フレデリカ LOVE 邦画<ネタバレ>

内容を知っている方だけどうぞ。ネタバレで感想や評価を書いています。たまに批評・解説になっちゃっているところもあり。

映画『フード・ラック!食運』80点/うっかり感動しちゃったよ

 

こんにちは。フレデリカです。 

「フード・ラック!食運」を見てきました。 

俺が見たい映画の形の一つかもしれないです。

大がかりなセットやCGや大金を投入するのではなく、テーマ・俳優さん・物語で勝負する作品。

フード・ラック!食運

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作品情報と鑑賞前感想

movies.shochiku.co.jp

  • キャスト:NAOTOさん  土屋太鳳さん  りょうさん
  • 監督:寺門ジモンさん
  • 脚本:寺門ジモンさん 
  • 公開日:2020.11.20
  • ジャンル:青春
  • 上演時間:104分
  • レーティング: G

 

あらすじ&鑑賞前感想

www.youtube.com

 良人の母・安江がひとりで店を切り盛りしている焼肉店「根岸苑」は、他界した夫が遺してくれた唯一の形見だった。女手ひとつで店を切り盛りし、息子を育てながら、愛情込めた手料理をふる舞うことが安江にとって幸福な時間であり、良人にとっても美味しい手料理を食べることが何よりも至福の時だった。人々に愛されてきた「根岸苑」だったが、人気グルメ評論家・古山が書いた事実無根の記事により客足は激減してしまう。少しずつ活気が戻り始めた頃、忙しく働き続ける安江に構ってほしい一心で起こした良人の行動で、間もなくして安江は店を閉じることを決めたのだった・・・。

フード・ラック!食運 || TOHOシネマズ

監督はダチョウ倶楽部の寺門ジモンさん。

私にとって寺門ジモンさんは確かに肉の人です。

去年の年末に実家に帰った時に深夜にTVを流していると寺門ジモンさんが自身の人脈で関係性を作った焼肉屋さんを紹介している番組が流れてました。それをだらだら見てました。

ハードルは一切上げずに見に来ます。

 

ここから先は フード・ラック!食運 の感想です。ネタバレしてます!!

 

 

フード・ラック!食運 - ネタバレ感想 ( 80 / 100 )

スポンサーにぐるなびが入っていますが少し遅かったのか、

最初はレストランサイトの星文化を否定しようとしているような描写が入ってました。

 

キャラクターと俳優

お店の混雑っぷりやマスクなしの行動している姿に、「この映画は現世とは違う世界戦なんだね」と思ってしまったよ。 

肉、漬物

美味しそうでした。

佐藤良人 - NAOTOさん

無愛想から感情が表現される流れが見事でした。

竹中静香 - 土屋太鳳さん

相方が無愛想な分、感情豊かな人。うまそうに食ってたなあ。

画面的には肉を焼く画と彼女の食事シーンだけで充分でした。

「ゴチになります」でレギュラーをやってた成果ですかね。

 

佐藤安江 - りょうさん

かっけーかあちゃん。 

最後は息子さんに会えませんでしたが、あまり後悔はないかもしれないですね。

息子の世話をしてくれる女性がいて、熱心に顔を出してくれたのは安心したかもしれない。

 

周囲を固める方々 

古山達也 - 松尾諭さん

敵として表れて、最終的にお調子のりだけど正しい発信者になりました。この物語に深みを与えている部分の一つです。

正直、監督脚本「寺門ジモン」は飾りだと思ってました。焼肉のシーンだけを監督してたのかなと(周りが”もういいじゃん”と思うほど時間をかけてると思います)

wikiにこんなことが書いてありました。

フード・ラック!食運 - Wikipedia

松竹の担当者が寺門の著書を読んで映画監督をやらないかと寺門にオファーを出して実現した映画である。最初は寺門が世界中の肉を食べ歩くというドキュメンタリー形式の映画としてオファーを貰っていたが寺門は『肉専門チャンネル』や『取材拒否の店』等の番組を既にやっていたためモチベーションが沸かなかった。 すると松竹は寺門に「ハードルは上がるが本を書くことはできますか?」と提案。寺門は戸惑いながらも書くことを承諾した。そこから本を直したりを繰り返しながら長い時間をかけて育まれた作品である。

