弥生、三月 -君を愛した30年-
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:波瑠さん 成田凌さん 杉咲花さん
- 監督:遊川和彦さん
- 脚本:遊川和彦さん
- 公開日:2020.03.20
- ジャンル:俳優フューチャー
- 上演時間:109分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
1986年3月1日。運命的に出会った弥生(波瑠)と太郎(成田凌)。「もし、40過ぎても独身だったら、俺が結婚してやるよ!」互いに惹かれ合いながらも、親友・サクラ(杉咲花)を病気で亡くした事で想いを伝えられずに、別々の人生を選んだ二人。子供の頃に描いた夢に挑み、結婚相手を見つけ子供が産まれ…。しかし人生は順風満帆ではなく、離婚を経験し、災害に巻き込まれ、配偶者を亡くし、あの時、抱いていた夢は断たれてしまう。希望を見失い、人生のどん底に突き落とされていた時30年の歳月を超えて、亡き友・サクラからのメッセージが届く―。
監督は遊川和彦さん。
うちのブログとしては恋妻家宮本です。
「お互い年取ったなぁ、、、」が天海祐希さんがきれいすぎて成り立たず(笑)
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ここから先は 弥生、三月 -君を愛した30年- の感想です。ネタバレしてます!!
弥生、三月 -君を愛した30年- - ネタバレ感想 ( 40 / 100 )
キャラクターと俳優
結城弥生 - 波瑠さん
私、この子は苦手です。学級委員タイプ。
この子に関わったら俺は「あんたは頼りないからこれをしなくちゃダメ!」と言われて「やれ」「やれ」「やれ」「やれ」「やれ」「やれ」と言われて、「あんた、ダメだ」と切られそう。
弥生側の失望感もすごそうだが、それ以上にこちらの絶望感がすげえよ。半端にこっちの世界に来るんじゃねえよとか思っちゃう。
山田太郎 - 成田凌さん
サクラと弥生の強い絆はわかった。けど、サンタと二人の絆が飲み込めず。
バスで言い合うから冒頭の段階でそれなりに仲がいいんだろう。けど、問題はその前。バスを追いかける弥生を見るサンタの目がまるっきり他人。完全に知らない人。
んで気が付いたら病室で三人で楽しく談笑。
三人の絆が飲み込めずに卒業式の描写になってしまい、「サンタと弥生はなんでこんなに仲いいの?」から抜け出せませんでした。
お母さんは弥生の顔も知っている。それどころか息子と結婚するんじゃないかと思ってたらしい。
なんかバランスが悪いんだよねえ。
渡辺サクラ - 杉咲花さん
あの録音は披露宴では流せないだろ。
祝福の言葉がメインじゃねえよ。さくらの気持ちはよく伝わってきて親戚縁者が聞いたら泣けるし聞かなくちゃいけないけど、披露宴じゃ流せねえよ
高校生以降に回想でも出てこなかった展開は見事でした。「サクラがいてくれたら」とか「サクラならどう思うだろう」とか思わせるのが狙い何だとは思う。
けど、弥生が好きになれず、三人の絆もうまく呑み込めていないので機能しませんでした。
物語の感想
私は弥生が苦手です。
wikipediaから引用すると「誰から蔑まれようとも、自分の信じた道を歩んでいく強い意思を秘めた本作の主人公。」
上記にも散々書きましたが、三人の仲が全く飲み込めてない。だから弥生の強い意思とやらがストーリー上のご都合主義とじぶん勝手な奴にしか映りませんでした。
私は途中でストーリーを追うことをやめました。
サンタの子供が中学生になったときに弥生の勝手な正義感で親子の再会が果たされます。その時のアイテムとして転がってきたサッカーボールを使います。そのサッカーボールを取りに来た小学生を待たせて延々と不毛なパス回し(?)を続けてる。小学生的には何の時間だかさっぱりわからないよ。
あの小学生もさっさと仲間のところに戻らないと仲間に何言われるか分からないのにやる気のないパス回しを見せられる。
サンタと子供のために良いことをしようとして小学生の事情を丸っと無視。弥生の独善はどうしても受け入れられませんでした。
他には弥生と婚約者が墓参りに来たときの電話の内容も嫌だったなぁ。 登校拒否生徒に「学校に来てくれないと先生かなしいな」だってさ。そこまでの弥生の勢いを見てて、生徒の感情や事情を理解しようともせずに「生徒は学校に来ることが正しい」の理屈だけで突っ走っているように見えたんだよね。
確か時系列がこんな感じ
- 03/10昼間 念願の息子との和解
- 03/10深夜 弥生とH
- 03/11昼間 地震
その後、サンタは弥生を探し愛の深さを示します。
心配したサンタが電話を掛けた履歴は弥生9、母親1の割合でした。
息子に一度も電話かけてないのはどういうことなんだよ
サンタの脳裏に一度も息子のことが浮かんでねえよ。脚本的には弥生のことだけにしたいんでしょうけど、母親のことが脳裏に浮かんでいるのは登場させちゃったからです。だったら息子を心配しろよ!!
