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映画・舞台・DVDのネタバレ感想!

内容を知っている方だけどうぞ。ネタバレで感想や評価を書いています。たまに批評・解説になっちゃっているところもあり。評判は一通り書いてからチェックしています。

神様なんかくそくらえ/ハーリー(アリエル・ホームズ)のイリア信仰

アリエル・ホームズさんの熱演

 

 冒頭でイリアに追い詰められたハーリーが手首を切るシーンで一気に引き込まれました。あの手首を切るシーンがどこまでリアリティがあるかは分かりません。一番外側をチラッと切っただけで、後はかみそりの重みで深く深く切れていっちゃうものなのか分かりません。けど、カメラワークとイリアの声が怖く、見ているこっちが目をそらすほど痛々しかったよ。

 

 アリエル・ホームズさんを最初に見たときに、寒くて鼻の頭が赤くなっているけど、きれいな女性だなと思いました。次にアリエル・ホームズさんを見るときはドレスアップしたり屈託のない笑顔の彼女を見たいです。

 

なんで私はロンドンが舞台だと思ってたんだろう。

  私は上映が始まるまでロンドンが舞台だと思ってました。最初に「MAD LOVE in New York」と出てきて、アメリカの話だったのかと思いました。というか、なんで私はロンドンが舞台だと思ってたんだろ?私の中でニューヨークは最新の超高層ビルのイメージで、ロンドンは”外国の最新っぽくない都会の町並み”はロンドンなのかな?

 

heaven-knows-what.com

さて、神様なんかくそ食らえのネタバレです。

 神様なんかくそ食らえ のストーリー

ニューヨークの路上で暮らすハーリーは、同じく路上で生きるイリアを愛することが生きる糧だった。しかしイリアはハーリーを疎ましく思い、死ねとまで口にする。イリアの関心がほしいハーリーは手首を切る。この一件を機にハーリーはイリアを離れ、売人のマイクと付き合い始め、ヘロインに夢中になろうとしたが、やはりイリアのことが忘れられない。頭を打ったイリアは、明晰な判断力がなくなり、献身的なハーリーを受け入れた。しかし回復したイリアは、、、、。

 

 ハーリーを演じたアリエル・ホームズさんの実体験を基に作成されたマンハッタンに住むホームレスの日常をジョシュア&ベニー・サフディ兄弟監督が描いた作品。

 2014年・第27回東京国際映画祭で東京グランプリと最優秀監督賞を受賞。

 日本でやるとこの辺のこと?

 

 神様なんかくそ食らえ の点数 3/5

久しぶりのミニシアターでかつ、海外もの。ま、海外の歴史ものじゃなくてよかった。途中で脱落しかけました。けど、最後まで見たらそれなりにまとまってたかな。イリアが何考えているかを、もう少し分かりやすく表現してくれるとありがたかったです。

 

 アリエル・ホームズさんたちが演じたのはジャンキーの生態?ホームレスの生態?

 映画サイトを見ると「神様なんかくそ食らえ」については麻薬中毒者の日常を描いているって書いてあります。どちらかって言うとホームレスの日常を切り取っていると思うんだけど、、、、。

 ハーリーが宿でその場限りの嘘というか適当なこと言いながら明日の朝もらえる約束をしている粉を今よこせとわめく底の浅さは、ジャンキーの嘘というよりもホームレスの嘘だと思うんですよ。ハーリーが座っているだけの物乞いができないのと同じで、底辺の人間が欠落している部分を表現しているように見えました。

 

クスリがテーマだというと、廃人になっている人が出てこないと私はインパクトを感じないかもしれません。生活の全てがクスリに支配されているとか、クスリが切れると誰彼かまわず暴れるとか。ハーリーはクスリという娯楽と日々の生活をちゃんと両立させているようにさえ見えます。

 

クスリをやっていても現実と折り合いをつけていれば、問題ないようにさえ感じました。時たま芸能人が捕まるけど、彼らはクスリをやっていただけで、回りに迷惑をかけていたわけじゃないじゃない?

 

上の考え方は飽くまでスクリーンの中の話ね。なんだか、書いてて売人の常套句に感じてしまいました。ちなみに私個人は風邪薬さえ体内に入れるのを極力避けたいと考える人間なので、私がクスリをやることは絶対にありません。

 

 社会の底辺を表現した映画で、主人公がアリエル・ホームズさんのような若い女性が主人公なら、体を売っているか無理やり乱暴される描写が入ってくるだろうなと覚悟してたんですが、まったくなかったですね。彼女が裸になってたのは2分もなかったと思います。

 

ニューヨーク底辺物語―NYでホームレスとして生活した日本人が見て感じたありのままのアメリカ

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 ところでマイク君はハーリーと相思相愛になってたら、「ハーリーを幸せにするんだ!」と意気込んで、身の丈に会わない取引に手を出して、組織の捨て駒になって死んじゃってたような気がするw

