こんにちは。フレデリカです。
- キャスト:佐藤健さん、有村架純さん、二階堂ふみさん、菅田将暉さん、岡田将生さん、山田孝之さん
- 監督:三浦大輔さん
- 脚本:三浦大輔さん
- 公開日:2016/10/15
- ジャンル:青春
- 上演時間:97分
- レーティング:なし
映画『何者』の見どころポイント
- 「桐島、部活やめるってよ」とは違い、誰かになれるのではなく感情移入すべきは主人公の拓人です。
- 就活側(光太郎・瑞月・里香)に引っ張られますが、「里香と同棲している隆良」と「回想でしか出てこない銀次」は相当な重要人物です。
- 前振りもなく回想に入るので気が付いてください(笑)。銀次とのやり取りはすべて回想です。特に30代以上の方々!私たちにとって3年前と今は誤差の範囲になることがありますが、大学生にとって3年前は「はるか昔」です。Lineやtwitterが出てくると現在進行形に見えますが、「はるか昔」の3年前からLineやtwitterは存在します。SNSツールが現在フェーズの象徴にはならないので気を付けてください(笑)
では『何者』のネタバレ感想です
映画『何者』の評価は65/100
拓人は同居人である光太郎の引退ライブを見ながらスマフォをいじりtwitterを眺める。声をかけてきたのは留学していた瑞月だった。三人は瑞月が友達になった里香の部屋に集まるようになり、四人で就活を始めた。
里香と同棲している隆良は就活否定派。拓人は里香や隆良のtwitterを見つけて、里香の部屋に集ってる時でもスマフォをいじっていた。
私は理屈バカであり拓人の闇フェーズ側にいるので共感しまくりました。いい年になってしまったのでそれがまずかったよなぁとは思っていますが、私は”物事にまっすぐにぶつからない理由を作るのが得意”です。いわゆる「マジなんてダセー」ですね。
拓人の性格の悪さを否定する気はないです。中途半端に頭がいいもんだから「行動に現状を維持するためには」に頭が働きます。結果、周囲をけなして自分の世界に入り自分の行動をしない自分の正当性を保とうとしちゃう。
事象や相手をしてくれる人に解説者ヅラしてマウンティングして上位になったつもりになり、まっすぐ接することができない。それが私の人生を3週遅れにしているんだよなぁ。今度、同窓会があるんだけど周回遅れを見せつけられるんだろうなぁ(なんで何も考えずに出席に○をしちゃったんだろ、、、orz)
桐島、部活やめるってよ とは違います。
「桐島、部活やめるってよ」を描いた朝井リョウさん原作ということで、
見始めた時は、主人公の中に私がいるんだろうなと思ってました。全然違う話でしたね。
しかも就活の話でもない。就活は舞台装置であって本題は斜に構えてごまかしている拓人の話ですね。
ですが、下の方にyoutubeを張りましたが、cmの中で出てくる「青春が終わる。人生が始まる」というキャッチコピーが出てきました。この言葉は映画を見てなければ就活の象徴に見えるけど、見終われば別の意味が出てくる。青春(子供)なら傍観していてもやってこれたけど、人生(大人)になったらそういうわけにはいかないんですよ。
ちなみに私が「桐島、部活やめるってよ」はバレーボール部で八つ当たりされている男の子でした。みんなの後を追いかけちゃうところとかが胸が痛かったなぁ。
今調べたら、あの子は原作では主人公クラスだったんですね。
女優さんがすごい > 私は人の名前を覚えられない > 私が芸能人に興味がない
エンディングでスタッフロールが出てから知りました。里香って二階堂ふみさんだったのか!!!!
2週間前にめちゃくちゃほめたくせに一切気づかなかったよ!!!
気付けないほど女優さんが演じ分けできていると思おう。
んでやっぱり私は人の名前を覚えられないし、そこまで芸能人に興味がないのかも
スタッフロール見るたびに「あ、あの人だったのか」と思う人
二階堂ふみさん
- 映画『SCOOP!』感想/評価:45点/福山雅治さんvs静かなベットシーンの二階堂ふみさんと大人の色っぽさの吉田羊さん
- 映画『オオカミ少女と黒王子』感想/評価:55点/二階堂ふみさんが主人公である理由。
- 味園ユニバース/渋谷すばるさんと二階堂ふみさんは好演してたけど、、、、
- 脳男/生田斗真の筋肉美!
