フレデリカ LOVE 邦画<ネタバレ>

内容を知っている方だけどうぞ。ネタバレで感想や評価を書いています。たまに批評・解説になっちゃっているところもあり。

ハートドブリン/アカツキCEOさんの自伝/ルフィ好き。

 

ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力 (NewsPicks Book)

ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力 (NewsPicks Book)

  • 作者:塩田 元規
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/10/03
  • メディア: 単行本
 

 

彼は私よりもよほど頭がよく、状況判断が正確で意思決定が速いのだろう。
彼は私よりもよほど人生を楽しんでいる。
 
書いてあることが絵空事に見えちゃうのは嫉妬なのかなぁ。
リーダーとしての紆余曲折とたどり着いた「感情に素直になろう」。
一言でいうと「ルフィ」。みんなルフィが好きだねえ。
 
これ思い出した。

「あの人ってワンピースのルフィみたいですよねー」「ルフィは俺だろ」

自称モンキー・D・ルフィのブラック社長達
飲食業の社長連中と話をする機会があった。
居酒屋、ラーメン屋が多かったか。まだまだこれから、という人達。
総じて生き物としての気迫というか、熱意というか、イキイキギラギラした感じというか
独特の雰囲気を持つ人達だった。
後日、それぞれのHPなどをチェックしてみると
「成功」「感動」「仲間」「夢」あたりのお約束ワードがちりばめられ、
顔をクシャクシャにした笑顔の社員・バイトの画像と、自信に満ちあふれた社長の画像。
(勿論、立って腕組みor座って机に肘をついて両手を前にのポーズ)
予想通りだった。流行なんだろう。
話をしていると、色々なタイプが居た(当然だが)。
昔はやんちゃしてましたタイプ、飲食業で修行をして独立したタイプ、
学生時代はダラダラしてたけど○○に出会って生まれ変わりました!タイプ。
この最後のタイプが表題の「自称モンキー・D・ルフィ」の社長達だ。
○○は大きく分けて二通り。本と人物。しかし結局は同じ事だ。
「金持ちになった人を知って、俺もそうなりたいと思った」という事。
本人達は「人生はお金じゃない」と揃って言う。
おそらく自分の部下に対しても「お金を目標にするな」と言ってるのだろう。
しかし、「マザーテレサの本を読んで起業した」って人は居ない。
一人残らず全員が、「会社を興して成長させた人」に感化されている。
その時点で「お金が欲しい」って欲を刺激されたのは間違いないのだ。
この社長達を刺激した本・人物が問題で、口では「金では幸せになれない」などと言うし、書いてある。
社長達も「そうだ、金じゃないんだ」と心から信じ切っている。アホだから。
そして部下にも「金を儲けることを夢にするな」と説いているはずだ。
それでいて、自分の目標を達成する意欲は揺るがないので「利益を出せ」と口を酸っぱくする。
「お金じゃないんでしょ?」と聞けば「会社を続けるのに必要でしょ」と言い、
「お金を目標にした方がシンプルじゃん」と聞けば「感動とか、幸せを共有する仲間を増やしたいだけだ」と言う。
挙げ句の果てに、「こいつ勉強してないな」「考えが浅い」「意識のステージが低い」という視線を向けて来る。
埒が明かないとはこの事だと思いながら、この理不尽さはどこかで見た事が有ると思っていたら
いた。
ジャンプの人気漫画「ワンピース」の主人公、モンキー・D・ルフィだ。
感動、仲間、夢、理不尽、見事に一致()
そう考えたら全てがシックリきた。
ルールとか、批判する人がいるとか、仲間が傷ついたとか、この人達は気にならないんだ。
精神的に病んで鬱になって出社できなくなった社員がいても、
「仲間に戻りたいんなら、あっちが頭を下げるべきだ(ウソップのように)」って思ってるんだ。
「半年間店に泊まり込むなんて飲食だと普通だよな」なんて言いながら笑ってるこの人達は、
おそらくグランドラインの荒波を駆け抜けるワクワク感の中に居るんだ。
「ブラック企業」と批判する世間の声を「ワンピースなんて無い」って言う村人Aの台詞だと思ってるんだ。
俺は、ひとつカマを掛けてみた。
そこに居ない人の名前を出して、「あの人ってワンピースのルフィみたいですよねー」
瞬時に周りの社長連中の表情を確認する。
居た居たw 「ルフィは俺だろ」と言いたげな表情で一瞬固まるヤツw
その一瞬の静寂の後、「おーなるほどー、どのへんがですかー?」と器がデカいふりをする台詞をはいたが
あの一瞬で俺は確信を得た。
こいつら、自称モンキー・D・ルフィなんだと。
そこへいくと、元ヤンキーの社長達は判りやすい。「儲けたい」この一心だから。
資本主義の王道だ。幸せだの感動だのは会社には関係ない、と割り切ってる。
金を持ってるヤツが偉い。金を稼いだヤツの勝ち。winner takes allの精神。
だから、部下に「利益を出せ」と言っても矛盾は生じない。
「利益を出したらボーナスが増える」という事実も筋が通る。
21世紀の現在、資本主義の限界が見えて来ている。
「生かさず殺さず」の月給で働く社員がいるから社長が金持ちになれるという事実、
月給1万円で働くのが当たり前の国があるから先進国の生活が成り立っているという事実、
「貧乏人を貧乏人のまま」「バカはバカのまま」「後進国は後進国のまま」にしておくことで既得権益を守ろうとする人が居るという事実、
これらの手法が限界を迎えつつあると思われる。
もしかすると、この時代においては
自称モンキー・D・ルフィ達が活躍するのかも知れない。
現実社会の中のワンピースは、資本主義に変わるニューワールドオーダーなのだ。

 
六本木にオフィスを構えているぐらい成功しているんだから、書いてある上辺の精神論だけで経営してきたわけじゃないでしょう。
アカツキは(悪い言い方をすれば)アホをガチャ地獄に落として設けるタイプの会社なんだから。
 
でも、本の中で紹介されていたワークグループは参加してみたいかも。
時間が出来たら行ってみようかな?