 

ハーリー(アリエル・ホームズさん)のイリア(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズさん)信仰

 このイヤな男をハーリーは何で追いかけてるんだとも思いました。イリアは素晴らしいほどのホームレスの典型でしたが、イリアに魅力を一切感じません。きらりと光るところも感じませんでした。

 ハーリーはホームレスになってしまったころにイリアに親切にされたので、うれしかったのです。本人は恋心だと思っていますが、父性を感じているだけでしょう。

 

 ハーリーは最初に刷り込まれた感情から抜け出せず、マイクやバイクのお兄ちゃん(金融屋?)を試しますが、結局イリアに戻ります。イリアとマイクが殴りあったときに、勝ち名乗りを上げたマイクに優しい目を向けていたような気がしたんですが見間違いだったかなぁ。このときは「私はマイクと生きていこう」と決めたけど、その後のイリアの危機に「やっぱイリアのほうが大事!」って気づいたって事かな?

 

ひどいこと言いますが、その最初に決定したことを覆すことのできないところにも底辺の欠落を感じました。

 

彼女は最初に決めたことを至上の命題として、それを継続するためには犯罪さえいとわなくなっていきます

 

映画とは関係なくなりますが、ドキュメント番組で見たホームレスのおじさんが言った一言が私の胸に刺さってます。

 

「長くこの生活をしていると”考える体力”さえなくなって、物事を深く考えることができなくなる」

その おじさんが言うには頭の中にモヤがかかったような状態になり、そのモヤが晴れないそうです。

明日明後日のことを思っても考えがまとまらずに、次のご飯のことしか頭に浮かばない状態。怖すぎるよ。そりゃもう抜け出せないよ。

 

 イリア(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズさん)の心情

 一方でイリアが何を考えているか分かりません。ハーリーと出会ったときに気まぐれで親切にしちゃったところまではいいんですが、なつかれた後の態度です。短絡的に考えれば街角に立たせて客を取らせればいいってことになっちゃうと思うんですが、そんなことはしない。

 

王道で考えれば、「彼女にはホームレス生活に定着せずに抜け出してほしい」という意味をこめて邪険にするってことになりますが、そんなに素直かな?ハーリーが手首を切ったときに救急車に乗ったとか、物乞いしているときに嫌がらせしてやめさせたとか、記憶の混濁から戻った彼がバスにハーリーを置き去りにしたとかは、彼女のことを思ってのことだと思うんですが、、、、。

 

イリアがハーリーをどう思っているかのシーンが一切なかった。もうちょっとイリアの心情描写がほしかったです。

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 シャアに父親を求めたクェスでしたが、シャアにとってクェスは単なる道具でしかありませんでした。

 

無造作なアリエル・ホームズさんのおっぱいの出し方

 女優の裸にはさまざまな意味が乗ります。商業的に、芸術的に、山場的に、話のインパクト的に、女優のランクアップ的に。

 今回どれでもないんですが、、、、。マイクが倒れている隣で風呂に入ってて、クスリの数が違って驚いて湯船から出ちゃったから。アリエル・ホームズさんの裸はきれいだったけどさ。

 

そーいえば、ハーリーが着替え始めたら、居合わせた男があわてて背を向けてました。紳士ですね。

 

勝手に反省しました。

 久しぶりのミニシアターでした。途中で分け分からなくなってました。洋画ですが現代ものでまだよかった。歴史ものだと知っているのがデフォルトで歴史背景の説明なく話が進んで行っちゃうもんなぁ。

 

しばらくミニシアターは邦画にしておこう。同じ国民性のほうがまだ理解して感情移入しやすいはず。

 

最後のシーンでハーリーがバーガーショップに入りますが、そこで話していたホームレスの与太話がどこにもつながらない、、、、。エンディングが流れても、まだ話し声が聞こえてたので主題の投影だとは思うんだけど、、、、。ぜんぜんわかんない、、、。

 

彼らの話を懐かしく思うほどハーリーは年取ってないしなぁ、、、、、。

 

神様なんかくそ食らえ のみんなの評価

 ジャンキー映画であり、共感できないって声が大多数。ジャンキー映画か、、、、そうか、、、、ジャンキーがホームレスに落ちた話ではなく、ホームレス生活の日常にクスリがあるって感じだと私は思ったんですけどね。

 

なんでフロリダに行こうとしたんだろって記載にはっとしました。私の中では、ハーリーが「二人っきりでやり直せる場所」で思いついたのがフロリダだったってことになっています。

 

そういえばヒッチハイクの仕方も二人は対照的でしたね。イリアはすごく手馴れてました。そうだね、後ろ歩きしながら親指立てたほうが車を運転しているほうも止まりやすいよね。

 

神様なんかくそ食らえ のニュース


「神様なんかくそくらえ」ジョシュア・サフディ監督インタビュー①: "Heaven Knows What" Interview with Joshua Safdie①

 

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