松岡茉優さん
男?それこそ興味ないです。
時代の用語
今どきの大学生がわからない方へ。もしくは数年後にこれらの文化がなくなった時のために。
Line
スマートフォンやフィーチャーフォンなど携帯電話やパソコンに対応したインターネット電話やテキストチャットなどの機能を有する
若者の必需アプリ。メールや電話と違うのが1対1なのに対し、一度の投稿が特定した複数の仲間に投げることができること。
140文字という短文しか投稿できないという制限がお手軽感というメリットとなって大流行。
その投稿は全世界のどこからでも閲覧可能。だが、仲間内で投稿やリツィートが多いため、誰からでも見れることを忘れて個人的なツィートや仲間内なら許されるが世間には出せないような投稿がされ、大炎上することがある。
エントリーシート
私の世代にはなかったもの。履歴書の前の段階らしい。
webテスト
私の世代にはなかったもの。というか、この映画で初めて知りました。
インターネット経由で受ける筆記試験。好きな時に初めてOKですが、試験画面を表示した時刻から一定時間(30分など)以内に完了ボタンを押さないと失格になります。
会場での筆記試験の前のふるいかけかと思いきや、webテストそのものが筆記試験を兼ねていることもあるらしく、次の段階は面接試験であることもあるそうです。
グループディスカッション
グループ・ディスカッションとは、複数の被験者による討論のことをいう。集団討論ともいう。
その場で進行役、タイムキーパー、Aの立場に立つ人、Bの立場に立つ人などを作って議論をするって話を聞いた。
仕事でタイムキーパーがいるミーティングなんて出たことないなぁ。
終わるのは、ミーティングを立ち上げた人が言いたいことを言いきったらか、その場で一番偉い人が次のミーティングに行っちゃう時か、そのスペースを予約している人たちが顔を出して「すいませーん、○時から予約してまーす」と言われるまで、続きます。
アピールポイントに「敬語を使うべし」って書いてある、、、、そのレベルっすか、、、、
就職合同説明会
就職合同説明会→合同説明会→合説→豪雪。というわけで”豪雪”が2ch用語になっている。
会場の近所でタバコ吸っているとリクルートスーツを着こなせないでいる男の子やら女の子やらが初々しいですね。
インターネットエクスプローラーの検索候補
拓人が里香のPCを開いた時に見つけてしまった検索候補
最近のインターネットエクスプローラーをはじめとしたブラウザは入力補助として、以前に検索した内容が出てきます。
私のインターネットエクスプローラーは「本八幡」と入力すると、以前に検索した「本八幡 健勝軒」「本八幡 ドラゴンゲート」が出てきます。
里香はPCで「(瑞月が内定もらった会社) ブラック」で検索してたんですね。
平たく言えば里香は嫉妬で「瑞月が泣いてもらった会社がブラック企業(社員の人権を考えない会社)だったらざまあみろだな」と思って噂話を検索したんですね。
裏アカウント
twitterなどを初めて友達に教えてつながろうとするのが本アカウント(メインで使っているアカウント)
それに対して、友達などには教えずに、気兼ねなく好き勝手なことを書いているのが裏アカウント(裏垢ともいいます)
裏垢は好きなこと書きますよ。友達に対してむかついたことや、女友達のおっきなおっぱいに顔うずめたいなど。相手が聞いたら怒りそうなことを好き放題書いていることが多いです。
拓人は誰にも教えていないで好き勝手に書いている裏アカウントを里香に見つかってしまいました。最後は瑞月にも読まれてしまいました。
AKB48の総選挙で一位になった子が裏アカウントでAKB48の仲間を攻撃しまくってたのはもう2年前ですね。
twitterもブログも裏垢を作ったことありますが、続かなかったなぁ。職場の隣席のお兄ちゃんの挙動が面白かったから、観察ブログ(←性格悪い)を作った時も一か月もたなかったなぁ。みんなどうやってモチベーション保ってるんだろ?
