原作未読
原作未読です。ちょっとwikipediaを見るとメディアミックスしてるのね。
ノイタミナの映画作品。ノイタミナというのはよく耳にしますがどういったものか分かってませんでした。要するにフジテレビの深夜アニメ枠の一つのことらしい。13:30からのドラマ枠を昔は「ライオン奥様劇場」といってましたが、それと一緒かな?
萎えちゃったxmlとCG
冒頭で不思議な空間で文字が浮き出てきます。”不思議な文法”の中に日本語が出てきて何が言いたいか分かるようになっているのですが、、、、、、
”不思議な文法”がxmlなんだよねぇ、、、、。仕事で毎日のように目にしている文法の簡易版なんだよねぇ。
せめて最後の</body>だけはやめてほしかったなぁ。xmlならまだしょうがない気もしたし私が萎えたのは職業病だと思うけど、</body>はhtmlソースの文法(このページで右クリックして「ページのソースの表示」を選ぶと一番下に書いてあります。)
</body>はちょっと身近になっちゃいませんか?かえって分かりやすいのかな?
CGがきれいすぎです。これすごいでしょ!感がすごい。
トァンの顔を横から見たときに額に流れる髪の一房と両目が見えるアングルが多用されてました。違和感を感じてましたが分かった、髪の一房と目鼻の間に2センチぐらいの隙間があるから気持ち悪いんだ。
逆に再会したときのキアンの手足の棒っぽさはすごかったなぁ。そこは力入れなくて良かったの?
さてネタバレです。
ハーモニーの感想
ミァハの言っていることを中心に世界観・未来感なんかが、
中二のときに考えていた妄想を10年かけて五十周ぐらいしたものがコアで、それを大人の理屈と構成力でラッピングした感じに感じました。ついでに大人の計算で百合要素を入れて顧客満足度を足した。って感じ。
昔は良く考えてました。みんなと同じだという恐怖と自分という個が埋没していく不安。でも、はみ出ることも怖い。せめて妄想の中では大きく振り切って周囲からはみ出てみたいんですよね。古い不良なら「15の夜」ですよ。
私は昔、ポイントカードを作ることを恐れてました。ポイントカードを使おうと買い物が一店に集中してしまい、視野が狭くなるのが怖かったんですね。Aという店舗で全て買い物をするとBの店舗にある品物を知ることができないと思ったんですね。Aの店舗に支配されてBの店舗が安かったら損してしまうとか思ってたんですね。
なに?それとミァハの思想を一緒にするな?いや、一緒だと思いますよ。
今、100分で名著という番組でサルトルの実存主義を取り扱っています。それと真逆ですね。
それとミァハが言ってた「おっぱいとあそこと子宮」。子宮とあそこは区別しなくてもいいと思うぞ。
霧慧トァン
WatchMeの管理から外れている理由が出てきませんでしたね。自殺失敗したときに誤作動を起こした、もしくは動作しなくなってそのままになった、でいいのかな?
黒幕の一人がオヤジさんであることやWHO螺旋監察事務局の意思決定機関レベルの上級幹部とご都合部分が多いなぁと少しだけ萎えました。
コートについていたのはアスクレーピオスでいいのかな?ウロボロスじゃないよね?
御冷ミァハ
出てくるまではどれかだと思ってました。
- ミァハという名前の一大プロジェクト
- ミァハの意識を取り込んだ無機質なPCがしゃべる。
- 脳みそだけが、でっかいビーカーの中に浮いている
どれもすでに、あるあるレベルまで達している展開なので「はずれてくれ!」と思いながら見てました。結果、実態のある人間でしたが、彼女になぜ護衛がついていない?
作者さんが、おそらくは本気で中二時代に悩んでいた「個性」と「右に倣え」の狭間の妄想の理屈そのものの人でした。
零下堂キアン
トァンの同士と典型的な一般人とトァンの孤独を示した人でした。、、、、と思ったんですけどね、前半で退場するしさ。あとは後述
榊原良子さん
個人的に好きな声優さんなんです。オスカー・シュタウフェンベルクは世界の影の指導者の一人でしたが、トァンのことが理解できずに振り回される役でした。
もちょっと見せ場があってくれるとうれしかった。
ハマーン・カーンとの逢瀬に「感無量です」神谷浩史テンションMAX!? - YouTube
ハーモニーの真相?
