実験。二つに分かれてしまった記事を二つに戻してみる。
こんにちは。フレデリカです。
会場はご年配の方が多かったです。127分と長いので前の方が具合が悪くなったのかおトイレなのか席を立ちました。場内は暗い。座席を抜けるのに時間がかかり、段差がある通路をゆっくり歩いてました。ちょっとハラハラしました。
泣き虫しょったんの奇跡 - 作品情報
作品情報
公式HP
あらすじ&鑑賞前感想
26歳。それはプロ棋士へのタイムリミット。
小学生のころから将棋一筋で生きてきたしょったんこと瀬川晶司の夢は、年齢制限の壁にぶつかりあっけなく断たれた。将棋と縁を切りサラリーマンとして暮らしていたしょったんは、アマ名人になっていた親友の悠野ら周囲の人々に支えられ、将棋を再開することに。プロを目指すという重圧から解放され、その面白さ、楽しさを改めて痛感する。
「やっぱり、プロになりたい―」。
35歳、しょったんの人生を賭けた二度目の挑戦が始まる――。
告知PV
泣き虫しょったんの奇跡 - キャラクターと俳優
瀬川昌司 - 松田龍平さん
たんたんと演じる彼の真骨頂な気がします。
泣き虫しょったんの奇跡 - ネタバレ感想-
リアルな人生としてはあり。2時間に凝縮したエンターティメントとしては決定打なし
瀬川さんがプロになろうとしているときに応援していた人は感動できるかも。記憶の端に引っかかっている程度の私としては、ちょっと辛かったです。
國村隼さん度が足りない
私としては、この映画のクオリティを表す一番の言葉になります。國村さんて登場すると必ず爪痕を見ている側に残していくんですよ。
今回は主人公の父親。いつものように、私の國村さん像そのままに「若者を後押しする年配者」です。なんですけど、、、なんか足りないんだよなー。単に甘やかしすぎているだけの感じがする。
劇中で亡くなった時も、それで奮起したとか立ち直れないショックだったというわけでもなく、、、、。(父が亡くなったショックから将棋が救ってくれたっていう流れではあるんだけどね)
父親だし、しょったんに大きな影響を与えたはずなんだけどね、、、、うーん、、、國村隼さんの存在力が全然発揮されてなかったなぁ
エンターティメントとしての変化の決定打
特に将棋のことしか考えてなかった奨励会員のころよりも、なぜ30代のころの方が強くなったのかは描いてほしかった。
いや、わかるんですよ。リアルな人生としては、あれで俺は変わった!っていう劇的なレベルアップがないのは。何年もの年輪で昔の自分を超えていたってことがあるってことは。
本作で言えば、奨励会員ではなくなって、社会人経験を経ることによって考え方に多角性が増えて、あのころには思いつかなかった方面からの考え方ができるようになった。だと思うんです。けど、社会人として苦労が描かれていない。
30代になってからの強さの裏付けがないんですよ。エンターティメント的には。
あの頃、瀬川さんを追いかけていた人なら、納得の強さなんだろうけどなぁ、、、と思いながら見てました。
メルエムが格闘に多角面が出てネテロでも勝てないバケモノになってしまったのはコムギと対局することが裏付けになったから。
奨励会年齢制限の優しさ
この映画で一番感じたことです。
奨励会員が脱落するのを見れば見るほど、その姿が痛々しければ痛々しいほど、将棋界側の優しさを感じました。
そこまでの人生の半分以上を将棋だけに費やしてきた人たちには地獄であり、他には何もできないと思うかもしれない。けど、26歳なら思っているよりも何でもできます。他の社会に順応できます。社会でまだ「若者」と言われる年齢のうちにリリースしてあげる。
奨励会の会費って将棋界にとっては欠かせない収入のはず。(一年で123,000円)
将棋界の発展より個人の人生の方が大事。
将棋界が潤うため安定して運営していくためには、あきらめられないやつをずっと飼ってた方がいいはずなんです。それを将棋界側から「もうお金払わなくていいから来ないでね」って言ってあげるなんて優しいよなぁ。
元奨励会員がアマ名人になってしまう。
違和感あります。プロを目指していた人間をアマとして取り扱って、そいつがアマの頂点をつかんでしまう。なんか、うーん、、、、て感じするんですよね。
でも、奨励会経験者がアマの大会に出ちゃいけないのも窮屈だよなぁ、、、、。
一応規制があるみたいです。
2006年4月1日改定の規定では、初段以上で奨励会を退会した者は、1年間日本将棋連盟主催・共催等のアマチュア棋戦に参加できない。
泣き虫しょったんの奇跡のクライマックスの第五戦。
泣き虫しょったんの奇跡のクライマックスの第五戦。
世間で話題になったことだから、動かせなかったんだろうけどさ。
6戦してもOKなのに、5戦目の盛り上がりが半端ないってことはさ。5戦目でケリが付くってことだよね?細かく知らない私も「あー、ここで勝つんだ」と思いながら見てたよ。
それにしても、関係者が5戦目で初めてしょったんの頑張りに気づいて熱烈に応援してたけど、、、ちょっと興ざめ。
仕事用のトラックにマグネットの将棋盤を持ち込んでいるような人が、将棋プロ制度を覆す歴史的な事件を知らないわけがないだろう。
泣き虫しょったんの奇跡 のベストシーン
映画のキモ
皆の思いを受け取って、五戦目で勝ってプロになった!!
ってあたりで、上記に書いた通り興ざめしてました。
冗談
うーん、、、、。狙ってた部分もあるみたいだけど、特になし。
きれい・かわいい・色っぽい
松たか子さんの先生っぷり。一年に三回以上は「お母さん」と言い間違われてそうだ。
泣き虫しょったんの奇跡の評判
3.92/5.0 (yahoo映画 2018/10/15)
べたボメ。その中で”ただし”として盛り上がりに欠けるって人も。
タグ
監督:-豊田利晃さん-
脚本:-豊田利晃さん-
俳優:-松田龍平さん- -窪塚愛流さん- -野田洋次郎さん- -後藤奏佑人さん- -永山絢斗さん- -染谷将太さん- -渋川清彦さん- -駒木根隆介さん- -新井浩文さん- -早乙女太一さん- -妻夫木聡さん- -上白石萌音さん- -石橋静河さん- -板尾創路さん- -藤原竜也さん- -大西信満さん- -奥野瑛太さん- -遠藤雄弥さん- -山本亨さん- -桂三度さん- -三浦誠己さん- -渡辺哲さん- -神吉宏充さん- -久保利明王将さん- -屋敷伸之九段さん- -豊川孝弘七段さん- -青嶋未来五段さん- -谷口由紀女流二段さん- -松たか子さん- -美保純さん- -イッセー尾形さん- -小林薫さん- -國村隼さん-