こんにちは。フレデリカです。
今週はTOHOシネマズはシネマイレージ会員だと映画を1100円で鑑賞できます。せっかくなので見逃した映画を全部見たいんですが、こんな時に限って頭が痛い。。。。
昼間に「MARS(マース)~ただ、君を愛してる~」を見て、もう一本!
とりあえず見て、レビューは明日書こうと思ったんです。だけど、面白かったので勢いで書ききれそうなので、その日のうちに書きます!
今月で一番楽しみにしていた映画です
映画館でずっと見てきた「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。」
初めて告知を見たときにこの映画はその”お父さん”役の人がすべてだよなぁと思ったのを覚えています。
その”お父さん”が香川照之さんだと分かった時、この映画は勝ちだなと思いました。たぶん香川照之さんでダメなら誰もあの役を表現できないよ。
映画『クリーピー 偽りの隣人』の見どころポイント
- 何かがおかしい隣人(香川照之さん)が見事。
- 竹内結子さんのきれいな人妻役は見事だと思う
- 拳銃を持った時の各々の反応
- マックス(犬)の演技もすごすぎると思う
- 今月で一番楽しみにしていた映画です
- 映画『クリーピー 偽りの隣人』の見どころポイント
- 映画『クリーピー 偽りの隣人』は
- 「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。」
- 東出さんが爆死した。
- MARSの桐島よりもグリーピーの西野のほうがわかりやすかったが、、、、、
- 竹内結子さんがきれいでした。
- ちょっと残念.1.谷本刑事(笹野高史さん)
- ちょっと残念.2.多恵子(最所美咲さん)を撃つ
- 田中家、家の配置
- 芸能事務所のパワーバランス?
- 最後はどうしたらよかったかわからなかったけど、超えられた。
- 高倉が最後に撃とうとしていたのは
- 康子(竹内結子さん)の慟哭
- 映画『クリーピー 偽りの隣人』のCAST
- 映画『クリーピー 偽りの隣人』のまとめ
- 映画『クリーピー 偽りの隣人』のベストシーン
- 映画『クリーピー 偽りの隣人』の評判
- どうでもいいフレデリカの苦悩
では、映画『クリーピー 偽りの隣人』のネタバレ感想です
映画『クリーピー 偽りの隣人』は
高倉は刑事をやめて一年。心機一転して引っ越した先で、妻とともに隣人へ挨拶へ向かった。一方にはあいさつしたが、もう一つの方は出てこない。
会えなかった隣人に街に声をかけられてから密接になっていくが違和感を感じる高倉。隣の娘さんと外ですれ違った時、彼女は言った。
「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。」
「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。」
このセリフが出た時のわくわく感がすごかったです。そこまで丁寧なつくりでしたが、筋を知ってたもん。告知でこのセリフまでは聞いてたもの。
ここまでが前提で、ここから物語が動き出す!ドキドキしました。
私は根性がないので具体的には言えませんが、いろいろな事件がオーバーラップしました。こえーよ。
その辺を基にした創作物。洗脳くん。この夏にドラマ化するそうですよ。
ここから話が展開するよーって告知がわかりやすかったです。
「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。」
先ほども書きましたが、ここからが本編です。って切り分けね
東出さんが爆死した。
ここでも一つ話が切り替わりました。日常に潜み薄気味悪い隣人がいる生活から、サイコパスがいる異常世界へ。
続編も発表されています
MARSの桐島よりもグリーピーの西野のほうがわかりやすかったが、、、、、
ちょっと私の中でどうしようと思いました。昼間見たLV20の異常者(桐島/窪田正孝さん)よりもLV100のの異常者(西野/香川照之さん)のほうが私にしっくりくるんだもん。
理解と共感できるんですよ。
けど、少し考えました。クリーピーのほうが振り切っているからわかりやすいだけなんじゃないか?
