アニメの方のふりふらを見てきました。女性ばっかりかと思ったら、私のような無駄な好事家のお一人様お兄ちゃんも少なからずいました。
思い、思われ、ふり、ふられ
出会って数日後のシーン。まともに話したことないのにこれ。まさにイケメン イズ ジャスティス!
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:島﨑信長さん 斉藤壮馬さん 潘めぐみさん 鈴木毬花さん
- 監督:黒柳トシマサさん
- 脚本:吉田恵里香さん
- 公開日:2020.09.18
- ジャンル:アニメ
- 上演時間:103分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
偶然出会ったタイプの全く違う【朱里】と【由奈】、朱里の義理の弟の【理央】と由奈の幼馴染の【和臣】は同じマンションに住み同じ学校に通う高校1年生。理央に憧れる由奈、朱里に言えない想いを抱える理央、秘密を抱える朱里、ある秘密を目撃してしまった和臣。それぞれの思いは複雑に絡み合い、相手を思えば思うほどすれ違っていき――切なすぎる恋が動き出す。
一か月前に同作の実写版が公開されていたアニメ版の方ですね。
マンガはストロボエッジやアオハライドの作者さんで、三部作と銘打たれることもありました。ファンの中で言われているというよりは映画のあおりだと思いますが。
実写版を見てから見てみたかったのですが、実写版は長いので体の調整つかず見に行ってないです。”体の調整”と言っても、飲み物を飲まないようにしてタンクを空にする程度の調整ですが。
少女漫画です。アニメです。私は招かれざる客なのは承知!肩の力を抜いて見に行こう。
ここから先は 思い、思われ、ふり、ふられ の感想です。ネタバレしてます!!
思い、思われ、ふり、ふられ - ネタバレ感想 ( 60 / 100 )
キャラクターと俳優
下はwikipediaの順番。なんで男二人が先なの?なんで由奈が最後なの?wikiを書いた人の好きな順番?
山本理央 - 島﨑信長さん
イケメン イズ ジャスティス。
一番、感情の揺れや表情の幅が大きかった人。由奈よりも。
乾和臣 - 斉藤壮馬さん
イケメン イズ ジャスティス。
由奈が好きだったって線はないのね。原作にもないのか、カットされたのかは分かりません。
山本朱里 - 潘めぐみさん
王道の「少女漫画のヒロインの親友」
読者の共感を呼びやすい主人公に対して、カウンターになる読者の理想像。
クールに登場して、基本それを崩さない。でも高校生らしい心の揺れ方が見事でした。
藩さんは有名声優さんを母に持ってて、声優業をロケットスタートで始めた人。
力をつける期間である階段を上る工程をすっ飛ばしているので「七光りだったね、、、」になることが多い中、声優界でしっかりとした地位を得た人。
もうベテランさんの領域ですね。
上記の「少女漫画のヒロインの親友」って言葉の元ネタ
市原由奈 - 鈴木毬花さん
読者が共有しやすいように作ってある主人公。クライマックスは朱里に焦点を持って行ったんで、裏回しになってました。朱里を救ったのは和臣だけど、山本家が全員で待っているべきと言ったのは由奈でした。
鈴木さんは新人さん。パートナーの藩さんががベテランさんなので、、、、感情が粗ぶったときに差が....
これからこれから!
