こんにちは。フレデリカです。
- キャスト:小松菜奈さん、菅田将暉さん
- 監督:山戸結希さん
- 脚本:井上紀州さん
- 公開日:2016.11.05
- ジャンル:青春
- 上演時間:111分
- レーティング:なし
映画『溺れるナイフ』の見どころポイント
- 見事な映画的表現
- 小松菜奈さんの美しいスタイルと菅田将暉さんのかっこよさ
- 航一朗と夏芽の特別な絆
- 映画『溺れるナイフ』の見どころポイント
- 映画『溺れるナイフ』の評価は50/100
- 山戸結希監督さんの力量は感じました。
- 大友はいらなくない?
- 完全に外的要因でアンラッキーだったこと。転換点の乱暴シーン
- 先に夢オチにされてしまっては
- 告知CMの作り方がおかしい
- 映画『溺れるナイフ』のCAST
- 映画『溺れるナイフ』のまとめ
- 映画『溺れるナイフ』のベストシーンとセリフシーン
- 映画『溺れるナイフ』の評判
- タグ
- 映画と全く関係ない話
では『溺れるナイフ』のネタバレ感想です
映画『溺れるナイフ』の評価は50/100
親の都合で浮雲町に引っ越してきた夏芽。東京でモデルをやっていた夏芽にとって何の刺激もない街だった。地元の宴会を抜け出して海に行くと金髪の少年と出会う。航一朗は神さんのように光り輝いているように見えた。
話的には30点でしたが、小松菜奈さんの撮り方と遠距離の人物の撮り方で10点ずつ。要するに映像は好きってことです。
話的には、、、、うーん、、、、。航一朗と夏芽の関係性が深堀しきれてなくて気持ちの持っていきどころがなくなったって感じ。
高校生の大友フェーズが邪魔だと思うんだけど、夏芽を航一朗以外の異性とぶつけておかないと航一朗との特別性がなくなっちゃうしなぁ。。。。
山戸結希監督さんの力量は感じました。
先に褒めます。
前半は映像の持つパワーをふんだんに使っていました。
中学時代に潮の引いた浜辺(?)で、夏芽が航一朗にくっつこうとするもの、航一朗が離れ、大きな水たまりの反対側まで歩く。水たまりによって表現された二人の壁を、夏芽は水たまりを渡って距離を詰める。
高校時代に船に乗るまでの追いかけっことか見ごたえがありましたよ。
主に中学時代になりますが、表情がわからない程度の距離で二人を撮影してるけど、二人がどんな表情しているかわかるシーンが多いんです。
あ、それと航一朗と夏芽が無駄に走ったりグルグルしているのを見て、”若いって体力余ってるよなぁ”と思いました
主に中学時代になりますが、小松菜奈さん、見事な肢体でした!
進入禁止の森に入るときに強風が吹いていてロングスカートが足にぴったりくっついて綺麗な脚を見てくれました。
浴衣姿は彼女のスタイルの良さを強調してたし、濡れたセーラー服もよかった。
大友と居酒屋で別れ話しているときの太ももが白くてきれいだった!!
菅田将暉さんは夏芽とのHの後の横たわっているシーンで服の上からでもわかる綺麗なくびれでした。
だけど、あのシーンは萎えたところの一つかなぁ。夏芽と航一朗の気持ちはつながっているはずなのに航一朗が拒絶するという本作でかなり重要なシーンのはずです。
夏芽に背を向けた航一朗でしたが、夏芽は航一朗を飛び越えて目を合わせようとします。夏芽が飛び越えた時にシーンが切り替わるんですが、、、、背を向けていた航一朗が顔をそむけているだけになってる、、、、、。重要なシーンだけに萎えました。*1
公式ページの人物相関図より 私は原作の絵は受け付けないかも
周囲に恵まれなかった?
上でほめたので、こっからは言いたいことを言います。
全力で上から目線でものを言いますが、「山戸結希監督さんには力を感じます」。上記に書いた通り、コマワリで俳優に語らせることなく登場人物たちの心情を語らせる映画的な演出は見事だと思いましたし、俳優単体の魅力的な撮り方も見事でした。
ただ、、、脚本が。原作が。
原作は17巻あります。コメディならいいですが、本作としては途中のいいとこだけ切り出すわけにはいきません。航一朗と夏芽が運命的な固い魂の絆で結ばれるまでを描く中学生編だけを映像化しても何にも面白くありません。溺れるナイフを映画化するなら1巻から17巻までまとめる必要があるでしょう。2時間で。
ま、まとめ切れませんよね。そう考えるとよくまとめたほうだと思います。
好きなところを好きなように切り出した映画。あ、主演が小松奈菜さんだね
けど、中学時代に航一朗と夏芽の間に魂が結びついたような深いきずなを感じ取れませんでした。高校時代の展開で”読み取る”ことはできましたが、”感じる”ことはできなかったんだよね。
監督さんが溺れるナイフを映画化したいといいだしたのか、溺れるナイフという漫画を映画化するにあたって監督を探したのかわかりません。正直、後者だと思っています。
制約の中で頑張った山戸結希さん。ほかの映画を見たくなりました。
山戸結希さんが映像監督をやったそうです。
大友はいらなくない?
中学時代の航一朗と夏芽の絆をもうちょっと深く時間をかけてくれたほうがよかったというのが私の感想です。高校時代の大友はあんなに長尺が必要だったか?夏芽にとって航一朗が特別な存在だと思わせる当て馬としてどうしても必要なわけですが、大友に歌わせるぐらいなら中学時代のエピソードをもう一本入れたほうがよかったんじゃないの?まさかフルコーラス歌うとは思わなかったよ。
、、、ひょっとしてジャニーズさんだからきっちり見せ処をつくってもらえたってことか?