西野の心の流れはここに全部書いてあります。大昔のベストセラー
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日本人は無駄・中途半端・ちょうどいい絶秒なバランスを愛してきました。それは「粋」という言葉を作るほどの熱の入れ方です。クリーピーの西野よりもMARSの桐島を理解できるほうが私的にはうれしいかもしれません。
この言葉は西野ではなくMARSの桐島のほうが似合う(慶次はどちらも否定するだろうけどね)
澪の母親(最所美咲さん)や康子(竹内結子さん)に性的な行為をしていないこと、本多早紀(川口春奈さん)と澪(藤野涼子さん)を薬漬けにせず見逃したこと。その他、西野の行動に整合性がつかないのは混合型のサイコパスだからです。
澪の家族や高倉夫妻をそばに置きたいのは”家族と呼べるほど親密な人間たち”と一緒にいたいと純粋に思っているからです。手段がおかしいとか相手の気持ちが西野に向いてないとかは西野は気が付いていません。上のFBI心理捜査官で解説してますよ。
竹内結子さんがきれいでした。
普通の人だったのに、西野に日常を浸食され、感情を絡めとられて、薬漬けにされ、正体を失ったり、持ち直したり、号泣した人。
西野の恐ろしさの直撃を受けてた人。
トンネルの中で西野を拒否ろうとして、拒否り切れないときに背を向けたまま握手しました。そこまでのドアップがめちゃくちゃきれいでした。劇場のスクリーンに耐えられる美しさです。
だからこそ、目がうつろになっていく姿が衝撃的でした。
クライマックス前に西野が犬に銃を向けたとき、康子(竹内結子さん)は助けに行くのではなく、目をつぶって耳をふさいで身を丸くしてました。心身ともに支配されていました。気づいた人たちは絶望感に身が震えたでしょう。このまま西野はその街の日常に溶け込んでいくだろうなとバッドエンドを覚悟したでしょう。
ちょっと残念.1.谷本刑事(笹野高史さん)
高倉が誘拐犯と間違えられる前に面識があったため、高倉を信じてくれました。が、そこまで信頼できるほどの面会には感じませんでした。谷本が高倉の家であった時も取調室で再会した時も、高倉は興奮気味に「西野が悪い!!」と叫ぶだけです。
谷本が”高倉のほうが正しい”と感じる瞬間がなかったような気がします。
谷本にも信用されずに高倉は一人ぼっちでこっちのルートに入ると思いました。
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それと谷本ってずっと単独行動なんですよ。趣味半分になってしまっていた野上(東出昌大さん)とは違って、はっきりとした調査なんだから二人組じゃないとだめじゃない?高倉が凶悪犯と怪しんでいるときに、体力で勝てるわけがないのに高倉家に一人で入るっておかしいと思うんですが、、、、。
ちょっと残念.2.多恵子(最所美咲さん)を撃つ
ダブルバインドなどで縛りながら、自分では手を下さない。上記のFBI心理分析官でも出てきたような覚えがあります。撃たないんじゃなくて撃てない。
女子高生がダブルバインドで相手を縛ってました。咲は手を下す根性がないんじゃなくて楽しんでたんだけどね。
ならば多恵子(最所美咲さん)は西野に撃ってほしくなかったなぁ。だからって澪(藤野涼子さん)に撃たせるのは酷だけどさ。(あれ?そういえば、この映画ってR指定されてませんね)
田中家、家の配置
家の前にちょっと大きな空き地があり、家と家が重なっているような配置。日野の時になかった核シェルターじみた部屋があったのは西野にとってはラッキーだったとして。
西野が家の配置にこだわってた理由はよくわからなかった、、、、。人目に触れずに行き来できるってことでもなさそうだしなぁ。
壁に穴あけて覗きやすいってことかなぁ。隣人の出入りを観察しやすいとか?
- 西野は高倉家の会話を聞いていて康子と会ったとき「昨日は愛想がなくてすみませんでした」(だっけ?もうちょっと会話の中にあった言葉を使ってました)と言い出しました。
- 西野はまだ会う前から高倉を高倉と認識して、町の中で声をかけてきました。
高倉家を監視していたのは間違いないです。(盗聴器を仕掛けられているのかとも思ったけど、違う気がする)
んで田中家。後半は爆破されてしまったし、その後のインパクトのある出来事ばっかりで忘れがちですが、田中家も西野に支配されていた?最初に高倉達が田中家を訪れたときに奥からうめき声が聞こえました。介護している母の声と言ってましたが、澪の母親.(最所美咲さん)の声だよね?
中盤に田中さんが「もう知っているか?西野は鬼だ」と言ったので、西野家と田中家は中でつながっていて、田中さんが支配されていたのは間違いないでしょう。
芸能事務所のパワーバランス?
若い二人、本多早紀約の川口春奈さんと澪役の藤野涼子さん。どちらも重要な役ですが、澪役の藤野涼子のほうが重要な役だよね?
エンドロール的には川口春奈さんのほうが先でした。パワーバランス?
