主人公の四人
田崎と仁藤が重要な役割を果たすかもしれないと思ってましたが、主人公級の掘り方をされてました。そういうのって後から気づくと気持ちの持っていき方が追いつかなくて、”詰め込みすぎじゃない?”と思うことも多いんですが、今回はすんなり入れました。実行委員会って枠を作ってくれたのが良かったのかな。
DVDじゃ最後まで見れなかった。
順ちゃんと坂上くんの話だと思っていたら、上に書いたとおり青春群像になっていました。その中で青臭すぎて目をつぶっちゃったところが多々。坂上と田崎親友の代理戦争が始まったときに歌で止めたところなんてもう、、、、(照)
DVDで見ていたら、テレビに切り替えて、3分したらDVDに戻してたような気がする。
さて、ネタバレ感想です
明治のCM
順ちゃんはMEIJIの大好物ですね。
順ちゃんに全部いわれちゃった。
見てたときに決めていたこの記事のタイトルは「心が叫びたがってるんだ。/坂上がイケメンすぎねーか?」でした。
高校生のクセになんでああまで自然体なんだよ。童貞臭なしだよ。なんでいうことやることが全部イケメンなんだよ。しゃべれない気の小さい子をフォローしつつ、クラス1の美女(もしくはクラスの中心?)となんで自然体で話せるんだよ。高校生だろ、あせろよ。(私がどんな高校生活をすごしてきたかばれるかな?)
それらのもやもやを順ちゃんに全部言われちゃった。私が気づいてなかった仁藤への感想まで言われちゃったよ。主人公チームなのに一切言及されなかった田崎くんがちょっと不憫でした。
順ちゃんよりも高校生っぽいやつ1・田崎
腕力だけでスクールカーストのうえのほうにいた人。絶対的な価値感と自信(野球部)を持つけど、本人が思っているほど厚みがある価値感じゃないのであっさりと撃沈。私は途中まで3年生の夏をひじを怪我して出場できずに引退したのに、後輩に威張り散らしていると思ってました。まだ2年生で現役なのね。だったら別に威張り散らしててもかまわなくない?やらなくちゃいけない筋トレはしてたみたいだし。
そんな田崎くんが、自分の知らない世界にも価値感があることを知りました。その流れを作ったのは大したもんだと素直に感心しました。
順ちゃんよりも高校生っぽいやつ2・仁藤
坂上との距離感について順ちゃんと自分を比べて勝手にショックを受けまくっている人。それでも順ちゃんに意地悪しなかった優等生、自分の問題として捉えていた優等生。自分が正しく周囲が悪いから我を通す田崎とは真逆の反応ですね。順に対して軽い意地悪(伝えなくちゃいけないことを言いそびれたとかの未必の故意)をしてしまって自己嫌悪に落ちる描写も見てみたかったけどね。
田崎をあてがってもなぁ
ラストは坂上と仁藤がくっついちゃうので、順ちゃんには田崎が、、、的な雰囲気で終りました。順ちゃんは告られて驚いてました。
うん、驚いてただけなんですよ。うれしいという感じではなかった。順ちゃんは田崎とちゃんとしゃべったことがなかったと思う。順ちゃんはたぶん断るんじゃないかい?坂上が自分を好きというわけじゃなかったからといって速攻で気持ちを切り替えられるほど順ちゃんは器用じゃないよね。
じゃなきゃ、押し切られて不本意ながら付き合うとか?(そこから好きになっていけばいいのかもしれませんが)
吹いちゃった一言「痴情のもつれ」
クラスメートのモブ(名前は付いているんだろうけどね)が「要するに痴情のもつれ?」と言ってて吹きました。
城嶋一基先生
野原ひろしこと藤原啓治さんは稀代の名声優ですね。
私の好きな曲。この先生よりも城嶋先生は、ちゃんと「先生」をやってましたね。
みんなの「心が叫びたがってるんだ」の評価
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。と比べて(ほぼ同じチームの作品)どうだったかって人が多い。上回る感動とか、ベクトルが違い過ぎて受け入れられなかったとか。
そういえば見に行ったときも、メガネのオタク系のお兄さん多かったなぁ。あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。を見ているのがデフォルト?
あ、思い出した。オープニングが、
両親の離婚のトリガーを引いたのが自分で、オヤジさんの別れの言葉が呪詛の言葉だった
なんて初手から重過ぎないか?と思ったけど、そんなことないですね。人の生き死にがかかわっていない分、ある意味潔い。(人の生き死にとそれによるトラウマを話の中心に持ってくるのは少し卑怯だと思ってます)
もう一つ思い出した。本番前日の最終リハーサルが終ったときに順ちゃんが坂上と田崎と普通に手をつないでバンザイしてた。順ちゃんが人と触れ合うなんて話の肝や象徴の一つになるはずなのに、あっさり手をつないだと思ったんだよなぁ。
まったく細かいところですが、順ちゃんを病院に送った帰り、淳ちゃんのお母さんは仁藤を車で送らなくちゃダメじゃない?ヤローはともかく、深夜に女の子の一人歩きはアブねーよ。