フレデリカ LOVE 邦画<ネタバレ>

内容を知っている方だけどうぞ。ネタバレで感想や評価を書いています。たまに批評・解説になっちゃっているところもあり。

【伊集院ツタヤレンタル-私見たよ編】魚影の群れ/フラワーカンパニーズ鈴木圭介さん

※私が見た感想です。あれみたよ編ではありません

 

玄人好みの相米監督。

若いころなら、よく分からなかったとか、何を伝えたかったか分からなかったと思うでしょう。いや、いや、この番組の紹介されていなかったら、よくわかんなかったと思うかも。

あの頃映画 「魚影の群れ」 [DVD]

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 男は女に支えられていますな。調子に乗ったときに一緒に笑ってくれて、つらい時に一緒に逃げてくれて、あせったときは諭してくれて。斜に構えることなく、上から見ることなく隣で支えて同じ歩幅で歩いてくれる。

一人前になれずに焦る佐藤浩一は夏目雅子を押し倒します。焦りと情けなさでよく分からなくなっている佐藤浩一を夏目雅子は受け止めてくれます。

こんな女性にめぐり合いたいもんですね

 

 

名シーンばっかりで書ききれませんが鈴木さんのお勧めに沿って3つ。

1.緒方拳さん

 見事に武骨な男でした。

あの頃映画 「復讐するは我にあり」 [DVD]

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 テグスに巻かれてしまった佐藤浩一さんをほったらかしてマグロと格闘してしまう尾形拳さん。人の深い業ですね。

一息ついて、転がっている佐藤浩一さんを見たときに、「あっ」とかいうかと思ったけど、そんなこといわずに忘れていたことを表現してました。すごいお人だ。

 

 

2.夏目雅子さん

よく、誰かに相対していて、そのときの画面に背中を向けています。お尻がきれい!

夏目雅子―27年のいのちを訪ねて

夏目雅子―27年のいのちを訪ねて

 

 それと相手が知らないところで感謝をこめて正座して丁寧に頭を下げています。だからこそ、旦那が遭難したときにオヤジに頭を下げて助けを求めたときの重みを感じました。「頼みます」。響きました。そのままずっと頭を下げている。さいごに「ありがとう」

すみませんが、夏目雅子さんの映画をまともに見たのは今回が初めてです。なんで、いつもすっと立っていて絵が持つ、という状態を知りません。この映画で夏目雅子さんがはしゃいで泣いて笑っているのがどれだけ希少価値のあることか私には分かりませんでした。

 

3.相米監督の長回し

>リハーサルを30回以上繰り返して、俳優さんたちがすべてを出し切った後の素の自分を出してしまった時にOKテイクを出す、という伝説。

 

ちょっと意識しちゃいました。最初のシーンとか、上に書いた親父さんに夏目雅子さんが捜索を依頼に来たところとか。2箇所の濡れ場とか。

役者さんたちだけではなく、カメラワークとかもそうだったんでしょうね。私なら途中でふてくされるか、泣いて演技にならなくなってしまっていたでしょう。

1シーン1シーンが名場面に感じるのはさまざまなものが練られてたどり着いたところなんですね

 

シネアスト 相米慎二

シネアスト 相米慎二

 

 

映画と関係ないところ

ジムで走りながらhuluのkindleで見たんですが、画面が小さすぎるかなぁ。

改めてPCの画面で見て、夏目雅子さんの美しさにドキっとしました。感情むき出しの飛び跳ねるような動きに感動が違いました。

でかいタブレット買うかなぁ、、、、、。

 

Fire HD 10 タブレット 16GB、ホワイト

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