インパクトの作り方がうまかった
観客が隆良になんとなく感じていたイライラを瑞月がはっきりと言って、拓人が昔使った言葉をまるきり逆の意味で追撃して、ひと段落した後。
裏垢の存在を里香に指摘されて最後に就職浪人であることを明かされたのは驚きました。その後は怒涛の回想に入り、拓人の性格の悪さ(もしくは自分の守り方や調子の乗り方)を描写してきたのはよかった。
けど、何より驚いたのは、あまり衝撃を受けなかった自分。身に覚えがありまくりだからね。そういう風に生きてきちゃったことを後悔しているところだからね。ちょっぴり胸は痛かったけど、驚きはしなかったよ
拓人の自意識過剰、里香の依存症。
身に覚えがありまくりですが、拓人は自意識過剰すぎです(笑)
製作途中のものを「俺、頑張っている感を出すな?」だと。いいじゃん、出したって。頑張れ!って言ってくれる人がいることを確認してパワーになるならいいじゃん。
「自分の文章を読み返してにやにやしている」と里香に言われてたけど、私も暇なときに自分の文章を見てます。このブログといい、メールといい。だって先がわかっているから自分に対しての攻撃性がないのわかっているんだもん。その時間は一歩も前に進んでないのはわかっているけどさ。
里香は里香で頼りすぎだけどね。もう大事なのが自分なのかリア充アピールなのかがわからなくなっている。
私もこのブログに対して里香的な側面があるかなぁ。ちょっと抑えないといけないとも思っているけどなかなか難しい。
サワ先輩は助け舟は出すけど解説しないで投げっぱなしジャーマン
サワ先輩。本作が分かりにくすぎるので、観覧者のサポートのために配置されたような気がします。そう考えるとサワ先輩の言葉は断片的で、細かく解説しないのは「フックは作ったので、あとは自分で考えてね感じてね」ってことなんでしょう。
表側(光太郎・瑞月・里香)と内面側(隆良・銀次・里香)
”就活”という舞台を引っ張る表側。(光太郎・瑞月・里香)
この映画では、”拓人が人を見下していて、大人はそれが分かるから就職できない”って感じになってますが、就職ってそういうことか?SPI試験(適性検査。性格と能力の2領域を測定)でその辺もばれるのかい?
拓人が就活がうまくいかない描写として、グループディスカッションで発言タイミングを里香に奪われるとか、1分の自己アピールで1分を超えてて自己語り(演劇してた)をするとかありましたが、、、、ねぇ。
拓人の性格が悪いのが就職を難航させているってのが直結しているけど、、、、、なぁ。
心が乱される内面側(隆良・銀次・里香)
要するに拓人(=あなた)は目盛りはどこにいるか?ってことなのかなぁ
目盛り
<<銀次>>
↑
|
| 拓人(=あなた)はどの位置?
|
|
↓
<<隆良>>
サワ先輩はお前は隆良より銀次に似ている。って言ってたけど、現状は隆良に似ているような気がするけどね。
本作では理屈作って逃げている隆良より稚拙でも前に出て戦っている銀次のほうが上等だと描かれています(隆良も現実を見始めるけどね)ので拓人には未来があるという感じになってますが、、、、、。私は隆良に似ているというか隆良よりひどいと思うけどね。
それでも汚せなかった瑞月
瑞月が好きなので裏垢でもけなすことができませんでした。純情、、、、っていえば聞こえがいいのかな?
俺、フレデリカって名乗っているくせに男なんだけど、要するにこういうことかな?
クラスの女子全員を思い浮かべながら手慰み(てなぐさみ:伊集院さんラジオ用語)をできるけど、好きな女の子ではどうしてもできない。汚せない
これと変わらないんじゃないかな。
ごまかしているみんなへ。”分析が鋭い”をいわれているみんな!気を付けよう!!
昨日の職場の飲み会でも言われました。”分析が鋭い”。相手は嫌味ではなく感心しています。ほめています。でも自分で振り返ってみよう。分析しているだけで何もしてなくない?物事の全体が見えるのは真剣に取り組んでないからじゃない?
