こんにちは、フレデリカです。今週はTOHOシネマズはマイレージ会員だと映画を1100円で鑑賞できます。せっかくなので見逃した映画を全部見たいんですが、こんな時に限って頭が痛い。。。。
映画になった経緯
原作は未読です。
wikipediaによると
『MARS』(マース)は、惣領冬実による日本の漫画作品。1996年から2000年まで、『別冊フレンド』(講談社)に連載された。
→ 原作「Mars(マース) 漫画文庫 全8巻完結セット」
ざっとwikipediaを見ると
- 原作の零はバイクレイサーで女遊びが激しいわけじゃない
- 原作の桐嶋は年が一つ下です。
さらにアニメ化、韓国ドラマ化、日本ドラマ化されています。
今回の映画は日本ドラマのキャストで映画化されています
wikipediaによると
ドラマ4話終了後に映画化が発表された。ドラマでは描き切れなかった物語が描かれ、秘められた牧生の歪んだ愛情が、零とキラ、そして牧生自身の運命をも狂わせ、衝撃の結末へと向かっていく内容となっている
映画『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』の見どころポイント
日テレ制作です。
さて、映画『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』のネタバレ感想です。
映画『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』は
キラ(飯豊まりえさん)は零(藤ヶ谷太輔さん)と付き合い始めて人生を前向きに考え始めた。しかし過去の記憶が襲いどうしても身を任せられない。
一方の零も闇を抱え、そこから出れずにもがいていたが、キラによって心が穏やかになっていく。
転校してきた桐島(窪田正孝さん)は零に自身の美学を投影し、自分のものだと思っている。零が自分の理想とは乖離してきた理由をキラと断定して、二人の仲を裂くべく画策する
桐島の偏愛の部分の掘り方が半端で感情移入できませんでした。
原作に込められているものが重厚で複雑すぎて尺が足りなくなっている感じでした。映画としては双子の弟さんの話は必要でした?零に心酔した桐島が零を完成させるために聖を殺したそうです。さらっと流しちゃってますが、とんでもないことじゃないですか?
「キラの過去」「零の闇」「桐島の偏愛」。たぶんテーマが多すぎたんだと思う。これらを少女漫画的なラッピングをして無理やりハッピーエンドにもっていきましたが、、、、。
ラストに零の登場がキラの願望か現実かでの引っ張ってましたが、どうでもよくなってました。
記事を書いているときにwikipediaを知りました。今回の映画ってドラマの映画化だったのね。総集編だったの?ラストの零の登場は改変部分だったの?
ところで、クリスマスがクライマックスなのに、なんで今の時期?
キラ・零・聖 の名前の話
漫画の登場人物と同じ名前の子がいじめることがあります。なので”子供にこんな名前にする奴はいねーよ”みたいな思いっきり変な名前にするそうです。デスノートのキラとかナルトはそういうことらしいです。
でも、実際の名前がそちらに寄って行っているようですね。その漫画がうまいことヒットして、キャラクターが世間から批判されない活躍をし、親になった世代が感動して主人公の名前を付けちゃうとか。
その昔、アホの坂田ってレコードが全国の坂田君がいじめられるので発売できなかったらしい
キラ・零・聖はその辺を配慮してつけた名前だったんじゃないですかね。
、、、あれ?話がそれた。言いたかったのはキラってキラキラネームの中でも男の名前なんじゃないの?ってことです。デスノートとガンダムシードですっかり男の名前ってことで刷り込まれています。
零の過去
重い過去ですが、それがすべて桐島の策略ってことになっています。さらにキラの過去のほうに焦点が当たっているので、あまり深く掘られません。桐島にまとわりつかれている要因と結果ぐらいの扱いです。
藤ヶ谷太輔さんの背格好や喧嘩っ早い、さらに女好き設定なので映画の中では単なるヤンキーです。自己中の暴れ者です。オートバイレーサー(=やりたいことがある)のに心に暗闇があるのとは少し状況が違うような気がします。
桐島の異常性
この映画の目玉の一つのようで、零とキラの心がつながる障害の一つでしかありません。物語としてはうまい落としどころだし、映画のメインターゲット(イケメンを見に来た若い女性)的には納得すると思います。けど、私のようなメインターゲットから外れた観客層だと桐島の異常性に期待してしまいます。見に行ったお前が悪いと言われればその通りですが。
独自の論理で話をひっかきまわす人1.ヒソカ
独自の論理で話をひっかきまわす人2.火納江陽水
桐島の論理と感情がよくわかりませんでした。個人的に原作の惣領冬実さんを創作者として信用しているので原作では納得できる展開だったんじゃないかな。尺の問題でいくつかのことを省略したら浅くてよくわかんなくなっちゃんじゃないかなと思いました。
モーニングで連載されてた惣領冬実さん作品のESが、深いテーマと複雑に絡んだストーリーが面白かったんです。
