今日は10/1日。映画が少し安く見れる日です。でも平日です。私が見たのはお昼です。
でもお客はそこそこ入ってました。
ミッドナイトスワン
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:草彅剛さん 服部樹咲さん
- 監督:内田英治さん
- 脚本:内田英治さん
- 公開日:2020.09.25
- ジャンル:人生・日常
- 上演時間:124分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
新宿のショーパブ<スイートピー>では、メイクしステージ衣装に身を包み働くトランスジェンダーの凪沙(草彅剛)。洋子ママ(田口トモロヲ)が白鳥に扮した凪沙、瑞貴、キャンディ、アキナをステージに呼びこみ、今夜もホールは煌びやかだ。
「何みとんじゃ!ぶちまわすど!」
広島のアパートでは、泥酔した母・早織(水川あさみ)が住人に因縁をつけていた。
「何生意気言うとるんなあ!あんたのために働いとるんで!」
なだめようとする一果(服部樹咲)を激しく殴る早織。心身の葛藤を抱え生きてきたある日、凪沙の元に、故郷の広島から親戚の娘・一果が預けられる。
監督は内田英治さん。2019年に一世を風靡した問題作「全裸監督」の監督さんですね。
楽しみにしていこう!
ここから先は ミッドナイトスワン の感想です。ネタバレしてます!!
ミッドナイトスワン - ネタバレ感想 ( 55 / 100 )
本作はおそらく衝撃作を作りたかったんだと思います。そのため私が衝撃を受けたところを軸に書いていきます(笑)
すみませんが、そっちの世界はわかりません。
キャラクターと俳優
凪沙 - 草彅剛さん
本作1の衝撃部分→草彅さんの年齢で男娼が始められるのか!新人だからってアラフォーの嬢(?)に客はテンションがあげられるものなのか!?
お店のシーンではずっとこれが頭を回ってました。
自己肯定感で身を守る。 pic.twitter.com/zES6xO3XXy
— 望月もちぎ(10/30新作) (@omoti194) 2020年9月23日
ゲイバーには何度か行ったことがありますが、男性客の女性客に対していう「お前らは男に負けてんねーよ」という無意識の悪口はとっくの昔に乗り越えてますよ。
凪沙ほどの年齢ならなおさら。わざわざ目を目くばせしあうほどじゃない。
最後に一人では立ち上がれなくなり目が見えなくなってました。女性ホルモンが体に合わないのに注射し続けてたってこと?股から血を出していたのは外国の医者がヤブだったってこと?
よくわかりませんでした。
桜田一果 - 服部樹咲さん
ラストや八王子でのコンテストよりも道中のバレエの方が好きでした。
- ゲイバーの小さな舞台で勝手に踊りだしたシーン
- マンションの小さな通路でテンション上がって踊りながら進むシーン
- 学校の屋上でリンの前で踊るシーン
本番の緊張よりも気楽に自由にリズムに乗っているのが好き。
あと、海岸で踊っているシーンも好きです。後ろ向きだったけど。
演技は、、、まあ頑張ろう。道中は問題なかったんですが、海辺での長尺セリフで新人ぽさが出てました。
周囲を固める方々
シナリオ上、出さないといけな人たちだけど、出したからとっちらかっちゃった人たち。頑張れば、りんだけは登場させなくても展開できたかな?
桑田りん - 上野鈴華さん
キスしたのは百合シーンが作りたかったから?
