宇多丸さんは自分に全く逃げ場のない作品をもってきました。
当時無名でひっそりとしか公開されていない。なのに賞をとったという外部要因だけでも、この映画の質の高さが分かる。
ここ見てポイント
- 負け犬たちのワンスアゲインの傑作
ロッキーみたいなタイプの映画。アメリカの底辺だけど、昔はラップホップを目指していた。目標の最初は「デモテープを作ろう」。そんなチープなところから始まる。 - 夢が呪いの側面
夢って持った途端に呪縛になる。「お笑いはやめドコ難しい」。すぎちゃんのように10年過ぎて売れることもあるし、何よりやってきた10年を捨てられなくなってしまって続けざるを得なくなってしまう。夢のポジティブな面だけでもなくネガティブな面も描いている。 - エンドクレジットの曲の良さ
以上のようなドラマの積み重ねをみると、ああなるほど、これはグッとくる!と思うほどの力のある曲が流れてくる。「ハードルあげすぎか!?」
自評:気合い入れすぎて考えぬいてきた。ポイントもかっこつけてるかも。
伊集院さん「ここまでしゃべっても面白いの?」宇多丸さん「前半はゆったりと流れるので退屈と思われちゃやだなーと思うおれの気の回しすぎなところ!」
本業がラップなのにラップを選択した。映画としての質がいい。ラップホップとしてのリアル路線。
ラジオの時間は伊集院さんはダメ。ありえない。内部の人間だからこそ、その業界を描いた物語は細かいウソにつまずいてしまって全体が受け付けないこともある。
→ 見ればラップヒップポップの良さに気付ける。
逆パターン。本業すぎて突き抜けるかも。
→大丈夫。大丈夫。(ライムスター宇多丸さんはかなり緊張してる。心の中では正座、土下座をしている)
確実に借りたい方は郵送レンタル!
DMMレンタル・ストリーミングはこちらから!
<<映画と関係ないところ>>
シネマハスラーとこのコーナーはポリシーが真逆。「好きな人、聞いて」。「わかんない人、聞いて」。
「夢は呪いだ」は仮面ライダーFAZEの名セリフ。山内さんも気づいた。
きちんと取りこんでくれたので伊集院さんのほうにプレッシャーがかかりました。
4/12 見ました。
映画を見ることで名が通っているライムスター宇多丸さん推薦ってことがなければ「え?何が言いたかったの?」となっていたところです。
”あまりに不毛で救われなくない?”って思っていたと思う。でもそれがこの映画のメインなんだよね。
2.夢が呪いの側面
Dジェイはマイクが欲しいためだけに女にウリをやらせて、わめく別の女を子供ごと捨てて。
デモテープを作ることだけが全てになってましたね。「夢よ、もう一度!」の呪縛です。
一方でキーは奥さんの歩み寄りで何も壊さずに済みました。Dジェイはどうすればよかったのか。
そうまで必死になって作ったものをどうにかスキニーに渡したけど、速攻で捨てられる。すべてをかけたのに他人にはどうでもいいこと。
3.エンドクレジットの曲の良さ
すいません、歌詞がわかんないんですよ。音楽でぐっとくるってことだった?わからなかったなぁ。
伊集院さんが懸念していた「逆パターン。本業すぎて突き抜けるかも」っぽい。
汚い言葉がかっこいいが最終的にはTVで放送できるような言葉に変換されてたね。私は最初の方の汚い言葉は受け付けませんでしたけど、全く別の問題として、世の中と摺合せに走ったのがいいことか悪いことかは分かんないなぁ。
※それにしても誰一人として「CGすげー!」って映画を持ってこないですね。
「CGすげー!」は興行収入がよさそうだし技術的なことは印象に残るけど、この一本!にはならないんだろうな。