おもいで写眞(70/100)
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:深川麻衣さん 高良健吾さん 香里奈さん 井浦新さん 古谷一行さん 吉行和子さん
- 監督:熊澤尚人さん
- 脚本:熊澤尚人さん
- 公開日:2021.01.29
- ジャンル:青春
- 上演時間:110分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
たった一人の家族だった祖母が亡くなり、メイクアップアーティストになる夢にも破れ、東京から富山へと帰ってきた音更結子。祖母の遺影がピンボケだったことに悔しい思いをした結子は、町役場で働く幼なじみの星野一郎から頼まれた、お年寄りの遺影写真を撮る仕事を引き受ける。初めは皆「縁起でもない」と嫌がったが、思い出の場所で写真を撮るという企画に変えると、たちまち人気を呼ぶ。ところが、あるひとの思い出が嘘だったとわかり、その後も謎に包まれた夫婦や、過去の秘密を抱えた男性からの依頼が舞い込む。怒って笑って時に涙しながら成長してゆく結子の毎日は、想像もしなかったドラマを奏でてゆく―
芸能事務所「テンカラット」さんが主催して作成した映画とのことです。
監督は熊澤尚人さん。うちのブログでは「心が叫びたがってるんだ。」をレビューしています。
www.frederica-movie-review.com
ま、そんなことよりも私が見に言った理由は、深川麻衣さんが主演しているからであり、私が乃木オタだからです。
着実に女優でステップアップしている深川麻衣さん。 大河ドラマやNHK小説ドラマに出てますね。
wikipediaを見たら、映画は全部見ているようです。
- 映画『パンとバスと2度目のハツコイ』85点/まいまいのパジャマシャツの下は
- 映画『愛がなんだ』85点/育てたゾウに求めるもの
- 映画『 空母いぶき』85点/終戦日に見る映画になれるか?
- 映画『水曜日が消えた』88点/一ノ瀬(石橋菜津美さん)は防犯ブザーに気づいているのか
舞台あいさつで訳の分からない話題になってました。肩の力を抜いて見に行こう
ここから先は おもいで写眞 の感想です。ネタバレしてます!!
キャラクターと俳優
音更結子 - 深川麻衣さん
乃木坂46で見せていた深川麻衣さんと結子の乖離が....(笑)
それが本作のテーマそのものなんですけどね、
乃木坂46での深川麻衣さんは聖母と呼ばれ、すべてを許すお人でした。
少なくとも、まいまいは出先で老人を置いて帰ってくるようなことはどんなことがあってもできない。絶対に。
優しすぎてイタズラ企画がうまくいかない深川麻衣
劇中で絵が汚いってことになってましたが、まいまいは絵がうまいんだぜ!?
星野一郎 - 高良健吾さん
結子が唯一素が出て我がままになる相手。
本作で最後に残ったテーマが「一郎が地元にいる理由。東京に行かない理由」でした。
ずっと地元にいる理由は出てこなかったですね。これからも地元にいる理由は結子がいるからですが。
周囲を固める方々
樫井美咲 - 香里奈さん
一郎に気があるのか、結婚しているのかと思ってましたが、そういうことは一切なく。
美咲の一郎への思いがどういうものなのかは物語の彩というよりはノイズになってた気がする。
物語に対して無用にきれいでした。
居酒屋の大将 - 井浦新さん
あまり出てません。ですが、公式ページでもwikipediaにも載っています。テンカラットさん所属だからかな?
柏葉雅俊 - 古谷一行さん
結子が持っているわだかまりのようなモノを具現化した人。
そういったもんっちゃそう言ったもんですが。
女と一緒に出て行って、女房に謝りに行ったらすでに亡くなっていました。
謝れなかったことを苦悩したものの、女房がずっと待っていたことを知り、愛されていたことに涙します。それでいいの?「女房を裏切っていたことを一生後悔していろ」ってことにならないの?
