こんにちは。フレデリカです。『ブラック校則』を見てきました。
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こんにちは。フレデリカです。
ブラック校則
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:佐藤勝利さん 髙橋海人さん モトーラ世理奈さん 田中樹さん 箭内夢菜さん 堀田真由さん 葵揚さん 水沢林太郎さん 達磨さん 成海璃子さん 片山友希さん 吉田靖直さん 戸塚純貴さん 星田英利さん 坂井真紀さん 光石研さん でんでんさん 薬師丸ひろ子さん
- 監督:菅原伸太郎さん
- 脚本:此元和津也さん
- 公開日:2019.11.01
- ジャンル:青春
- 上演時間:118分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
光津高校のある朝の登校風景。登校する生徒達は皆、同じような髪形、同じ制服、同じカバン、同じ靴で、個性のかけらもない。彼らは髪形、服装、行動に至るまで厳しすぎる規律を重んじる“ブラック校則”のもとで学生生活を送っていた。そんな無個性集団の中で一際存在が空気のような高校2年生の小野田創楽は、クラスの最底辺で、最低の青春を生きていた。一方、同じクラスの親友・月岡中弥は、教室の空気を読まず、いつも予測不能な行動で周囲を驚かせる創楽とは正反対の男子。そんな2人には気になる女子生徒がいた。彼女は学校に馴染めず、髪を黒く染めることに反発し不登校気味。生まれ持った美しい栗色の髪の彼女に恋心を抱く創楽・・・。
主演はジャニーズさん。ってことは、うちで言う、俳優フューチャー映画ですね。「かっこいい!!」と思っていればいい映画です。作ったのは日テレだし。
、、、、と、思って見始めました。
私の好み的にすんげー面白かった。
普段は5点刻みなのに本作が88点なのは、普通の良作の85点は超えるけど伝説級の90点ではないから。見る価値はあると思いますよ。
ここから先は ブラック校則 の感想です。ネタバレしてます!!
ブラック校則 - ネタバレ感想 ( 88 / 100 )
キャラクターと俳優
小野田創楽 - 佐藤勝利さん
ジャニーズSexy Zoneメンバーの彼を愛でる映画ではなく、まさかの彼とシンクロするための映画。
創楽はかっこ悪かったし、かっこよかったよ。
あ、私は途中から妹さんにガチでむかついてました(笑)
月岡中弥 - 髙橋海人さん
C調子な相棒。創楽を引っ込み思案というか等身大の高校生にしたので、話が進まなくなってしまうので狂言回し的な役かな。
町田希央 - モトーラ世理奈さん
触媒であり、彼女自身は何もしなかったのは置いといて。
彼女の学校への執着心のなさは先生たち以上に世間を知っているってことだと思います。母親の破天荒さと校外の交友関係からいって学校に大した価値を見出していないのかもしれません。
一芸に秀でてたり、(角界とかの)進む道をはっきりと心に決めているならいいんですが、学校に価値を見出していないだけなら出ておいた方がいいみたいですよ。
上坂樹羅凛 - 箭内夢菜さん
杓子定規の生徒会長さん、、、と思いきや、結構性格悪い。
敵かと思ってたんですが最後は勢いに負けて味方になってました。
この物語はそのゴツゴツ感がいい!
ところで3kmを9分03は速すぎないか?俺が10万円チャリで走るのと同じぐらいだぞ?
一応、現実味のある数値らしい
手代木豊 - 星田英利さん
ラスボスとして迫力がありました。問答が通じない迫力がすごい。
鼻からうどんをすする芸だけで日本お笑い界に挑んだ過去があるとは思えない迫力でした。(ほめてますよ)
法月士郎 - でんでんさん
デウス・エクス・マキナ(日本的に言うと水戸黄門)かと思いきや逆。まさかの裏ボスでした。
こんな校長がいるのかよ!と一瞬思いますが、、、、いるよなぁ。今話題だね
ヴゼジニア・ウルフ - 薬師丸ひろ子さん
どっかで重要な役割を果たすか、とんでもない啖呵を切るかと思ったけど、コメディリリーフ的な清掃員でした。
冷静なまとめをすることもなかったね。
物語の感想
以前の記事で書いたことを再掲。
やっぱり学校って枠はいいよね。
人数が絞られる。大使館並みの治外法権。独自ルールを見る側が飲み込みやすい。表現していることが非現実的なのに「学校」ってだけで親近感。関係者が目的に対してやり方が未熟でも見ている側は飲み込む。
そして何より、生徒の価値観が統一されてない。
会社が舞台だと価値観はなんとなく「会社のために」「給料のために」「生活するために」などで大まかには1ベクトルに価値観が集約されます。
けど学校は違う。「大学に行くために勉強」「部活で全国へ」「帰ってゲームしたい」「たくさんの女の子と仲良くなりたい」などなどで生徒それぞれで重要視している価値観が違います。
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「学校」という舞台っていいよね。本作のようなこんな話を作ってみたかったよ。