何となく行動に一貫性はあります。
百合的に好きになったから、声をかけたし、衣装のお古を譲るほど面倒見たし、アルバイトも紹介した。才能に嫉妬して、くぎを刺していた個別撮影を勧めたのは人間ぽくてすきです。
足のことでバレエができなくなったり、その一方で百合相手が飛躍していくことに絶望して飛び降りちゃうのもわかるんですよ。でも扱いが軽い。
なんか、物語をジョイントさせて、用事がなくなったから退場させたように見えるんですよ。
発表会の時に電話で会話しているときの背景に安い感じのハートの風船が並んでいたので、撮影会のやべー深さまで行っちゃったのかと思ったら結婚式でした。
そこから一果がスポットライトを浴びているときに、誰にも見られずに踊りながら飛び降りたのは驚いた。
が、そのあとの話題に出てこない。舞台上で一果が踊れなくなったのは、リンのことを聞いたから?いやあ、、、普通に考えれば踊り終わるまで伏せておくでしょ。ってか早織コーチは全く動揺してなかったよ?そのあと、まったく話題に上がらない。
物語をジョイントさせて、用事がなくなったから退場させたように見えました。(二度目)
桜田早織 - 水川あさみさん
一果のお母さん。子供には愛情はあるんでしょう。
片平実花 - 真飛聖さん
レッスン場を覗いてただけの女の子にパンフレットを渡して「よかったらおいで」という、対応として完璧な姿を見せてくれました。圧をかけすぎず壁を作らず優しい人と思わせた。
熱意溢れるコーチ。まさか広島まで追いかけるとは。
広島に持ってきたエアメールはりんの手術か何かが成功した報かと思った。全然違ったね。むしろ、未来への切符だったね。
物語の感想
凪沙と一果の話のはずなんですが、枝葉の話が濃過ぎるし、論点がずれている気がする。
一番の違和感。凪沙が手術を受ける理由
文面通り受け取ると「お母さんになりたかったから」
娘がピンチならコンテストの舞台にまで乗り込むお母さん。その姿を見た凪沙は「やはり女にならないと母親にはなれない」になります。女性の姿で田舎に戻り母を卒倒させながらも、目的の「一果を東京に連れて帰る」を決行しようとします。
それは女性にならないとできないことだった?
生みの親との差を埋めるのは性別をそろえるってことじゃねえだろ。
一果がバレエに未来を見出しているようには見えなかったんだよね。鬱屈とした日常の中で解放してくれるものとしてバレエは機能してたんだけど、一果が熱中してたかといえば、、、練習よりも、りんが練習場に来なくなっちゃったことの方が大事だったし。
一方で凪沙は一果のバレエを応援することが生きる目的の一つになってました。ただし短期的な目的ですが。でも一果はバレエに将来があるとどこまで本気で考えていたのか。
熱中している若いやつと出会ったから後押ししてやりたい。ぐらいの感覚のように見えたんだけどなぁ。
ところでバレエのコンクールに出るって一回なら諸々込みで10万円ぐらいみたいです。そのくらいなら消費者金融 or 貯金箱からでよくない?慣れない男娼なんかしなくてもさ
そーいえば、あの貯金箱は何だったんでしょうね。一果が手を出すわけでも、凪沙が性転換あきらめて一果にバレエ費用を出したわけでもないし。(バレエ費用は倉庫で働いて工面している)
少し大きくずれているような気がするんだ。
一番大きなずれは上に書きました。ほかにもいくつか
舞台上で動けなくなった一果は、「お母さん」とつぶやきます。じゃあ、もう凪沙が入り込む隙間はねーよ。実家での大立ち回りは余計なお世話だよ。本作の結論は「血は水よりも濃い。母と子の絆に勝るものはない」だよ。
凪沙が実家に行ったことでバレエを再開(コーチを東京から広島まで通わせる)したと思うんですが、それが凪沙のしたかったことかい?