物語の感想
原作に対して熱意もリスペクトも感じる。
けど、腕が、、、技が、、、、。
朱里が理央のメッセージを読んでいたのかって、この物語を引っ張る最重要の謎になりうるんだけど、それはしなかったね。物語のフックとして冒頭にスマフォが水たまりに沈むシーンを入れておいて、何も語らずに、母親に理央が当時に聞いてしまうところで全部がつながる。で視聴者の感情を大きく揺さぶったほうがエンターテインメントとしては受けがいいと思うんだけどね。
視聴者に秘密なことなしで話を進める、読者の興味を引っ張れるのはすごい技術ですね。
スタッフさん、特に監督さんや脚本家さんが原作リスペクトしていて愛があるのが分かります。
とくにわかるのは、朱里のために由奈が、言い寄ってくる男の彼女さんに謝れっていうところ。朱里と由奈が最初から仲が良かったとか価値観が違うけど馬が合うってことにしちゃえば、ここってシナリオ的にはいらないんですよ。その先の4人の関係性の変化に焦点を当てようとするとカット対象なんですよね。
原作を読み込んでいるなら必要と分かるエピソードですが、「4人の人間模様なんだろ?」と考えると挿入されないエピソードです。
、、、といったわけで、原作愛にあふれているのは分かるんですけどね、、、、。文法まで原作のままなんですよ。アニメ映画という映像媒体なのに少女漫画という紙媒体の文法なんですよ。
私はそこまで少女漫画を深く読んだことはありませんが、映画見ててナレーションとコマ割りまで何となく把握できる。
マンガサイトで一コマずつ表示されて、スライドすると次のコマが出てくるサイトがあるじゃないですか。あれを音声付きで見ている感じ。アニメ映画の文法になってないんですよね。
脚本と同じように絵を描くスタッフの方も気合入っているのが分かります。 雨のシーンとか丁寧だし、告白シーンとか理央や和臣のキメシーンなんかはバシッと決まっているしね。
ただ、脚本と同じように腕が追い付いていない感じがする。たまに由奈がヤボったくなるんですよね。ヤボったいのがキャラとしての個性なんだけど、そこまで田舎者臭くねーよ、というか。
上にちょっと書きましたが、主人公4人の一人が実績のある藩さんです。各自で感情の揺れがあって、最後に藩さんの心の感情が来ますが、ちょっとついていけてない感じがする。同じレベルなら気が付かないはずなんですけどね。藩さんがちょっと飛びぬけていたのかも。
それらがはっきり出たのが、クライマックスの始まりのシーンでした。
親父さんの仕草が顔はほぼ動きません。朱里に夫婦ケンカを聞かれてしまったバツの悪さも焦りも画からはあまり伝わってきません。けど声からはびんびんに伝わってきたんですよ。
思い、思われ、ふり、ふられ のベストシーン
映画のキモ
前述したところです。
変な噂と言いがかりをつけられた朱里の相手に立ち向かう理央
軽視されそうな二人の仲を深めるシーン。 後半に時間を作るために、カットされたり軽く流したりするシーンの候補ですが、ちゃんと深堀されてました。
ここをきっちり描写することに原作愛を感じました。
冗談
外通路側に部屋があるマンションの間取り
あそこは水回りだと決まっているだろ。部屋だったとしても子供部屋(しかも女の子)にするべき部屋じゃないと思うよ。
他には
和臣のお気に入りの場所から見える風景
重箱の隅です。和臣は行ったところで変わらない風景が広がっていると言ってました。
マンション名がそうだったんですが、舞台は代々木上原らしいです。
見渡せるってことは吉祥寺方面じゃなくて、新宿・原宿・渋谷方面だよね。それなりに高層ビルが見えてたから新宿?
新宿駅の西口なら住宅街なんて一切ないオフィス街。東口ならネオン街の歌舞伎町や飲み屋街のしょんべん横丁やゴールデン街。どっちにしても、和臣が見てきた”住宅街”とは違うものが見えると思うよ。いや、住宅街も意外とあるけどさ。
きれい・かわいい・色っぽい
文化祭で和臣と一緒に受付をやっている朱里の太もも
絵なんだけどね、ちょっと色っぽかった。
タグと評判
タイトル:-思い、思われ、ふり、ふられ-
監督:-黒柳トシマサさん-
脚本:-吉田恵里香さん-
俳優:-島﨑信長さん- -斉藤壮馬さん- -潘めぐみさん- -鈴木毬花さん-
思い、思われ、ふり、ふられ の評判
3.87/5.0 (yahoo映画 2020/09/20)
その他
最近の世の中
2020.08
2020.09
私のこと
もらったよ。
主要キャラ4人+作者さんの直筆メッセージがあります。藩さんがちゃんと大人でした。内容も字体も。
3巻ぐらいに当てはまるシーンがあるそうです。