後方にいるばっかりじゃなくて前線に出てみないかい?
分析した結果で、ちょっと行動しただけで漁夫の利するのも楽しいけど、まっすぐ勝負もしていかないと後の人生が大変っすよ。
映画『何者』のCAST
二宮拓人 - 佐藤健さん
るろ剣の人。
田名部瑞月 - 有村架純さん
大手企業しか受けないことを否定されたときに、黙って堪えたのは立派でした。聞こえのいいこと(俺は寄らば大樹の陰をしないで一人で歩く)を言う隆良は自分の内情を言っていいほど仲良くなかったよね。
そこを堪えたこそ、後半に隆良を言い負かしたのはスカッとしました。
こちらでもヒロインをやってますが、後半はボーっとしているという不思議な役でした
小早川里香 - 二階堂ふみさん
クライマックスの vs拓人のシーンは見事でした。
ベットシーンで見とれたよ!
神谷光太郎 - 菅田将暉さん
映画館の映画の告知でよく名前を見るんだけど、やっとまともに彼を見た気がする。
後から就活を始めたチャラくていいやつの光太郎が先に就職を決めて、拓人の心がかき乱されるのは見始めた瞬間に分かりました(笑)
一月公開だったのに私の中でまだまだ色あせない映画
宮本隆良 - 岡田将生さん
ようするに「口ばっか」の人。
音楽で食っていくと豪語していた小林さん(長瀬智也さん)は彼女(尾野真千子さん)が拾ってきたチャンスから屁理屈をつけて逃げました。そしたら彼女もいなくなっちゃいました。
サワ先輩 - 山田孝之さん
来週はウシジマくんfinalです!
OVER MUSICのメンバー - タイヘイ、オチ・ザ・ファンク(カラスは真っ白)
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主題歌 とサントラ
原作
監督さんと脚本さん
俳優さん
映画『何者』のまとめ
- 注目すべきは拓人(=あなた)が銀次と隆良のどちら側にいるのか
- 就活やSNSツールは舞台装置。メインはあくまで傍観者気取りの性格の悪い拓人
- ”分析が鋭い”とほめられるみんな!分析だけで何もしないってことになってないかい?分析ができなくなるほど前に出てみないかい?
映画『何者』のベストシーンと名言
ベストシーン
拓人が里香のPCで「瑞月が内定した会社名 ブラック」の検索履歴を見つけ、
里香が拓人のスマフォで「光太郎の内定した会社名の2chスレッド」を見た時。
闇の深いのは里香のPCの方ですね。拓人の方が”心配してた”で理由が付くもの。
里香の嫉妬は「いい顔だけを周囲に見せていても、人間そんなもんだよね」と思いました。
まさか拓人の裏垢を見つけて、がっつりと読み込んでいるとは思わなかったけどね。
他には
里香と隆良が酒を買いに行ったときに、拓人が二人のtwitterを光太郎と瑞月に見せて「こいつら、一緒にいるのにtwitterで会話してるw」と小ばかにしたシーン
拓人の性格の悪さが出てます。光太郎と瑞月の「調べてるんじゃねーよ」というドン引きに拓人は一切気づいてませんでした。
名言
100じゃなかったとしても10でも20でも表現しなよ
完璧主義ってことにして完璧でないならやらないと自分を守っているみんな!やってみたらわかることもあるよ!
あ、興行としてやっていけるかは別かなぁとちょっとだけ現実的なことを思った。
映画『何者』の評判
2.1/5
yahoo映画より(2016/10/15現在)
ひっくい!けど、コメントがある人の星を数えると、ここまで低くならないよ。アンチが星だけつけていく?
コメント的には「就活のこと書いてねえじゃねえか!」「SNS(twitterやlineね)を中心とした若者あるある」「人は誰でも二面性あるよねー」の3大別ぐらいかな?
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監督・脚本:-三浦大輔さん-
原作:-浅井リョウさん-
俳優:-佐藤健さん- -有村架純さん- -二階堂ふみさん- -菅田将暉さん- -岡田将生さん- -山田孝之さん-