テーマとしてピックアップされてよさそうな濃さなんですが、流されていくんですよねー。んで本筋に押し流しきるパワーを感じない。パワーを感じないというか、押し切るのではなく一つ一つに足を止めて焦点を当てる映画だと思いながら見てしまいました。
よい言い方をすれば、「いろいろなテーマが色濃く提示されている」。
一果とりんの友情と百合と才能の違い
りんのことは上記に書きましたが、りんはジョイント役でした。と、思えるのは、見終わったから。りんの扱いについてずっともやもやしてました。
LGBTを取り巻く偏見の目
提示しただけで終わりました。いやな「あるある」ネタのようでした。
凪沙が立ち向かったわけでも乗り越えたわけでもない。凪沙が性転換したのは、「周囲の偏見よりも、私は好きなように生きる!」って感じじゃなかったからなぁ。
もやもやして終わりました。
LGBTが生きづらい世界
瑞貴(みずき)がゲイ風俗で暴れるところが山の部分ですが、ゲイの方々には生きずらい世界です。
あれだけ強烈に提示しておいて、凪沙が立ち向かったわけでも乗り越えたわけでもない。凪沙が性転換したのは、「周囲の偏見よりも、私は好きなように生きる!」って感じじゃなかったからなぁ。
もやもやして終わりました。
一果とコーチ
熱いコーチのスパルタ。これで一つの話ができると思うんだけどね。
→ 熱いコーチと生徒の話です:映画『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』
実家に帰ったシーン
- 一果を東京に連れていきたい凪沙
- 一果を守りたい(と思っているけどストレスを与えている)母親
- ゲイを受け入れられない凪沙の母親
- 「化け物!」に代表されるLGBTに対する偏見
1シーンでこんなに多くのテーマをさばけるような作品じゃないです。
とてつもなく、ずれたような気がするんだ。
最後に目の見えない凪沙を連れて海に行きます。
凪沙のリクエストで一果が踊ります。
なんで凪沙の方ではなく海の方を向いているの?
一果が凪沙を見れないってこと?寸前までの一果の様子じゃ絶対に目を離さないと思うんだけど。
そのまま海に入って行っちゃうのもよくわからなかったです。
それでも一果は前へ進むってことなんですかね?イメージ映像っぽいけど、イメージ映像じゃないしなぁ。
東京は懐が深いですね
自分と価値観が違うやつに対して偏見の目を隠さない奴らもいますが、そうじゃない奴らも多い。
特に、それが何であろうと警察は平等に扱ってくれる。
アングラに片足を突っ込んでそうな撮影会もゲイ風俗も何かがあったら即で警察を呼ぶんですね。んで呼ばれた警察も慣れているのか冷静に対応してくれるんですね。
トーキョーって懐が深いですね。
最後のダンスにすべてが乗らなかった
服部樹咲さんのバレエがどうこうという話ではないです。物語の構成の話です。
アメリカでのバレエは本作の思いをすべて乗っけたバレエです。、、、が、乗ってない、、、、。
物語の全部が乗っていたチアダン
www.frederica-movie-review.com
最後の三連奏に泣いたカノンwww.frederica-movie-review.com
中盤の歌に90年の人生が見えたあやしい彼女
www.frederica-movie-review.com
ミッドナイトスワン のベストシーン
映画のキモ
実家で一果に東京に帰ろうという凪沙
なんか理屈が通っているようで通ってない気がしてます。
コンクール会場の舞台で一果は自分で凪沙よりも母親を選んでいます。
それでも連れて行くってのなら凪沙にエゴじゃない?ああ、考えれば考えるほどズレているように見えていく....。
冗談
結婚式を執り行っている屋上でバレエの勢いで飛び降りるりん
まあびっくりもしたんですけどね。
インパクトってそういうことじゃなくない?とも思ったシーンです。
きれい・かわいい・色っぽい
ゲイバーの乱闘時に、舞台で勝手に踊る服部樹咲さん
高い技術を持つ方が
本チャンの衣装で踊っている姿よりも
ラフな格好で踊る姿に
私は見惚れます。
タグと評判
タイトル:-ミッドナイトスワン-
監督:-内田英治さん-
脚本:-内田英治さん-
俳優:-草彅剛さん- -服部樹咲さん- -田中俊介さん- -吉村界人さん- -真田怜臣さん- -上野鈴華さん- -佐藤江梨子さん- -平山祐介さん- -根岸季衣さん- -水川あさみさん- -田口トモロヲさん- -真飛聖さん-
ミッドナイトスワン の評判
4.03/5.0 (yahoo映画 2020/10/01)
その他
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私のこと
昨日のアクセスが2桁でした。うーん、、、、。
投稿回数が少なくなると、過去記事のアクセスも減ってる。
邦画洋画問わずに近所の映画館の定点観察にしてみようかなあ、、、
洋画の方は軽く書いていくようにすれば執筆時間は圧縮できるかな。