あの年になれば、過去の罪と向き合うよりも平穏で穏やかな気持ちの方が優先されるのかもしれないですね。結子もその結論に至ることが結子の成長として描かれてました。
山岸和子 - 吉行和子さん
結子の行動や考え方を変える起点になった人。いろいろと。
物語が主人公の話にフィードバックされる話が好きです。
途中まで写真を撮られる側のハートウォーミングな話のオブニバスなのかなーと思ってみてたんですが、様々な出会いが主人公にフィードバックされて成長しました。
ハートウォーミングな皮をかぶった結子の成長劇と思った頃に、結子の話も含めたハートウォーミングな話でした。それが心地よかったです。
結子の中にあるものは母親への恨みと寂しさからくるものでした。なのに「嘘は絶対に嫌」という性格の根本が母親からの影響だったことに気づいたときの演出はなるほどと感じました。
写真を撮られる側の抱えているものが結子にちょっとずつ影響を与えて、過去と向き合い受け入れることができました。祖母のウソも祖母のそばに入れなかった自分も。
舞台挨拶
公開週は7日間ずっとやってるっぽい。後半は監督さんと誰かという二人体制のローテーションになるのかもしれないけど。
一週間で上映終了かと思ったら(中継付)なのが1/30終了らしい
高良さんが富山をほめようとして、「魚民でもお刺身がおいしい」とナチュラルに魚民をディスるようなことを言ってました。言いたいことはわかるけどメディアで言っちゃだめだぞ(笑)
おもいで写眞 のベストシーン
映画のキモ
中盤で、一郎が結子に言った「嘘が嫌いだからお世辞も言えない。モデルやお客さんとうまくいくわけない」
本格的に結子の内面に切り込む転換シーン。
撮られる側のハートウォーミング話で終わらずに結子の内面に切り込むのねと、脚本を信頼しました。
ひとつ前の作品が展開するごとに脚本を信用できなくなっていたので、ほっとしました。→ 映画『さんかく窓の外側は夜』50点/最初にシナリオの信用性をへし折りに来た。
ところで、、、、
のちのシーンで一郎が言い過ぎたことを謝ります 。それがこちら
日常なら気にしなくていいかもしれないけど、映画だと気を付けなくちゃいけないこと。
立ち位置的に謝る一郎の方が一段上にいます。頑張る映画だと、「謝る気がない謝罪」とか「上から謝っている」っていう意味合いを持つ構図になります。一郎にはそんな気持ちは潜在的にも顕在的にもないと思うけど。
本当なら駆け寄るとかして同じ高さに立たなくちゃいけないと思うよ。
冗談
柏葉が売地の前であっけにとられているときに、通りかかったお向かいさん。
人の恥を誰かに言うようなことはしない常識人ですが、
結子(若い美人)に腕をつかまれて(スキンシップ)あっさり口を割るお向かいさん。
男ってやつぁ.....
きれい・かわいい・色っぽい
ファインダーをのぞきこむ深川麻衣さん
美人が真剣に集中しているときの顔は反則。
それと
だんだんと富山弁が移っていく(戻ってくる?)深川麻衣さんがかわいかった。
私がおもいで写眞を撮るなら。
さて、少しダウン傾向の話。
私がおもいで写真を撮るなら、、、、、どこだ!?
行きつけのバーになるかなぁ。私が天寿を全うするころにはやってないと思う。オーナーが変われば、内装も変わって私の思い出の片りんもなくなっているだろうな。
前に通ってた居酒屋はもう別の人がワインバーを経営されていて思い出のかけらもない。
職場は客先だから、、、、写真撮らせてくれって言われても困るだろうしなあ。
どこになるんだろう?実家か?俺はそんなに薄いのか????
最近さー、昔のヤナことばっかり思い出すんだよねー。あの時ああすりゃよかったとか、なんであの時一歩も踏み出せなかったんだろうとか。
引きこもりの方は数十年たっても夢の登場人物が小中学校の時の友達だけなんだってさ。あの頃のままなんだってさ。新しい情報がないから更新されないんだろうね。
それと同じで、今の俺が停滞していて、昔のことをしか思い出すネタがなくなってるんだろーなー、、、、。あー、友達が欲しい。
タグと評判
タイトル:-おもいで写眞-
監督:-熊澤尚人さん-
脚本:-熊澤尚人さん-
俳優:-深川麻衣さん- -高良健吾さん- -香里奈さん- -井浦新さん- -古谷一行さん- -吉行和子さん-
おもいで写眞 の評判
4.10/5.0 (yahoo映画 2021/01/30)
その他
最近の世の中
2020.12
2021.01
私のこと
本作の中で今はやっちゃいけないことがたくさんありました。
- 人を集めて宴会-3密です。
- 写真会。-3密です。
- 劇中で誰もマスクをしていない。-マスク自警団に怒られるぞ
気を抜いたときにそれが気になるようになってしまいました。つまらないノイズですね。
早くコロナどうにかなんねえかな。こんなつまらないノイズにさいなまれながら映画見たくねーよ。