こんにちは、フレデリカです。今週は映画観覧強化week!”暇なの?”って言わないでね
映画『レヴェナント: 蘇えりし者』の背景
現代劇ではないのはすぐにわかりましたが、ちょっと時代が分からないと分かりにくいっぽいので先に整理。
19世紀前半、西部開拓時代のアメリカはまだまだネイティブアメリカンとヨーロッパからの移民(以下、白人)の間の溝は大きかったです。
白人らは母国に毛皮を輸出して利益を得るためにそれぞれで狩猟チームを作っていました。動物を殺して毛皮を得るためにネイティブアメリカンたちの領土に入って狩猟を行わなければならないです。
ネイティブアメリカンにとって、領土を荒らす・部外者を好まない・自然とともに生きていこうという考え方が大半なのに食べるつもりもなく動物たちを殺すと、白人を快く受け入れる理由が全くありませんでした。
ですので、白人たちはネイティブアメリカンらの監視の目を盗みながら狩猟をしていました。レヴェナント: 蘇えりし者の冒頭のシーンはネイティブアメリカンに見つかってしまったシーンです。
ついでに用語整理。
斥候
敵軍の動静・地形などをひそかに探り監視するために、部隊から差し向ける(少数の)兵。
今回でいえば、部隊の先に行って、敵がいないことの確認や道があるかの確認ですね。
日本語字幕の下に英語字幕が出ているのはネイティブアメリカンの言葉だからです。
映画『レヴェナント: 蘇えりし者』のポイント
- VSグリズリー
- ネイティブアメリカンの方々はあまり活躍しない(敵としても味方としても)
- 復讐はメインじゃない。
ここから『レヴェナント: 蘇えりし者』のネタバレです。
映画『レヴェナント: 蘇えりし者』は?
19世紀前半、狩猟チームに息子と参加していたヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)はネイティブアメリカンからの追撃から逃れている最中、グリズリーに襲われてしまう。部隊は瀕死の重傷を負ってしまったヒュー・グラスを砦まで運ぶことを断念する。ヒュー・グラスはそばから離れない息子のホーク(フォレスト・グッドラック)と義を感じたジム・ブリッジャー(ウィル・ポールター)、さらに介錯を任されたジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)とともに山中に残された。
狩猟チームがネイティブアメリカンに襲撃されて、命からがら逃げているときは嫌な映画になりそうだなと思ってました。時代背景はちゃんとわかっていませんが、狩猟チームの一人がネイティブアメリカンに復讐する話になるなら逆恨みです。彼らの領土に入って踏み荒らしているのは狩猟チームですから。さらに弓VS銃。文明と戦力が高い方が身勝手な理由で復讐したって胸糞わるいだけですよ。
状況が変わったのはグリズリーと戦い、息子が殺されてから。すっかり親父さんが死んじゃって息子が何をするのかなと思っていました。息子さんが静かに死んじゃったよ。
ネイティブアメリカンに拾われてフィッツジェラルドに復讐するために傷をいやすかと思ったらネイティブアメリカンが現れない。フィッツジェラルドのウソに私も騙されてたよ。
時間をかけたのは砦までの旅です。フィッツジェラルドに対する復讐は話をまとめるためであり、体が回復するための強力な意志力の源泉だけどメインじゃないよね。
VSグリズリー
アクションにそれほど興味はなく、熱くなるタチでもないんですが、見入ってしまいました。CGだか何だかわからないけどすごい!