いくつかのなぞが残りました。というか無理やりな感じで残されました。
- エンディング前
オープニングと同じような白い空間があわられ、白い壁に”不思議な文法”が書かれていきます。それを眺めていた(書いていた?)のはキアンです。
本編ではそれほど大きな役割を持っていなかったキアンがなぜここに? - 入場特典
しおりをもらいました。
トァンとミァハが二人セットで、キアンが単品で登場です。学生時代の三人が描かれることはあってもキアンが一人ってのはありえない。
ざっと考えると、三人の役回りは
- トァンは振り回される人
- ミァハは実行犯
- キアンが全てを操る黒幕
になりますが、具体的にどういうことかは分かりません。
大人になったときのキアンに裏はないでしょう。だから学生のときに、、、あれ?本当に大人キアンに裏はないのか?トァンは帰国を誰にも知らせてなかったのに、迎えに来ていたキアン。どうやって知り、何のために現れた?いや、何のためかっていうと、トァンの目の前で死ぬためなんですが、どういうこったい?
一週間ぐらい考えて思いつくようなら追記しよっと。
<追記>WatchMe
最初と最後しか出てこない白い大きな部屋と白い壁。それとxml(etml)。
そこに一人たつキアン。これまでの物語を外部から見てきたようです。
この白い大きな部屋はWatchMeのシステムそのものでしょう。WatchMe中枢の擬人化したものがキアンですね。(キアンは起案と思ったけど違うだろーなー)。
つまりシステムだったWatchMeは人の感情に近いものを持ち独自の判断ができるようになっています。
十数年前に少年少女の自殺が多発しました。WatchMeの制御下に入りたくないためです。その中で一命をとりとめた3人組をWatchMeは観察し始めます。WatchMeのもたらす平和を嫌うトァン、受け入れたキアン、そして、首謀者であり壮絶な運命をたどってきたミァハ。
最後にハーモニープログラムを発動したのは誰でしょう?オスカー・シュタウフェンベルクをはじめとする次世代ヒト行動特性記述ワーキンググループではないでしょう。彼らは彼らが決断したつもりになっているでしょうが、最後に決断したのはWatchMeそのものです。
WatchMeにとって、一番強い観察対象はトァンでしょう。だからトァンを試すことにしました。まずミァハの声色を使ってキアンを誘導し、トァンの目の前で自殺させる。トァンにハーモニープログラムが何なのかを見せ、トァンに決断させました。結果、彼女はハーモニープログラムを受け入れることを決意しました。(ただしミァンは除外させましたが)
トァンがどうすればハーモニープログラムが止まったのか。それはミァンを敵として殺したら止まったかなぁ。ミァンの考えを受け入れたら、それはそれでハーモニープログラムの考えを受け入れたってことだもんなぁ。
最後に白い部屋でキアンは少しさびしそうでした。本当はWatchMeもハーモニープログラムを発動したくなかったのかもしれません。
、、、、われながら妄想しすぎだとは思います。この考え方だとWatchMeが意識を持っていなくったって物語として成立しちゃうしなぁ、、、、。
個人的には、ここまで妄想できる中2心を持っていた自分がちょっとうれしかった。
ハーモニーのみんなの感想
眠かった、眠い、寝たって感想が多数。睡眠の報告がこれだけ多い作品ははじめてみました。
一方で高い点数をつけている人もいますが、言っていることがいまいち納得できないなぁ。
ハーモニーの記事
- なかむら&アリアス監督が明かす、「ハーモニー」主要声優3人の“絶妙なバランス”とは? : 映画ニュース - 映画.com
- 【劇場アニメレビュー】なかむら&アリアスが作り上げた官能的な人間臭さ、伊藤計劃の魅力をシンプルに解き明かした快作『ハーモニー』|おたぽる