途中で、”桐島の理論に乗って偏執してしまった零”って状況があれば理解しやすかったのかもしれませんが、桐島が理想としている零が一度も表現されてなかったので(ヤンキー相手に暴れてたのがそれなの?)、桐島が零の中に何を見ていたのかよくわかんなかったよ。
ひょっとしたらテレビドラマのほうは深く表現されてたかもしれません。その場合は、映画だけ見た私が悪いのですが、もうちょっと総集編って顔をしててほしかったなぁ。
キラのおかしさ。私はすでにターゲットの外の外なのかもしんない。
この映画のターゲットはイケメンを見に来た女性なので私は「ターゲットの外」です。
私はミステリーではない限り、「初回で見ているときに気づかなかった矛盾はスルーする」と決めています。整合性を気にして面白くなくなってしまったら、本末転倒です。
ですが、このブログを書いている私は整合性に対する能力は高くなってしまっています。
キラが零と運命の出会った時と高校で再会した時、王子様俺様的に零がキラに接触しました。その強引さは女性の夢だと思います。
後出しされたキラの過去と照らし合わせると、知らない男に近づかれ、ほぼ初対面の男にあご食いされたらパニクッて動けなくなっちゃうと思うんですが、、、、。
高校で出会う再会するまでは”海で突然話しかけてきた不審者”は頭の中での殺害対象でしょう?
最初の女の子の夢シーンと後から説明されたキラの複雑な過去を初見で組み合わせてしまうのは、制作側から考えると思わく外ですよね。
毎週のように映画を見ている私は変なところに気づいてしまう「ターゲットの外の外」なのかもしんない。
映画『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』のCAST
- 樫野零 - 藤ヶ谷太輔さん(Kis-My-Ft2)
BARFOUT! 249 藤ヶ谷太輔 (Brown's books)
- 作者: ブラウンズブックス
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/05/19
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
カッコつけてた乱暴者。私は委縮してお金を出します。
- 桐島牧生 - 窪田正孝さん
この映画がほかの少女漫画原作と一線を画す人。メインターゲット的には原因・理由・正体不明で構わないでしょうが、私は異常性を楽しみたかったなぁ。 - 麻生キラ - 飯豊まりえさん
大好きな山崎紘菜ちゃんと対談させていただきました★
— 飯豊 まりえ (@marieiitoyo) 2016年6月17日
ORICON STYLE https://t.co/Jak8p8DWVN - 杉原晴美 - 山崎紘菜さん
主役のキラが設定上、露出ができないので、代わりにファッションと露出を頑張ってた子。足がきれいさは素晴らしかったけど、そんな恰好で夜歩いたら変な奴に絡まれちゃうよ!
どっかで見たことあるなぁと思ったらTOHOシネマで映画が始まる前の案内人だ!毎週のように見てたよ - 木田達也 - 稲葉友さん
稲葉友、キスマイ藤ヶ谷と窪田正孝から“主演”のあり方学ぶ「影響を受けてます」(クランクイン!) - Yahoo!ニュース https://t.co/5HVwl14L0R #Yahooニュース
— 稲葉友 (@lespros_inaba) 2016年6月17日 - 樫野聖 - 前田公輝さん
零の双子の弟。藤ヶ谷太輔さんが2役やるとかじゃないんですね。 - 桜沢しおり - 福原遥さん
まいんちゃん、、、と言われることに葛藤がありそうですね。 -
中嶋宏美 - 足立梨花さん
零がないがしろにしたのを謝りに行ってましたが、謝んなきゃいけないのは彼女だけじゃないよね?そんな謝罪行脚を延々見せられるかと思ったら、彼女が”どっちもどっちよー、私も楽しんだしー。みんなそうだろうから気にしないほうがいいよー”とあっけらかんとして謝罪行脚を止めてくれた人。下着姿で頑張ってました。
映画『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』のまとめ
- 桐島の異常性をもっと深堀ってほしかった
- 零かキラのどちらかの過去は省いてもよかったと思う。
- でもかっこいい男の子と自分(主人公)がくっついたし、いいんじゃない?
映画『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』のベストシーン
廃墟ビルで桐島が大演説しているシーンが好きです。ちょっとだけ、”メインターゲットはイケメンを見に来た女性である”って枠を少しだけはみ出てたと思います。
(内容はともかく、窪田正孝さんが熱く語るというかっこいいシーンでもありますけどね。)
映画『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』の評判
まだ数が少ないのでまた後で。ただ、コメントありの評価は高いのに、総合すると低くなっている。コメントありのほうが辛いことが多いのに、珍しい。