子熊に呼ばれて、グリズリーはグラスから意識が離れたのに、また戻ってきたときの絶望感。集中力のなさが野獣と戦っている感じがして妙に引き込まれてしまいました。
あの固そうな毛と雪山で寒さを感じなそうな脂肪。いたぶっているのではなく効率よく獲物をしとめられないで服の上から背中を食おうとしているところとか怖すぎる。
私がクマに出会ったら「クマにあった時は死んだふり」の迷信にすがるしかないですよ。
本当にクマと戦ったらしい。小熊もいっしょだったようです。
フィッツジェラルドもジム・ブリッジャーも実在の人物。むしろ、息子のホークのほうが映画のキャラのようです。
グリズリーと戦っているときに思いました。鷹村さん、こりゃパンチじゃ勝てねーよ!(鷹村が戦ったのはツキノワグマだけどね)
フィッツジェラルド(トム・ハーディ)
品がなく道徳観が低いのは確かです。けど、彼の”このままグラスを連れてくとみんなが死んじゃうよ”というのは理屈は通ってます。隊長も一度は納得しました。
私は提案できないともいますが、意見に同意するかなぁ。
ま、腹が膨れた状態で、花金の新宿で、GW前でウキウキしてて、暖かい陽気だった状態の私が何を言おうとツッコミどころでしかないですな。
少しびっくりしたのは”砦”が考えていたよりもよほど住宅設備としてしっかりしていました。グラスがお湯で顔を洗っているときは私もお湯の安心感を感じてしまいました。
さらに組織だっていて倫理観があり人命や魂の安らぎが軽くないこと。上層部が埋葬しなかったことに対して法の裁きのためにとらえなければならないと即座に動いた時は少し意外でした。
クライマックスはグラスVSフィッツジェラルドでした。最後は銃ではなく肉弾戦。そこまでが壮絶すぎて、指が切り落とされようが耳が嚙みちぎられようが、衝撃映像ではなく「あり」になってました。
※ところで、フィッツジェラルドが遠くからグラスを射撃したときにグラスに模したリーダーが倒れますが、当たらなかったらどうするつもりだったんですかね?銃声がしたのに身動きしなかったことになります。ひもで引っ張れば倒れるようになってたのかな・
ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)が元気になっていく
最初は這って移動していたのに、砦につく頃には完全復活してました。途中で魚を取るときにとれるのかなーと思った時に、取れちゃったことよりも生のまま食べ始めちゃったことの方が衝撃でした。もう火は焚いてあるのに。
グラス埋葬前にフィッツジェラルドが言っていた、アリカラ族が来るぞ!がウソだったとしても、すぐに合流するもんだと思ってました。その予想した展開も嫌だったんだよね。一方の内乱に他方が巻き込まれちゃって死者が出るのは違うじゃない?
そうしたら、最後までグラスはまともにネイティブアメリカンに接触しませんでした。ネイティブアメリカンは舞台装置としては有効でしたが、物語の中心には出てこなかった。何かの配慮かもしれませんが、私としては勝手に喜びました。
かなりのグロ画像のはずなのですが。
落下して死んじゃった馬の内臓を取り出しているシーンはかなり黒い映像のはずなんですよ。腹に切れ込みを入れるシーンは出てきませんでしたが、贓物を取り出しているところは映像化されてましたから。
けど、生きるために必死なことの方が強く伝わってきました。
魚を生で食べて、バッファローの生肉を食べるシーンを見ることで耐性がついてたんですかね。
動物たち
あれらは何で作ってるの?CGでいいの?
最初にびっくりしたのは狩猟チームがネイティブアメリカンに襲撃されたとき。馬を撃たれますが、そのまま倒れてしまったんです。馬の演技にびっくりしたよ。
次はグリズリー戦。あの肉感はすごいです。
アメリカバイソンの群れやその中の一頭を襲うハイイロオオカミ(でいいのかな?)の群れとか
最後は馬の中に入ったときですね。さっきまで生きてたんだよ!きたない柄の馬だなぁと思ったら最後はああなっちゃうとは。
こっちの映像美なら好き
映像美ならCGスゲー!よりも、自然美がありその中で技術レベルを前面に主張していないCGを見ていたいです。
フルCGの映画。同じような自然の遠景のシーンがありますが、レヴェナントのほうが私が好き
映画『レヴェナント: 蘇えりし者』の感想まとめ
- 復讐劇ではなく、雪山を生き延びながら体が回復する物語を楽しもう。
- 壮大な自然の映像義を堪能しました。
- 白人の内部抗争なのでネイティブアメリカンの方々が本筋に絡まなくてよかった
映画『レヴェナント: 蘇えりし者』の評判
映像は素晴らしい!!演技もさすがレオ様!!
けど、
- 長い!
- 復讐が映画の目的っぽい感じで始まったのに自然との闘いに尺を取っているからどこを中心に見ていいかわからない
- 骨折はそんな短期間や気合じゃ治らないだろ、、、、
私も骨折や体の回復の速度はちょっと気になったので、クマの襲撃から砦にたどり着くまで何日かかった想定なのか調べたのですが分かりませんでした。
ただし320kmあったらしいので、たどり着くのに半年~1年ぐらいかかってる?
レオ様出演!
TOHO新宿に行ってきた。
始めて行ってきました。綺麗だったよ。ドリンクフードの購入カウンターが収容人数に対して少ないので、混むときは混みます。