ベターハーフを見てきました。
かなり感情をクラクラさせてもらいました。
見てて思い出してきました。そういえば数年前のエレ片で鴻上さんに当て書きしてもらったとか、観に行ったやついさんが「本当に片桐さんだった!」と騒いでたような覚えがあります。
開演を始まる前に、ごあいさつを読んだ方が深みを感じられると思います。
ここから先はネタバレです。
物語のフックとして使った「取り換え」「トランスジェンダー」「デリヘル」で発生する騒動は前半でやり切ってました。
中村さんから片桐さんへの「トランスジェンダー」、松井さんから風間さんへの「デリヘル」。普通ならこの辺を最後まで持っていくんですが、最初に提示したものをそのまま持って行かないほどの構成と伝えたいことがある。
分からないのを承知で言いますが、富野由悠季さんみたいだ。謎や伏線で物語を作らない。なかなか巡り合うことがないですよ。
ベターハーフ。運命の赤い糸ですね。
私はその相手にまだ会えてないのか、気づけなかったのか、向こうは気づいたのに「一人で生きていった方がまし」だと何も言わずに去って行ってしまったのか。
ちょっと面白かったのはお客さんの反応ですね。人の心の深淵に触っているんじゃないかってところをコミカルに描いてあるので、周囲は素直に笑っているんですが、私には悲しいシーンと感じてしまい、とても笑えないシーンとかありました。周囲が笑っていて「ああ、ここは笑っていいシーンなのか」と気づいたりね。
クライマックスの事態のややこしさは大好きです。気が付いたら風間俊介さんが一人で悪役をしょっちゃっていたところとか(笑)
鴻上尚史さんに言いたいこと
表面的に言いたいこと。権力振り回して若い子にセクハラしてんじゃねーよ(笑)。ありがとうございました。
上にも書きましたが、謎や伏線を使わず、心の揺れのみを直視した真っ向勝負なお話でした。良いものを見させてもらいました。
松井玲奈さん
AVや風俗用語を叫ぶことになっちゃったセクハラ被害者(笑)。ごちそうさまでした
松井さんのかわいさを見に行ったつもりだったんですが、後ろから二列目じゃ可愛さも何もないですね。
片桐仁さん
私の知っているエレカタの片桐さんのまんまだったー!
主役だったんだかトラブルメーカーだったんだか
もし私が四人の中で誰に近いかと言われれば、年齢・性別・モテない度の全てが一致する片桐さんになるんですが、この人は嫁子供いるんだよなあ。
風間俊介さん
中心にいるようで、実は狂言回し役だったかな。
メインは女子二人の恋と葛藤だったように思います。
中村中さん
根性が曲がっている私としては、見てみたい人の業。
叫べば叫ぶほど相手が離れていくのはわかっているけど、言わずにはいられない人の業「松井玲奈さんへのネガティブキャンペーン」。優しく人の悪口なんて言わなかった中村中さんが松井玲奈さんの悪口を叫ぶんだぜ。
それを聞いた風間俊介さんは怒るわけでもなく戒めるわけでもなく諭すわけでもなく抱きしめました。人の業は人によって癒される。いいシーンでした。(すぐに切腹騒動になってったけどね)
あの狂気はすごかったなぁ。私がいる客席は最奥から二列前なのに圧を感じました。