完全に外的要因でアンラッキーだったこと。転換点の乱暴シーン
魂がつながりお互いが世界で特別に輝きを放つを感じていた航一朗と夏芽。お祭りの日、夏芽は民俗学者の皮をかぶったオタクに拉致されて暴行されかけます。
未遂です。衣服の乱れもないし、男はパンツはおろかズボンもおろさず、ベルトを外すこともなく見つかってしまいます。
オタクに倒されて助けられなかった航一朗と深い心の傷を負い芸能活動をしていたからこそ大きく町のうわさになってしまった夏芽。映画としてアクセントシーンであったことは後で気づきました。
オタクが夏芽から引きはがされたときに私が思っていたこと。「怒り」では広瀬すずさんの上でパンツおろした外人が腰振ってたよなぁ。
こっちの広瀬すずさんが好き。ってのは、映画内で起こる運命のことじゃないっすよ(笑)
ちょっと前に公開された「怒り」でそんなシーンがあったのは完全に本作の外的の要因でアンラッキーでした。私の中でそんなに強いアクセントになりませんでした。
先に夢オチにされてしまっては
祭りの中の航一朗の最大の見せ場でびっくりするほど冷めてしまいました。おいおい、さっきのシーンは夢かい。という、そりゃねーぜ的な感じで航一朗の奉納の踊りを見てました。ところでお面とって顔見せちゃダメなんじゃないの?そこは映画的なウソなの?菅田将暉さんの見せ場ってことなの?
全体としてはそのあとに「本当は助けてくれたんだよ!」というどんでん返しがあったわけですが、うーん、、、。
告知CMの作り方がおかしい
あんなにはっきりと最後の最後のシーンを告知CMに使っちゃダメだろう!!
ラストシーンが長尺で使われています
オレ、自分で作ったのならあんな告知CM作らないと思うよ。
この告知CMも「溺れるナイフ映画化企画」ありきで、山戸結希監督は数ある制約の中でベストを尽くしたんだと思った理由の一つです。
映画『溺れるナイフ』のCAST
望月夏芽 - 小松菜奈さん
彼女の出演の作品をいくつか見てきています。主演した”渇き。”はこのブログのけん引力であります。ほかの作品で超然とした役を見てきましたが、やっぱり普通の人が似あう気がします。
長谷川航一朗(コウ) - 菅田将暉さん
高校時代は悪いやつらとつるんでいたのにお面作りは続けていたのね。
大友勝利 - 重岡大毅さん(ジャニーズWEST)
当て馬。その明るさから”報われないんだろうなぁ”と思ってました。
松永カナ - 上白石萌音さん
萌音さん、こっちでもカナちゃんですか。
中学時代のカナちゃんは夏なのになんで長袖だったの?
いろいろとジョイント役として大活躍でした。
こちらでも”常識人のカナちゃん”でした
こっちでは主役でした!
広能晶吾 - 志磨遼平さん(ドレスコーズ)
100%不審者。写真家が映画を撮るって何?原作じゃ尊敬できて才能ある人かもしれないけど、本作ではただの不審者。
夏芽に失望したなら下校時に撮った写真のネガ返せ。というか、勝手に撮るな。
映画『溺れるナイフ』のまとめ
- 映像は楽しめる。
- 山戸結希監督さん、次はオリジナル作品で勝負しませんか?
- 17巻を2時間にまとめるのはやっぱり無理がある
映画『溺れるナイフ』のベストシーンとセリフシーン
ベストシーン
高校生編で航一朗が夏芽が自分を見つけたのに気付き、”しょんべん”といって逃げたシーン。
手前にいた夏芽が画面の奥まで航一朗を追っかけていく長まわしは妙に見ごたえがありました。
ほかには下のセリフのほうのシーンとかね
セリフシーン
中学生の時、潮の引いた浜辺(?)で航一朗が夏芽に言った
「お前はずっとキラキラしてろ」みたいなセリフ。
夏芽が航一朗を特別だと思っていたのと同じように
航一朗も夏芽をほかの同級生とは違う存在だと思っていました。
水たまりに構わずに航一朗に踏み出す夏芽とか好きです。
本当ならここで航一朗と夏芽が心がつながったシーンになるはずでした。私は感情移入できませんでしたが。
映画『溺れるナイフ』の評判
2.2/5
yahoo映画より(2016/11/05現在)
すごく低いけど、、、おかしい。
公開前から☆1の評が伸びすぎているそうです。どこの愉快犯ですかね?
昔はヤフー映画は何でも高評価に倒れすぎてて甘いって言われてたけどね。
コメントを見ると原作の世界観が再現されているそうです。
タグ
監督:-山戸結希さん-
脚本:-井上紀州さん-
俳優:-小松菜奈さん- -菅田将暉さん- -重岡大毅さん- -上白石萌音さん- -志磨遼平さん-
映画と全く関係ない話
今、ミスタードーナツでこれ書いているんだけど、隣にいる家族連れのかーちゃんが完璧すぎる。すごく優しく怒りそうにない(もしくは怒れそうにない)上品で声の小さなかーちゃんなんだけど、
小5の息子が課金したいというのを、息子の話をちゃんと聞いてからあ系統立ててしっかりと「おこずかいの中でやりなさい。ばーちゃんに払わせないで」「お金がないならあきらめなさいということなの」と諭してる。4歳ぐらいの娘さんが泣いちゃってもちゃんと話をして泣き止ませている。日ごろの信頼関係ができているよ
”お母さんの愛”を体現している人だ。
*1:そういえばこの大事なHシーンの後ですが、夏芽も航一朗もがっつり服を着てますね。ターゲット層的には半裸でさえ刺激が強すぎと判断されたのかな?