こんにちは。フレデリカです。
記事の前に
この記事は映画「永い言い訳」の記事その2です。
ブログの活性化を図るなら
アクセスが落ち着いてしまった「永い言い訳」ではなく
今一番アクセスの多い「金メダル男」の方を書くべきなんですが、
私は書きたいことしか書けないみたいです(笑)
メールの下書きのあれってこういうことじゃないの?でも、そう解釈しちゃうと夏子(深津絵里さん)が救われないような ということをつらつらと書いてます。
映画「永い言い訳」の記事その1
あ、前の記事書いた記事をもう一度
私はいい年してますが戸籍がまっさらです。テーマがテーマなので感想が思いっきりずれている可能性があります。
主人公は観察者
<<主人公は観察者>>
幸夫の方にも物語は多少用意されていますが、それほど厚く描かれていません。泣いていない幸夫が最後に泣いたわけでもないし。愛人に言われた「先生、誰のことも抱いていない」がショックだったけど、それを回収したわけでもないんですよ。
それでも最後の最後に幸夫のことをしっかり描くタイミングがあったと思います。
真平を乗せた陽一のトラックを見送った後、一人になり陽一たちとの生活を絡めながら夏子のことを考えてもよかったと思いますが、次のシーンは執筆と受賞のシーンだったような気がします(見たので2週間前なので流れがあやふやになり始めてますが)
そういえば、夏子の墓の前に立ったシーンってあったっけ?
陽一と真平の話
幸夫が陽一や真平を見て自分のことを考える物語ではなく、
基本的には陽一と真平の絆の物語であり、陽一の立ち直りと真平の苦難を描いていると思いました。
映画「人生の約束」との違い
今年の頭に「人生の約束」という映画を見ました。感想としては”なんだこりゃ?”
唯一面白かったのは優香さんの”仕事できる秘書感”でした。大人になったねぇ
中原祐馬(竹野内豊さん)は生き馬の目を抜く世界でのし上がる若きCEO。会社の名は「N&S」。自身と一緒に会社を立ち上げた塩谷のイニシャルである。猛進する中原とそれをとめる役の塩谷。
考えの違いから塩谷は3年前に会社を去っていた。近頃、塩谷から電話が入るが中原は放置する。中原が連絡を取ろうとしたとき、塩谷はなくなっていた。
中原は塩谷が大切にしていたものを守ろうとする。
塩谷が最後の日々を過ごした四十物町は鉄也(江口洋介さん)と玄さん(西田敏行さん)がまとめていたが、一つの危機が迫っていた。
東京から来た中原が主人公で、
四十物町に住む鉄也と玄さんと衝突しながら街を救う話なんですが、
中原の立ち位置が中途半端すぎて物語に入り込みこめませんでした。東京の中原と四十物町の鉄也と玄さんをつないだ塩谷の存在がふらふらしててつまらないの。
この話、四十物町側の鉄也と玄さんのことを、よそ者(=観察者)の中原が見ているって図なら面白かったのかなと思いました。
ま、観察者と思えないほど中原フェーズの事情が表に出てて、おかしなことになってましたが。
こう考えると、幸夫側の掘り方のレベルは陽一たちの話に集中するにはちょうどいい浅さだったのかな。
一番のテーマは「陽一の立ち直りと真平の苦難」。幸夫が夏子を愛していたのか愛されていたのかは「どうでもいい」の一歩手前ぐらいの浅さでしか描かれてません。
「人生の約束」のように欲張らずに一点に絞ったのはありがたかったです。
夏子(深津絵里さん)の「もう愛していない。ひとかけらも。」の意味
<<「もう愛していない。ひとかけらも。」>>
陽一が海水浴で言っていた「ガキがいなかったら俺は自由なのに」と同じなんじゃないかと思っています。気の迷いというか本心じゃないというか。
メールソフトに送信せずに下書きに残っている文章は「本心」か「気の迷い」か。断片的にしか書いてないし、仕事帰りの電車の中で何となく書いただけなんじゃないかなぁと思うけどね。(西川美和監督にすり寄りすぎかな?しかも監督の意図していることかわからないね)
真平と一緒
気の迷いだっとして
幸夫は夏子に愛されてなかったと荒れます。
最終的には陽一のところに向かう電車の中で幸夫が真平に語ったことは、
「たまに本心と違うことを言ったり考えてしまうこともあるだろうけど、陽一は君を愛している。」
これって夏子と幸夫のことにも直結します。
電車の中で真平に話す内容は見事に幸夫に跳ね返ってこれます。
陽一が子供がいない方が楽だとおもってしまったこと、真平が残るのはお父さんよりもお母さんの方がよかったと思ってしまったことがあること、夏子が「愛していない、かけらも」と残したこと
これらのことがすべて乗っかったいいシーンでした。
あんなメールの下書きを書いたことがあったとしても、夏美はやはり愛してくれていたのだろうという結論です。”幸夫くん、よかったね”という結論です。
..........夏子が不憫すぎませんか!?
幸夫は愛人といちゃいちゃし、死んだ後も悲しむポーズしかできない。死んだあと愛し始めた!?幸夫の知らない陽一家との思い出を持っている夏子を知っただけで愛したわけじゃないでしょう!!
やっぱ「もう愛していない。ひとかけらも。」が本心で、お互いに相手に気持ちがないって方が対等でいいかもしんない。
物語のまとめ
あ、やべ。もう出ないと。あとでもうちょっとまとめよう。言いたいことだけ箇条書き羅列。
<<幸夫が「永い言い訳」を出版する>>
タイトルに真平が思うこと
永い言い訳はバカなことやってきた男の子育てのことです。
タイトルで真平と灯を傷つけて楽しいかい?「僕たちと接してたのは言い訳だったのか」と思わせてうれしいかい?
人生は他者だ
人生は他者と接するってことで成り立つって事かい?
どれだけの人たちと接したかか深く愛したかで満足度が変わるって事かい?