こんにちは。フレデリカです。
半世界 - 作品情報
作品情報
- キャスト:稲垣吾郎さん、長谷川博己さん
- 監督:阪本順治さん
- 脚本:阪本順治さん
- 公開日:2019.02.14
- ジャンル:青春
- 上演時間:119分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
「こんなこと、ひとりでやってきたのか」。山中の炭焼き窯で備長炭を製炭し生計を立てている紘は、突然帰ってきた、中学からの旧友で元自衛官の瑛介から、そう驚かれる。何となく父から継いだ紘にとって、ただやり過ごすだけだったこの仕事。けれど仕事を理由に家のことは妻・初乃に任せっぱなし。それが仲間の帰還と、もう一人の同級生・光彦の「おまえ、明に関心持ってないだろ。それがあいつにもバレてんだよ」という鋭い言葉で、仕事だけでなく、反抗期の息子・明に無関心だったことにも気づかされる。やがて、瑛介の抱える過去を知った紘は、仕事や家族と真剣に向き合う決意をするが・・・。
半世界 - キャラクターと俳優
高村紘-稲垣吾郎さん
無骨なゴロウちゃん。
沖山瑛介-長谷川博己さん
外の世界から戻ってきた瑛介。ゴロウちゃんの演技が自然な分、ちょっと演技っぽさを感じました。二人きりのシーン以外は感じなったんだけどね。
半世界 - ネタバレ感想 ( 50 / 100 )
さっぱりわからねえ。
私は主人公たちが同年代です。なので年齢を重ねればわかるという話ではなく、数年後に見てもわからないでしょう。
それなりにストーリーを追いたくなる展開ではあるんですよ。静かな田舎で平穏な暮らしを続ける人々と外で傷を負って帰ってきた人の対比が楽しみだったりしました。
だけど特に盛り上がりもなく。
最後に主人公が死んだところでなぁ。
テーマを拾ってみる
おそらくこの辺が描きたかったんじゃないかなぁ。
※奥さんとの価値観の違いや息子のいじめなんかはこれらを説明する背景かと思われます。
- (一応、本命)どんなに時が経っても三人は仲間
- 静かな田舎にも紛争地にも事件があり、それはどちらも一大事であること:ゴロウちゃん目線
- 静かな田舎にも紛争地にも事件があり、それはどちらも一大事であること:瑛介目線
- 息子に関心を示せないゴロウちゃん
- 瑛介の心の傷
どれもちゃんと描かれてないんです。
エンディングに突然始まった息子のボクシングの真似事は何だったんだか。ゴロウちゃんと違って、変な意地で親父の遺志を継ぐようなことはしなかったってことかい?それにしたって脈絡なさすぎだろ。
視点をずらしてみた
作品では主人公ではなく、その隣の人が軸だとわかりやすかったり、隣の人こそがテーマの体現者のことが少なくないです。それで探ってみます。
沖山瑛介
早乙女という部下が、退役後に故郷で入水自殺をしてしまいました。コンバットストレスからですが、瑛介は責任を感じています。
本作の中で、それに対して折り合いがついたわけでも自責から解放されたわけでもありません。救いの手を差し伸べようとしたゴロウちゃんの手を払っています。
こどもに護身術を教えたり、殴り始めたら止まらなくなったり、戦場で子供に銃を向けられたことを想いだしたり。
瑛介を軸に考えようとすると返ってとっちらかるなぁ。
自衛隊時代に身に着けた術が誰かの助けになったようには思ってないわけですよ。弟子がいじめっ子をやっつけて不可侵条約を勝ち取ったことは知らないし。
静かな田舎でも事件はある?それはわかったかもしれないけど、彼の心は変わってないよなぁ。
明
ゴロウちゃんの息子さん。いじめられたり、不可侵条約を勝ち取ってみたり、瑛介から親父の話を聞いてみたり。
明を軸、、、、無理だ、、、、最後にボクシングの真似事を一人で始めた意味が全く分かんないんだもん。
ボクシングに意味を求めると「棒をもっていじめっ子をやっつけた!暴力って素敵」になっちまうんだもん。
結果。この映画はわかんねえ。
それなりにストーリーを追いたくなる展開ではあるからたちが悪い。
高村紘(稲垣吾郎さん)が死んだところで話がしまるわけでもない
主人公が最後に死ぬときは大体は三つの意味合いがあります。
本作はたぶん三番目だと思いますが
1.ゴロウちゃんの意思はみんなに伝わった
ゴロウちゃんの意思がみんなに伝わり、各々が前に歩き始める。ゴロウちゃんはみんなの後姿を見て、嬉しそうに息を引き取った。、、、、という話じゃ全然ない!
息子とはやっと関係性の修復が始まったトコだったし、瑛介とはあるんだかないんだか分からない溝は埋まってないし。
嫁さんのホテルへの営業が死亡フラグっちゃ死亡フラグだけど、、、、本人のあずかり知らないところだったしなぁ。
2.描きたいテーマは描き切ったので話を占めるだけだった
ラストまでには描きたいテーマが描き終わり、軽く話を締めるだけって作品は確かにあります。
それが主人公の死だと別の意味を持ってしまうことがあるので、別の表現をしていることが多いです。
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このパターンは、ガンダムの富野由悠季監督の得意技です。アニメ一年で全50話で語りたいことを語り、テーマを語るために広がってしまった余計な枝葉の伏線を全部ぶん投げるために全員殺しちゃう。”皆殺しの富野”ですね。
この作品にそんな厚みはないよ。
3.終わらせ方がわからなくなっていた
Wikipediaにこんなことが書いてありました。
今まで映画化できず温めてきた2つのテーマを一つにし映画化
私には一つもどれのことだったかわかりませんでした。一つに絞れば、ひょっとしたら何か浮き出てきたのかもしれませんが、、、、、。
バッドエンドは、テーマがわかりにくくなりますが、そういった話じゃないよなぁ
バッドエンドのためにテーマがわかりずらくなっていた映画
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半世界のベストシーン
映画のキモ
正三角形と言ってたのに二等辺三角形だった中学卒業の時の宝物写真。
これがキモなんだと思うよ、たぶん。どんな意味が込められているかはわからん。
冗談
同窓会の夜はサンマ。
女房の過去に嫉妬して追求しようものならまっすぐに飛んでくるでしょうな。だからこそ留守電に入ってた鯖への変更要請は愛。話を聞く気満々でした。
きれい・かわいい・色っぽい
けん制しあいながらも一気に間合いを詰めて飛びついた池脇千鶴さん
邪魔が入ったので、ここから先はありませんでしたが。
半世界の評判
4.27/5.0 (yahoo映画 2019/02/20)
高!私が受け取れなかったテーマを受け取った人が大勢いたとしても、高すぎじゃない?
アラフォーの日常を見事に描いているそうです。
うん、それはわかったんだけどね、日常すぎじゃない?物語にするほどでもないほどの。
その他
私のこと
だあ!!!なーちゃん卒業ライブのライブビューイングの申し込み開始時間を一時間間違えてた!!30分早めにログインしたら開始30分後だった!!
どこの劇場もとれねえ!!しょうがねえ、お家で見るか。