こんにちは。フレデリカです。
この道 - 作品情報
作品情報
あらすじ&鑑賞前感想
九州柳川から文学を志し上京した北原白秋。隣家の美人妻・俊子に気もそぞろ。逢瀬を俊子の夫に見つかり姦通罪で入獄。白秋の才能を眠らすまいと与謝野夫妻が奔走し釈放されるが、恩も顧みずのうのうと俊子と結婚。その刹那、俊子は家出、白秋は入水自殺を図るが蟹に足を噛まれ断念。そんなおバカな白秋と洋行帰りの音楽家・山田耕筰に鈴木三重吉は童謡創作の白羽の矢を立てる。才能がぶつかり反目する二人だが、関東大震災の惨状を前に打ちひしがれた子供たちを元気づけるため、手を取り合い数々の童謡を世に出す。しかし、戦争の暗雲が垂れ込める中、子供たちを戦場に送り出す軍歌を創るよう命ぜられた二人は苦悩の淵に・・・。
監督は佐々部清さん。私としては初めましてです。だけど年1ペースで作品を作っていらっしゃいます。
ここから先は この道 の感想です。ネタバレしてます!!
この道 - キャラクターと俳優
人物相関図
え?与謝野晶子の方が山田耕筰よりも扱いがいいんじゃないかって?
うん、本作は北原白秋がピンで主人公。そして影響を与えたのは与謝野晶子の方だと思ってます。
北原白秋 - 大森南朋さん
感情豊かで才能にあふれているのに偉ぶらず人間臭いという最近のテンプレート的な偉人で描かれている北原白秋。見てて痛々しいほど。
それでも見ていてられたのは大森南朋さんの存在感と表現力のおかげでしょう。
山田耕筰 - AKIRAさん
AKIRAさんの演技に違和感はありませんでした。
LDHの作品なのでエグザイル関係者を立てなくちゃいけないからダブル主演いうことにしてあるのかなぁ。
山田耕筰の登場が遅すぎてダブル主演には見えないんですよ。
終盤に山田耕筰が北原白秋に「長く二人でやってきた」のような言葉を言うんですが、映画内の尺としては長くないし、二人で活動して「この道」などを動揺を作ったけど、すぐに別々に活動を始めたように見えたんですよ(仲たがいしたってことではなくね)。
「長く二人でやってきた」に重みは感じなかったなぁ。
解説とまとめ役。与謝野晶子さんがまとめてくれていたので話が整理できました。
だけど一つだけ反論が。北原白秋と山田耕筰の初対面のシーンを与謝野晶子が「新しいものを作るのが怖くてケンカした」と解説してたけど、初対面の時の山田耕筰のナチュラル上から目線は気に食わない。”新しく命を”は詩が半端なものだって言っているようで嫌だ。
この道 - ネタバレ感想 ( 50 / 100 )
大森南朋さんの存在感だけで及第点になった映画です。
破綻もしてないけど、見るべきところも特に感じませんでした。
ダブル主演という割にはAKIRAさんは並び立ってない。シナリオが悪いのか存在感が大森南朋さんほどじゃなかったのかはわかりませんが。
他のキャラクターと同じく山田耕筰はあくまで北原白秋を深堀するための触媒にしか見えませんでした。
ところで当時の日本で「リズム」「サプライズ」は日常言葉として使ってたの?「リズム」はあったかもしれないけど「サプライズ」は微妙な気がした。
LDHなりの戦争映画なのかもしれない
戦争の愚かさを感じつつも、生活のため子供のために戦争賛美の曲や誌を書く与謝野晶子や山田耕筰。彼ら以上に軍部に反発していた北原白秋も時代の流れに飲み込まれてしまいました。
ところでLDHは歌やダンスを混ぜないと映画を作れない縛りとかあるんですかね。ま、母体がエグザイルだからそんなもんか。
北原白秋が迫られていた2択。露営の歌の方が専守防衛なのかなと思ったんですが、実際に聞くと士気高揚に対してはそれほどの違いはない。
この道 のベストシーン
映画のキモ
戦争映画なら、戦争から歌を守るために山田耕筰とそれでも戦争を嫌がった北原白秋です。
ラジオの初放送に呼ばれたけど、緊張から酒を飲んで寝ちゃう北原白秋。
北原白秋の一生を描いたなら、人間臭いこのシーンが肝かなぁ。
冗談
北原白秋の女関係全般。
好きなのはソフィに逃げられて、入水自殺しようとするも冷たいから辞めちゃうことと、菊子に無駄にかっこよく語るところ。
きれい・かわいい・色っぽい
つややかな目で白秋を見ながらサクランボを食べるソフィ(松本若菜さん)
色っぽかったです。
この道 の評判
3.45/5.0 (yahoo映画 2019/01/12)
その他
私のこと
乃木坂46のなーちゃん卒業ライブはずれちゃった、、、、orz
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監督:-佐々部清さん-
脚本:-坂口理子さん-
俳優:-大森南朋さん- -AKIRAさん- -貫地谷しほりさん- -松本若菜さん- -小島藤子さん- -由紀さおりさん- -安田祥子さん- -津田寛治さん- -升毅さん- -稲葉友さん- -伊嵜充則さん- -佐々木一平さん- -柳沢慎吾さん- -羽田美智子さん- -松重豊さん-