テレビの会社が作った映画
最近テレビの会社が作った映画を多く見てます。
- フジテレビが作った脳内ポイズンベリーは中の下ぐらい。
- 日本テレビが作ったイニシエーション・ラブは下の中ぐらい。
- TBSが作った予告犯は中の上ぐらい。
おもしろかったですよ
原作未読で有名なシーンが出てくると手を抜いたなと思います。
原作未読でした。というか、エンディングで原作が出てくるまでマンガ原作であることさえ知りませんでした。
ゲイツの過去シーンを見て2chで有名なやつだと思いました。パクリだと思いました。ちょっと興ざめしました。2chのまとめサイトではよく見るシーンでした。一部で有名なシーンをパクッて来たよ。描きたいところは違うんだろうけど、動機付けのシーンが自前じゃないだけで、見る気がそがれるなぁ。創作ってマルパクリは1シーンもすると興がそがれるなぁ。と思ってました。
エンディングで分かりました。パクリではなく、大元だったんですね。失礼しました。
この記事の本題のところではなく、マンガのところです
マンガでは気になっていなかったんですが、実写化されたせいか、別角度で見ることができました。厳しい会社もあるかもしれませんが、適性のない人を3年も使っていられるほど甘くないですよ。技術やPCを扱うプロ集団たちであって、ビジネスライクな考え方をできる人は少ない(さらに言えば、そういう考えを持ちたいと思っている人も少ない)から、情もうつるだろうし。
ところで原作ではこの会社に復讐したんですかね?
それでは『予告犯』のネタバレ感想です
大筋はなんとなくベタでした。死んじゃうのはゲイツだけかな。せめてノビタは生きて返してやりたいな。と思いながら見てました。
生き残った3人はゲイツの意図を汲んで、全てをゲイツに押し付けて生きていくことを選びます。ベタだなとは思いましたが、ちょっとウルっときました。
屈折していますが、みんなの夢がかないます。でかいことをする、恋をする、浮き上がる、友達がほしい、トーチャンに会う。
最後に回らない寿司を食べるってのをうまく使いました。お見事でした。
あ、警察突入のシーンが二回ありますが、どちらもドキドキしませんでした。物語冒頭の突入は空振りするのがセオリーだし、クライマックスの突入先にシンブンシたちがいるんじゃつまらないもん。
ゲイツと吉野絵里香(戸田恵梨香さん)の追いかけっこ
無駄に長いなと思ったけど、死んだゲイツから遺志を受け取ることに納得するには必要だったと思います。絵里香はエリートで高飛車で弱者のことを考えられないヤなやつで敵役のはずです。シンブンシの、というよりは、観覧者の敵です。それが、いじめられた過去を見せて、ほとんどの人はそこで人間味を感じたんじゃないかなぁ。私はあざといなぁとか思ってました。
私が陥落したのは幻影のゲイツが「努力できるだけ幸せな人」といったシーンです。絵里香がゲイツのことを理解したような気がしたんだよね。
あの追いかけっこの長さは幻影のゲイツを作るために必要な長さだったと思います。
忘れてたけど、絵里香と公安のおにいちゃんの確執は必要あった?その後使われていた様子なかったけど。
「予告犯」のみんなの評価
サスペンスではなく人間ドラマで 分かりやすい日本の物語。私もサスペンスだと思って見に行ったのに人間ドラマでした。だけど気持ちを違和感なく切り替えられました。というか忘れてました。
CAST:生田斗真さんも鈴木亮平さんも脱ぎません!
私の中でいい体二大巨頭の二人ですが、どちらも脱ぎません。
シリアスな映画をカッコよく決めた生田斗真さん
「部活」とか「音楽」とか”青春の悩み”の代名詞があると思いますが、その代名詞を「変態」で展開したバカ映画で筋肉を見せまくった鈴木亮平さん
何かに追われているかのように映画に出まくって働くる戸田恵梨香さん
ノビタに親切にする定食屋の看板娘ちゃんの小松菜奈さん
追記
DVDです。
今にして思うのは、やはりゲイツの挫折した原因。やはりおかしい。社会からはじかれたってことを端的に表現しているわけなんですが、ワンフロアの小さなIT会社であんなドライな人いないよ。たとえ社長がそうだったとしても、周囲が追随するほど腐っちゃいない。ドライな感覚を持とうとも思ってないよ。そして多少能力が低くてもがんばっていることが分かれば、抱えてやろうって人(社長)が多いですよ。
物語に対して重箱の隅つついているだけなのは分かっているんですが、同じ業界にいる人間としてどうしても言いたくなってしまいました。