ハードボイルドなのかバカなのかの境界線
ハードボイルドで主題の部分以外はでたらめです。
でたらめな部分に辟易しなかったり笑える人ならぜひ。
ただ、モノクロなのでスマフォやタブレットでは干渉は無理かと思われます。
三部作の二作目です。私は一作目未鑑賞。
元々アメコミだそうです。wikipediaによるとグラフィックノベルというジャンル。
日本だと青年誌(週刊モーニングとか)で独特のタッチで6ページぐらいの連載をしてそう。
オープニングのタイトルからB級くささとお金のなさが漂ってきました。
映画が始まる前の前作のあらすじ紹介が日本語でした。
さてネタバレです。
やりたいことはやり切った感じがしました。
主題以外は物理法則よりも画面のハデさを優先し、矛盾よりもご都合主義を優先。
冒頭に世界観を説明してくれました。
- ボンボン数人が挑発してくる
- ボンボンの車に飛び乗る
- 対向車のパトカーに飛び移る。
- ケリでパトカーのフロントガラスを割る。
- 警官をたたきおろして逃げるボンボンらを追跡
- 手を挙げるとどこからともなく飛んでくるナイフ
- 手を挙げるとどこからともなく縄が下りてきて絞首刑
- なんか言いながらボンボンの首をはねる。
理不尽で救われない貧しい町と命の大切さレベルがそれほど高くない世界。モノクロと背景の特殊効果(CGかカメラの調整かは私には不明)も相まって、「あー、スケベ系ではなくこういう意味でR15なのか」と感じました。
4つの主題。
関係ありそうでなさそうでという微妙な距離感。同じ街という以上の関連性はなし。3つかと思ってましたが、4つあったようです。
-
A Dame to Kill For
サブタイトル。
エヴァ・ロードこと、エヴァ・グリーンの美しさが光りました。おっぱいきれい。エロ担当っちゃエロ担当なんですが、どちらかといえば見とれるきれいさでした。金持ちプールでの姿も安アパートでたばこ吸いながらドワイトを待つ姿も奇麗でした。
警部が心情が刺さりました。キャバ嬢にはまるサラリーマンの悲哀ですな。
彼女の色香にはまっているのは相棒に言われなくてもわかっているけど止められない。止められないから拳銃自殺しました。救われない警官のラストであり、心の葛藤がなかったり自殺前に震えたり悩んだりがなくさくっと拳銃自殺。青年誌のキャラクターっぽいなぁと感じた警部でした。
-
Just Another Saturday Night
冒頭のボンボンを殺したあたりのことかな?世界観説明にちょうど良かったです。
-
The Long Bad Night(オリジナル)
マーシーかわいそう.....。ジョニーも救われない終わり方でした。ポーカーは熱かったね。
-
無題のオリジナルストーリー
前作のあらすじで出演していた人たちの肝はナンシーとロアーク上院議員。ロアーク上院議員がラスボスっぽかったんですよ。で、The Long Bad Nightでもロアーク上院議員がラスボスでしたので、ロアーク上院議員が死ぬのは映画としていい落とし所だと思いました。
けど、あともう一作あるんだよね?ラスボス死んじゃったけど、3作目はどうするの?オールドシティの日常になるのかな?
ま、三作目でロアーク上院議員がしれっと復活していても何も驚きませんが。
原作。
日本のイメージはやっぱり忍者らしい
暗殺部隊の一人ミホはデヴォン青木さんからジェイミー・チャンに交代。
この娘のアクションがまるっきり昔の忍者のイメージです。道からビルに飛びあがる、屋根伝いに走る、くない的なものを投げる。階下から回転しながら飛び上がって階上にいる5人の首を一瞬で跳ねる。
あ、彼女の仲間が3Fビル屋上から火炎放射機を使って道路のパトカーを炎上させてました。火炎放射機の攻撃可能距離すげえ!
モノクロでよかった。
マンガでしか許されないようなアクション表現が沢山あるのでカラーだったら興ざめしたかもしれませんね。
女性たちの衣装と口紅だけ色が入っているところがあってセクシーでした。
みんなの評価
いろんな言い方をされていますが、要するに「B級」。B級をB級として楽しめるかでこの映画を友達にオススメするかが決まる感じ。
エロかったという言い方ではなく「エヴァグリーンが奇麗だった」は全会一致(笑)