学校だからこそ成り立つ展開と物語
言いたいことの前に先に一言。
校舎への落書きの内容ですが、学校への悪口は許容したとしても個人攻撃は消さなくちゃダメだろ。
アイドル映画のつもりで見始めて違うかなと気づき始めて、ピントが合う前にいろいろなものをクリアされちゃったような気がする。
タイトル通りの校則のおかしさ、生徒の中にも校則を絶対的に守ろうとする一派がいること、生徒間にも被害者加害者がある。
アイドル映画にしちゃ複雑だなと思ってました。見ている側がシンクロして創楽と楽しく恋愛するはずの希央は心の壁を作りまくってるし。
ピントを変えたのはいつかなぁ。上坂が田母神のかんざしを投げたあたりかなぁ。
上記まで書いてきたとおり、学校は不思議な場所で生徒に価値観の統一はされていません。本作で大きく言えば「創楽たち」「上坂」「ミチロウ」「ミチロウの手下」。それとちょっと程度の低いガヤの一般生徒。
それが創楽を中心にして手代木を倒すために結束していく滑走感が心地よかったです。
これを書いている今は少し冷静になり始めて「アイドル映画だと思っていたのに私好みの方に流れたからテンション高かったけど、完成度はそれほど、、、」と思い始めているけど、気にしない気にしない。本ブログのポリシーの一つは「初見に気にならなければ穴は穴ではない」です。
クライマックスで朝礼台での校長や手代木との駆け引きは駆け引きになってません。交換条件になってないし、そもそも指導するものが交換条件に乗っちゃだめだよ。
地毛であることを証明するのと単位を取り返せるのは違う話だと思うぞ。けど、熱いからよし。
「そういうことじゃない」と諭すのが教師の役目の一つだと思うよ。それに乗ってしまうのが、本作で一貫している「一般企業で働いたこともない教師」の世間からずれているところなんですかね。一方で学校の外の日本の常識をもつものとして描かれているのが外国人ラッパー。凄い世界観ですね(笑)
創楽と中弥は学校や校則を変えられたわけではありません。依然として手代木は暴力と怒声で学校を支配し続けるでしょう。でも一つだけ風穴を開けることができました。絶対的な敵に抗って一矢報いました。その現実的なバランスが好きです。
舞台並みの見せ場。佐藤勝利さんや髙橋海人だけじゃない!
さらにすごいと思ったのは準主人公クラス以上には全員に見せ場があったことです。舞台だと、”作品”よりも”演じている人”を見に来ているという意識が強いので、演者全員に見せ場が作られますが、映画だとそれが意識されることは少ない。
詩音はおろかバスケ部で3Pシュートだけを練習してると揶揄されていたミチロウの手下の一人の漆戸さえも見せ場がありました。
a).佐藤勝利さんや髙橋海人さんの目立たせて客を呼ぶというクライアントから要求にしっかりと答えを出して、さらにb).全員に見せ場を作り、c).自分の書きたいことを描いたように見えてます。一つでも難しいのに三つを入れ込みました。見事です。
ブラック校則 のベストシーン
映画のキモ
化粧してきた希央が教室を出ようとしたときに呼び止めるものの手代木の恫喝に屈する創楽
このシーンがすごく苦しかった。中盤を過ぎてたから言い返すかと思ってた。カタルシスを与えてくれてもよかったタイミングでした。
ここで手代木に言い返すのがアイドル映画であり創作物のスカッとするところ。なんだけど、それをしなかった本作はやっぱり他の作品と一線を画すよ。
一歩前に出たものの何もできずに引き下がった自分に苦悩します。前に出た分引き下がったときのダメージは大きい。
冗談
電車の中で中弥が渡してくるパンの切れ端をなんとなく受け取り、流れで食べ始める創楽
きれい・かわいい・色っぽい
かんざしを見つけて、刺しなおしたときの成海璃子さんのウナジ
柄が一本のシンプルなタイプのカンザシで18万円のものは見つかりませんでした。飾りに宝石を使ってるのかもしれませんね。
タグと評判
タイトル:-ブラック校則-
監督:-菅原伸太郎さん-
脚本:-此元和津也さん-
俳優:-佐藤勝利さん- -髙橋海人さん- -モトーラ世理奈さん- -田中樹さん- -箭内夢菜さん- -堀田真由さん- -葵揚さん- -水沢林太郎さん- -達磨さん- -成海璃子さん- -片山友希さん- -吉田靖直さん- -戸塚純貴さん- -星田英利さん- -坂井真紀さん- -光石研さん- -でんでんさん- -薬師丸ひろ子さん-
楽園 の評判
4.33/5.0 (yahoo映画 2019/11/04)
その他
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2019.09
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私のこと
血圧と戦っている最中なのに二日連続でラーメン食べちゃった、、、、orz
俺にとってラーメンとは飲み干してこそ完食。そのポリシーのおかげでこのざまですよ。
明日は街あげての秋祭りだってさ。参加しない方がいいのかなぁ、、、、。