居酒屋の隣のグループから聞こえてきた会話。
どうやら課の飲み会のようでした。5人ぐらい。
その中に女性がいました。明るく姉御肌で人を引っ張るタイプ。仲間だと思った人には親身になって指針を指すタイプ。
その中に男性がいました。おそらく新卒に近い社歴だと思います。陰キャ方向の人で物事に対して消極的で、会社の人を”仲間”と思うこともなく、会社とはお金を得るために仕方なく行くところと思っていそうな人。
酔った女性が強く言ってます(これが聞こえてきた)
「あなたは人生を損している!もっと世界を見るべきだ、心を開いて!私が導いてあげる!」
熱弁は10分ぐらい続きました。男性はうつむいているようでした。
業を煮やした女性が言いました。
「これだけ約束して!!みんなに心を開いて!」
女性の圧はマックスでした。その後、女性の「なんで!?」の絶叫が聞こえてきました。男性は拒否ったようです。
私は「圧に負けずによく拒否った!」と男性をほめたたえたくなりました。「拒否らない方が世界が広がるよ」とは思わなかった。同意すれば女性は正義と同意の名の下に遠慮呵責なく男性の世界を侵食しようとするだろうから。
この女性と弥生を重ねちゃったんだよなぁ。
波瑠さんのフューチャー映画として
話を追うのをやめたら、波瑠さんの可愛さや綺麗さが際立ってきました。
やっぱきれいだね。
前に主演映画を見たときはベテランに囲まれて大変そうだったけど、今回は同年代が相手だったのでよかったね。
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本作は10代から40代までを見事に演じきってました。
弥生、三月 -君を愛した30年- のベストシーン
映画のキモ
成人したサンタの息子の糾弾会に乗り込んで啖呵を切る弥生
そこまでの彼女を肯定的に見ていればかなりのカタルシス的な爽快感があったはずです。
震災の前後から弥生らしさがなくなった姿を延々見せられてからの弥生らしさ爆発なので。
弥生に否定的な私もその迫力に”おお” とは思いました。表面的にはいいことを言っていますが、散々彼女の独善を見てきちゃったからなぁ、、、、って感じ。
冗談
墓参りのすれ違い。
サンタが墓参りをしているときに弥生が婚約者を連れてきたので物陰に隠れます。んで話しかけずに帰るんですが、丸見え。ちょっと顔を上げればすぐに見える。お墓に話しかけているとしても、目の端っこで何かが動くので顔を上げちゃうだろってぐらい丸見えでした。
後半で弥生が隠れてサンタが後から来ますが、今度は弥生が隠れて先に帰る状況になります。
二度目はもはやギャグ。
きれい・かわいい・色っぽい
震災当日の教壇に立つ波瑠さん
凛としている教師姿がキレイでした。昨日のHのつやっぽさが残っているというよりは、まともな教師姿がそこだけだったから教師姿がキレイに見えたんじゃないかな。
タグと評判
タイトル:-弥生、三月 -君を愛した30年--
監督:-遊川和彦さん-
脚本:-遊川和彦さん-
弥生、三月 -君を愛した30年- の評判
3.42/5.0 (yahoo映画 2020/03/21)
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