フレデリカ LOVE 邦画<ネタバレ>

内容を知っている方だけどうぞ。ネタバレで感想や評価を書いています。たまに批評・解説になっちゃっているところもあり。

あたみ石亭に行ってきました/おもてなしと翡翠の風呂

あたみ石亭に行ってきました。

ゆっくりしたのに持て余す時間がなかったという最高の時間を過ごさせていただきました。

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ふぐコースでお一人45,000円!(モノの質を金額で図るのがさもしいですね)

弟と話したこと「上を見ればきりがないのは確かだけど、ここは庶民トップレベルさ!」 (ほめてますよ)

 

部屋まで

唯一の短所。ロビーから部屋までは飛び石や石段があります。風流でよかったんですが、石畳や道路をまたぐ橋がちょっと大変でした。足を悪くしている人には一苦労でした。1組1離れという高級旅館なので宿泊客はお年よりも多いはず。エスカレーターやエレベーターっていうのも風情がなくなっちゃいますが、ちょっとつらいかな。(作務衣をきた男の人が背負ってくれるのかな?)

 

 

部屋の中「黄金崎」

私にとって旅館とは玄関で靴脱いで階段で部屋に案内されるものです。それが「離れ」とは。

玄関口は静かな飾りが出迎えてくれます。昼間見てきた金の茶室よりこっちがいい。

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部屋に入ると二畳はあろうかという床の間。ふっかふかの座布団。

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いけばなの淡いピンクにちょっとだけ春を感じました。

 

食事:ふぐコース

前に家族旅行したときにカニづくしにしたときに確かにカニをたらふく食べたのですが、あきました。ずっと母はそれを懸念していました。ふぐばっかりだったらやだなぁと。

確かにふぐ三昧でした。しかしレパートリーと付け合せに富んでいて違う顔を見せてくれます。

あ、てっちりと雑炊を撮り忘れてる。残念。

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食べきれるかな?と不安なぐらいたっぷり出てきます。ですが中井さんがこちらの様子を見ながらゆっくりゆっくり出てきて、デザートが出てくるまでに3時間かかります。その3時間があっという間です。食事に夢中になっているうちに過ぎてしまった、あっという間に過ぎた3時間でした。

不安がっていた母も大満足していました。

 

お風呂1:部屋についているお風呂

うち風呂

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使いませんでした。

 

外風呂

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部屋に入ってとりあえず撮影。あいにくの曇り空でした。

しかしこのお風呂のメインは朝風呂です。翌日は快晴だったんですが、空の上のほうを優雅にとんびが舞っているんですよ。湯船で思いっきり手足を広げてそれをのんびり見上げてる。なんとも優雅な時間でした。

 あ、なんでガネーシャ像(像の置物)があるか聞くの忘れてた。

 

お風呂2:古狸の湯

扉を開けるととりあえず男根様が出迎えてくれます(笑)

私が泊まったのが、日曜日で少し雨が降っていたので誰もいませんでした。

部屋付き風呂に感動したあとだったので普通に見えました。湯船に入ったまま雨を浴びるのがちょっと面白かったかな?

 

お風呂3:御神木の湯

女風呂なので私は入れませんでしたが、母と母の姉のお気に入り。翡翠のお風呂というのがあったそうです。二人の話だと、このたびの一番の感動だったようです。

卵形になっていて、やさしく包まれているとか。体験者がシロウトでインタビュアがシロウトなのでなんとも伝え切れませんが、一度は入ったほうがいいということでう

二人は夜に入って、翌朝も時間がない中を無理やり入りに行ってました。

 

お風呂4:今井浜

時間ごとの貸切風呂です。お風呂は小さいですが、行き届いた木々を見ながら入れます。

 

朝食(写真撮り忘れました)

魚の開きが数種類から選ぶことができます。納豆なんぞついてません。

のりが段違いにおいしい。漬物も程よく使っていて、豆腐はできたて。うん、贅沢な朝食でした。

最後にコーヒーが出てきます。

 

庭。

正直、庭というほどの庭ではありません。なんとなく(に見えるだけかな?)木が植えてあるような感じでした。

何ですけどね、朝、ハトやメジロが飛んできて花やコケなんかをついばみに来ていました。餌付けしているような数ではなく一匹二匹で、見ていて落ち着ける程度です。

この風景を見せるための庭ならすごすぎるし、見れた私たちはラッキーだったのかもしれません。

 

仲居さん

ここまでインフラばっかり書いてきたような気がしますが、今回の旅行でメインの当て方は「おもてなし」でした。知恵袋まで使いました。今思うと、要するに仲居さんの力量ですね。

私たちの部屋を担当してくれた仲居さんが言葉使いやその口調が心地よかったです。

会話をとめることなく、食事の準備をしてくれたり。家族の会話に入ってくることはないけど、明日の予定について話していると、そっとフォローして梅園への近道を教えてくれたり。後で梅園までの地図を教えてくれたり。

私の冗談にコロコロ笑ってくれたり。私たちが気づいていない気遣いも知れくれてたんだと思う。所作一つ一つも行き届いていて上品な人でした。

私たちが泊まったのが日曜日で5人だったので、その仲居さんは他の部屋を兼任することなく私たちに集中してくれました。そこもよかったのかも。

私たちは心づけをしませんでした。言い訳は、庶民だから。です。でも帰りがけにでも心づけを渡したほうがよかったんじゃないか。そう思い直すほどのおもてなしでした。

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<あたみ石亭全体の話ではないです。>

仲居さんがきれいだったんですよね。いい感じに身長があって着物がものすごく似合ってました。

落ち着いた雰囲気で、立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、って感じ。きれかつたなあ。

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私の家族に対して思うこと

一般的な庶民でした。ちょっとうれしかったのは、誰かの悪口だけで会話が構成されていないところ。

この旅館の悪いところを探して、それを仲居さんや挨拶に来てくれた女将さんに行ってみたり、ヒソヒソ言わなかったこと。

あまり言葉に遠慮しない母や母の姉です(年相応だと思ってます。身内に言葉を選ぶようじゃ窮屈すぎるしね)。だからこそ、自分以外の誰かを貶めることだけで話が成り立っているわけではないのは彼女たちの本心のところだと思います。

ちょっとうれしかったな。

 

朝は11時

チェックアウトは11時です。ほとんどのかたがたがぴったりに出てきました。

みんな、満足したんでしょうね。

 

まとめ。

今回の私のテーマは「温泉などのインフラよりも良いおもてなしを受ける」でした。満足させてもらえるおもてなしをいただきました。

お金があるなら、また行って見たいです。またあの仲居さんだといいなぁ。

 

あたみ石亭 | 熱海の高級旅館