脚本を書いたというよりも、「こんな話にしたい!」を誰かに書いてもらって、上がってきたものを確認して、 「こっちのほうがいい」と書き直してもらってを繰り返したんですかね。

古山を完全悪にしなかったのは、誰の手柄なんだろう。ひょっとしたら寺門ジモンさんのこだわり(わがまま?やさしさ?)なのかなと思いました。

全く関係ありませんが、古山が連れていた女性二人のネタ

 

新生英二 - 石黒賢さん

物語のフック。

 

吉田智洋 - 寺脇康文さん、滝沢二郎 - 白竜さん、滝沢百合子 - 東ちづるさん的場涼子 - 筧美和子さん、尾崎実 - 大泉洋さん、豊川忠義 - 大和田伸也さん、石原雄司 - 竜雷太さん

佐藤夫妻の同志だったり弟子だったりする方々。 

人気店の店長が繫忙中に隣の席(しかも客がいる)に座り込んで話し始めちゃうのがB級。笑って許せちゃうのがよいB級。

 

物語の感想

最後は漬物の話になっているのに、全く気にならない。うっかり感動しちゃったよ。

気合を入れてみる映画ではありません。俳優陣は豪華ですが、金曜ロードショーではなくテレ東の平日午後に何となく放映される映画です。

何となく、肉うまそうだなあ・土屋太鳳さんうまそうに食べるなあ、きれいだなあ・今日は焼肉にしようとか見ていると、その裏でお袋さんの料理人としての偉大さと母としての偉大さが構築されていて、最終的に泣かされます。

お袋さんの料理人の「おいしいものはみんなで食べようよ!」が寺門ジモンさんのポリシーがはっきり伝わってきて、すごく心地いい。そのポリシーは敵キャラの古山にさえ伝播しました。

そのお袋さんが主人公を大事にしていたことが、伝わってくるラスト。ジーンとしちゃった。

 

最初から感じた「良質なB級映画」だ!

過去シーンですでにのめりこんでいて、最初の魚のフライ定食を食べ終わるころには完全にシナリオを信用。安心して映画に身を任せることができました。

 

ここで整理したいこと。

ここからは200%の偏見。「良質なB級映画」と「冒頭に信用」について

 

良質なB級映画

たぶんこういうこと

  • 私が監督をなめている(本作なら「寺門ジモン監督」を下に見ている)
  • 大人数のシーンがない
  • 撮影場所がすべて車で一時間以内っぽい
  • 金がかかってなさそう(特に都内で完結していると金がかかってなさそう)
  • 伝えたいためのことなら多少の無茶はシカト。(本作なら、繁忙時間にじっくり話す店長。しかも別の客がいる席に座り込む)
  • 人の心に焦点を当てている。
  • 心の描写や折り込み方に手抜きがない。見ているこちらに気づかないうちに染み込むように作られている。

冒頭に信用

これが、、わからない。

冒頭の過去シーンで信用したと思う。何をもってあんなに信用したんだろ?スタンダードな入りだと思うんだけどな、、、、

りょうさんの圧倒的な存在力なのか、そのシーンの画なのか、それとも寺門ジモン監督の食に対するリスペクトが伝わってきたんだろうか。

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 なんだろう?

 

タグと評判

タイトル:-フード・ラック!食運-

監督:-寺門ジモンさん-

脚本:-寺門ジモンさん- 

俳優:-NAOTOさん-  -土屋太鳳さん-  -りょうさん-  -松尾諭さん-  -石黒賢さん-  -寺脇康文さん-  -白竜さん-  -東ちづるさん-   -筧美和子さん-  -大泉洋さん-  -大和田伸也さん-  -竜雷太さん- 

 

フード・ラック!食運 の評判

4.31/5.0 (yahoo映画 2020/11/24)

 

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