こんにちは。フレデリカです。連日の映画漬けで少し疲れが出てきました^^
原作未読未視聴・ちょっと前調べ
映画を見るときは、基本的に下調べなしで見に行きます。ですが、下調べをしない!というポリシーを持っているわけではなく、単に前もって調査するという概念がないからです。
今回も原作未読でアニメ未視聴です。ですが、この映画についての記事を見ることが多く、どうやら京アニ制作でTVアニメの一期があり、すでに二期が決まっているらしい。一期と二期をつなぐ劇場版だったらどうしようと思っていました。
劇場版は一期の総集編だということ。安心してみました。
劇場版『響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~ 』のポイント
さて、劇場版『響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~ 』の感想(ネタバレあり)です。
劇場版『響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~ 』は京都アニメーション制作
久美子が中学で所属していた吹奏楽部は金賞を受賞した。しかしその金賞は上の大会には行けないダメ金。久美子はそれまでの努力と周囲のレベルを比較して順当だと思った。そばには泣くほど喜ぶ仲間や泣くほど悔しがる仲間がいる。久美子は何かが違うと感じ、もう一度、自分をやり直すべく仲間がいない高校を選ぶ。
しかし、そこにはダメ金を泣くほど悔しがった高坂麗奈がいた。
いくつかのエピソードが尻切れトンボになっちゃってました。総集編であり、高校生編ならではの「私たちの未来はこれからだ!」で話が追われるなぁと。
ラストは全国大会出場で目標を達成したのではなくて県予選への勝ち進んだところで終わりですよね。
ラストが銀魂の紅桜編にかぶりました。両者とも次のステージがあることが決まってます。(アニメは続けられるかわからなかったかもしれませんが、原作のほうは続いています)
未来のあるいいラストだったと思います。話の作りとして、あるあると思っちゃった私は創作物を見すぎなのかもしれないです。
総集編らしい深さと奥行き
総集編と知らなくても、総集編と気づいたかもしれません。各エピソードに奥行きを感じたのに深さがないと思ってしまいました。
秀一と葉月の恋が半端なんですよね。総集編に差し込む必要があったか?と思うぐらい。秀一は葉月をフッた後に久美子に対してアクションを起こしたわけじゃないしなぁ。*1
それとオーディションをやり直したときの香織派の優子の存在。香織側はさらっと流して久美子と麗奈の方を深く掘ったほうがおもしろそうだったけどね。
切って他の部分を深く掘ったほうがいいんじゃないと思ったのは、両方とも純粋に尺の問題です。私もアニメを見ていたら、切っちゃならないところ!と思ったかもしれないですけどね。
黄前久美子(黒沢ともよさん)と高坂麗奈(安済知佳さん)
麗奈が感じた久美子の心の部分は久美子さえ気づいていなかったところかもしれません。”性格が悪い”という言い方がいいかどうかわかりませんが(笑)
麗奈が言っていることを久美子が持っていたからこそ、高校はすべてをリセットしてやり直そうとしたわけだし。
麗奈が一方的に久美子を気に入ってましたが、再オーディションの前で久美子は麗奈から受けている親愛と同じレベルの親愛を向けました。ちょっと急だった、、、かな。
むだにユリっぽいところが入ってましたね。萌えポイント?
サンライズフェスティバル
前半の目標であるサンライズフェスティバル。ここまでいろいろと「端折ったほうがいいんじゃない」と言い続けてきたので、ここで登場した強豪校がほとんど機能しなかったのはいいとして。
うまいなぁと思ったのは、全国大会という壮大すぎる目標に対して、吹奏楽部は人にお聞かせすることができないレベル。それを立ち上げなおすステップとしてきれいに機能しました。
同じく青春モノ。名人戦とか高校選手権とか大きな目標があるけど、昇級という近いあります
オーディション 高坂麗奈vs中世古香織の背景
ん~、、、、正直、香織派。
「ちはやふる」で全国大会の決勝で、ライバル校が来年のために3年生を一人おろして、2年生を入れます。その時も同じようなことを思いました。
二人の演奏を聴きましたが、、、ごめん、違いが判らなかった!
聞いている生徒たちの反応でどっちが上かは分かったけどね。
ここで麗奈と久美子の友情がはぐくまれます。対決よりも実はこちらの方が重要だったりします。誰も拍手しない中で一人で久美子が拍手するとこは麗奈にとって一生ものの記憶になるでしょう。
直前の百合はやりすぎだと思うけどね。
全く関係ありませんが、久美子ってけいおんの憂ちゃんに似てません?
コンクール
全てが落ち着いて、やっと主人公の久美子のフェーズになりました。中学の友達と離れたことや、中学の時の麗奈の涙に追い付いたことなど描かれてました。
それらが一体化してコンクールの演奏になだれ込むわけですが、やっぱり深さが、、、、、奥行きは感じるんだけど、描き切れてない感が、、、、
後はTVアニメ版を見てねってことかなぁ
滝昇(櫻井孝宏さん)は実在するか?
部活で、熱くなるのも、楽しくやるのも部員次第。でも熱くなるなら熱く厳しく指導する。けど、物腰は柔らかいまま。
指導者として癖がある。というよりは、指導者としてパーフェクト超人ですが、いるか?
熱くなることを肯定する先生は「高校時代には何かに熱くならなければ、残りの人生がつまらなくなる!お前らのためだ!!」とばかりに価値観を強制してきますし、やる気がなければ、部活動そのものを生徒たちに放り投げません?
滝先生のような絶秒なバランスを持つ人も指導者も見たことないよ?
雰囲気が近いのはこの先生だけど、この先生は絶対に生徒のことで熱くならない(笑)
この映画に出てきた先生もなかなかのパーフェクト超人
CASTの順番
映画だけ見ると久美子が軸で服主人公が麗奈です。
公式ページのcastの並び
Cast
黄前久美子:黒沢ともよさん
加藤葉月:朝井彩加さん
川島緑輝:豊田萌絵さん
高坂麗奈:安済知佳さん
田中あすか:寿 美菜子さん
小笠原晴香:早見沙織さん
中世古香織:茅原実里さん
塚本秀一:石谷春貴さん
滝 昇:櫻井孝宏さん
麗奈は四番目?TVアニメ版は少し流れが違うのかな?
劇場版『響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~ 』の感想まとめ
- 久美子が憂ちゃんに似ている。
- 軸は久美子と麗奈の友情で葉月と緑輝はあまりスポット当たらず
- 深さはないが、奥行きはあるので気になったら原作を見てみよう
劇場版『響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~ 』の評判
べた褒め。TVアニメを見ている人から見て、完成度が高いということです。
だけど、TVアニメで表現していた行動の動機が削られているようで残念という声も。
*1:でもこの流れがないと久美子と麗奈が夜の公園に行く流れがなくなっちゃうのかなぁ