最後はどうしたらよかったかわからなかったけど、超えられた。
レストランの廃墟にたどり着いた時、「私だと、西野がこの町の生活に溶け込んでいくまでしか思いつかないなぁ」とか思ってました。ここで西野に正義の鉄槌が下ってもどんでん返しが普通の勧善懲悪に戻るだけだと思ってました。
普通のオチ(勧善懲悪)をひねって
悪が生き延びるになり、
悪が生き延びるをひねって勧善懲悪(普通のオチ)になったかと。
それらを超えてきたと思ったのが下に書いた高倉の狙いと同国です。
高倉が最後に撃とうとしていたのは
西野を絶命した後、解放された澪が思いつく限りの罵声を西野に浴びせます。
そのちょっと奥から高倉は銃を構えます。その先にいるのは、、、
この子はもう普通に戻れないだろう。だったらここで、、、、、
それを止めたのは康子です。康子も高倉の狙いがわかっていたかもしれません。
でもお互いのために理屈をすり替えました。「(あなたが狙っている西野は)もう死んでいるよ」
高倉も銃を下しました。
康子(竹内結子さん)の慟哭
最近ちょっと残念な慟哭を聞きました。年齢が年齢なので仕方がないと思ってます。
竹内結子さんの慟哭は心に響きました。痛かったよ。
映画『クリーピー 偽りの隣人』のCAST
- 高倉 - 西島秀俊さんwww.oricon.co.jp冒頭で背中をフォークで刺されましたが、上着のわきから刺さったの?上着の上からならフォークで刺されたら痛いだろうけど、痛いだけだと思うよ。
- 高倉康子 - 竹内結子さん
今回、一番振り回された人。きれいでした。 - 本多早紀 - 川口春奈さん
大学で話をしているときに外で騒いでいる学生たちにヒントが隠れているかと思ってずっと見てました。
- 野上刑事 - 東出昌大さん
前半でいなくなりましたが、おかげで話が急展開していくタイミングがわかりました。 - 西野 - 香川照之さん
西野は香川さんしかできないような気さえします。ほかの人じゃ狂気が前に出すぎちゃうか狂人に見えないかだと思います。 - 澪 - 藤野涼子さん
私が見た前回の映画では優等生をやっていた藤野涼子さん。死体に向かって罵詈雑言を吐き倒す姿が印象的でした。
- 大川 - 戸田昌宏さん
日野の事件に対して準備と情報がそろっていないことに対して、案に残念がる西野に「ここは大学です。犯罪心理学の向上のための情報を集めているのであって、犯人探しや事件解決のためではありません」と言ってやりたかった。 - 松岡 - 馬場徹さん
最初に出てきたサイコパスのテンプレート。
高倉が警察をやめたのは、彼から受けたケガが原因じゃなくて、市民(人質に取られてたおばちゃん)と警官(取調室にいた)が犠牲になっちゃったからだね - 多恵子 - 最所美咲さん
掃除機で吸われているときに演者さん死んじゃうんじゃないかと心配でした。カメラから見えないところに空気穴が作ってあるんだろうけどさ。 - 谷本刑事 - 笹野高史さん
ちょっとおかしさを感じちゃった人
twitter.com笹野さんがアップした画像がすべて「不適切な画像」になっているけど、開けると普通の画像。何の規制に引っかかっちゃったんだろ?
映画『クリーピー 偽りの隣人』のまとめ
- 香川照之さんの自然なサイコパスっぷり。
- 竹内結子さんが移り変わり
- 拳銃を持った時の各々の反応
澪は完全に支配されているので西野に銃を向けることを考えられない
康子は意識が混濁して何も考えられずに西野に返す
高倉が撃った(心が折れたふりしてチャンスを待ってた) - マックス(犬)の演技力はすごすぎると思う
映画『クリーピー 偽りの隣人』のベストシーン
ラストに竹内結子さんが慟哭するシーンです。
途中のトンネルのところのシーンも考えたけど、やっぱ慟哭のシーンです。
映画『クリーピー 偽りの隣人』の評判
酷評が多い。「ストーリーに一貫性がない=西野の行動理念に一貫性がない」だと思いますが。混合型はこんな感じですよ。
気の回るところと気の回らないところの乖離がすごいの。”高倉に「奥さんが根掘り葉掘り聞いてきて迷惑だ」という自分”と、”料理を習いに家に上がっちゃうという自分”の一貫性のなさとかは気づかないんです。
ではもう一度。
FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)
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- メディア: 文庫
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どうでもいいフレデリカの苦悩
80点を超えるときは今までつけた点数と比べて優劣をつけないとつまらない。
、、、と思ったんですが、
85点にしたのって、いい映画としてのベクトルが違うから優劣がつけにくい、、、、。
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今回は85点にしたけど、”いい映画で評価に困ったら85点”にはしたくないなぁ。
一律85点にしたら数字を出している意味がないもんね。
(可もなく不可もない映画に65点をつけまくっているのは仕方ないと思ってます)