観察者が主人公で、被観察者をタイトルにすることがありますが、このDVDがまさにそれです。
なのですが、脳男こと鈴木一郎がそんなに浮き彫りにならなかったような気がします。
しかし、2時間で浮き彫りになってしまうようなら風呂敷広げたけどたたみ方がしょうもないって思っちゃったのかなぁ。
鈴木一郎がはっきりと動揺したのは「私とSEXしたいですか?」だけでした。それが伏線になって後半で無理やりキスして松雪泰子こと鷲谷真梨子が抱 きしめ返してエッチが始まっちゃったら興ざめでした。安易に視聴者と同じ価値観に降りてきたらつまらない。そうじゃなかったのを最後にはっきりと示しまし たね。染谷将太演じる志村昭文を殺したことで。一郎にも真梨子に執着するって言う視聴者と同じ価値観が微妙に生まれました、ぐらいが確かにちょうどいいん だけど、映画って単発であり、なげっぱ感が否めなかったなぁ。
鈴木一郎が孤高なのに対して、代わりに視聴者と同じ価 値観に下りてくるのは二階堂ふみが好演した緑川紀子でした。彼女の価値観が曲がった理由付けはわかりやすかったですね。ただ、真梨子と紀子が長くなって一 郎不在が長かったので、私の中で一郎の主人公感が足りなくなってました。
真梨子は一郎に一石を投じることはできたけ ど結局は一郎の犯罪をとめることはできないし何も変えられてません。よく言えば小説のような終わり方。素人考えで申し訳ないけど、次回作のハードルの高さ は小説と映画では全然違うと思う。小説なら多少の見込みでいけるけど、映画だと数億円売上を確実視できることとハードルになる気がする。その映画で小説を同じ 終わり方されても、、、次回作があることを期待できるんだろうか?
指し手の顔(上) 脳男2 (講談社文庫) eBook
、、、、 ということを吹っ飛ばすほど生田斗真がいい体をしてます。二時間近い時間のうちで出てくるのは合計しても十数秒だけですが、生田斗真の裸目当てに見るのは ちょっとありだと思うもの。私は男の裸に興味はありませんが、それでも見とれるほどの体が仕上がってました。一郎は華奢なのにとんでもない力を秘めてま す。それを納得できる体になってます。
全国302スクリーンで公開され、2013年2月9-11日の初日3日間で興収3億57万7,800円、動員動員22万7,345人になり、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となった。客層は男女比35対65、年齢別では20代が27.2パーセントで最も多く、次いで16歳から19歳の22.3パーセントとなり10代後半から20代の女性が中心であった。
うん、納得。