カード。ゲーセン行ったときにやってる誰かにあげようかしら?
他にも告知たくさん。
さて、本編。ネタバレです。OKな人はスクロールしてってください。
では富野さんと比較から
映画を終わった時に前の人が言ってた。「やっぱりリアルロボットじゃなくてスーパーロボットだったんだね」。私の違和感がすべてまとまっている一言でした。
アニメでありSFですから、この切り分けに意味があるか分かりませんが、”リアリティのない超パワー”がたくさん発動します。最初にオードリーが念波でマリーダにメッセージを送ります。さすがに会話まではしませんでしたが、まるきりリアリティがなくなってしまいした。
さらにユニコーンガンダムのシールドが3つ出てきてサイコミュ、、、というよりも意志を持っているように勝手に動く。バナージはあれを意識して操作しているか?富野ガンダムの宇宙世紀は文明の進化と人の革新の先にある世界だと感じられましたが、今回の対フロンタル戦は完全に別物。人の革新であるニュータイプの在り方ではなく、超能力をもつ主人公と背丈が数倍ある化け物との対決になっちゃってる。
描きたかったのが、Zガンダム以降で描きたかったこととまるきり逆ベクトルなんですが、できれば富野さんのつくったフィールドでやってほしかったな。その範囲から出るのは最後の最後にちょっと非現実になるんなら飲み込めるんですが、ああまで風呂敷を広げられちゃうとなぁ。
んで時間遡行ってどういうこと?
※SFで「’リアリティのない超パワー’とか’非現実’とかがおかしい」と言っちゃってます。笑いたければ笑ってください(笑)
モビルスーツ戦。ネオジオング
4巻の手に汗握るモビルスーツ戦を継承しているのは前半です。ヤクトドーガが出てきてファンネルを使ったり、メガバズーカランチャーが出てきたりします。
アンジェロと戦うあたりから超パワーが出てきてなんだか分らなくなっていきます。
ネオジオング、、、かっこよくない。なんかGP03デンドロビウムを縦にしたみたい。特にシナンジュがサーベルを使うところがGP03ステイメンがバズーカを撃っているみたい。
ネオジオングがパージされてシナンジュ対ユニコーンの方が盛り上がったような気がする。
オットー艦長が周囲の意見に押し切られることが数回あったので、あとでびしっと決めてくれることを期待してたけど、そのまま終わりました。残念。
フロンタルは何者?
原作ではえらい誰かが政略目的で作ったシャアそっくりさん強化人間です。映画ではその辺は語られませんが、具体的な出生はそれほど関係ないですね。
バナージが未来を見た時にフロンタルは崩壊し、シャア・アムロ・ララァがフロンタルを連れていきます。オープニングで丁寧に過去の宇宙世紀ガンダムを復習しいて、崩れゆくネオジオングの映像に圧倒されましたが、、、、え?冷静に考えるとどういうことだ?フロンタルは三人をはじめとした過去のニュータイプたちが形作った試金石だった?そんなバイオレンスジャックの正体がデビルマンだったみたいな展開はうれしくないけどなぁ。
ブライトさんとセクシー担当
最終話にカイとブライトさんが出てくるとは思わなかった。しかもブライトさんはいい役でした。セクシー担当のマーサさんが裁かれたような感じで地球フェーズは終わります。アルベルトさんが崩れ落ちたに振り向きもしなかったマーサさん。前の世代が退場したってことですね。
ラプラスの箱とニュータイプ
ラプラスの箱の中身は物語的には見事なものでした。中身がからっぽでそれがメッセージとか、箱の制作者には大きな意味合いを持つけど他人には価値のないものとかではなく、ちゃんと世間をひっくり返すものでした。子供のころ見たらあの条文がどれだけ強い意味があるか分からなかったろうけどね。
この外伝の骨子は「ニュータイプの肯定」です。長らくニュータイプの否定がガンダムの大きなテーマの一つでした。アンチテーゼにアンチテーゼを投げかけました。フロンタルやアンジェロとの絡みではなく、こちらを最後に持ってきてくれてよかった。お尻の座りがよかった。
(コロニーレーザーを超絶パワーで受け止めてたけどね)
毅然としているオードリーとちょっと女になっちゃってるオードリーがいますが、今回はどちらも強く前面には出てない。あの緩急好きなんだけどな。
評判
私のようにやりすぎの演出に引っ掛かる人はほとんどなく拍手喝采。一年戦争からの集大成と位置づけする声も大きく、ニュータイプの概念と宇宙世紀の年表が分かっていないと理解がついていかないかなと心配する声もあるようです。が、おおむね拍手喝采。