こんにちは。ヤンです。
映画『僕らのごはんは明日で待ってる』の見どころポイント
- ミニシアターっぽいです。話を受け取りに行かないと「何だこりゃ？」になる可能性あり
- 昼ドラ・サスペンスものではないです。兄貴の代わり・異母兄弟・上山の母出現はないので、そっち方向で頭をまわさないように
- 新木優子さんがきれいです。
では『僕らのごはんは明日で待ってる』のネタバレ感想です
こんな作品でした。
映画『僕らのごはんは明日で待ってる』の評価は80/100
世の中のすべてを否定的に見ていれば悲しむことはない。群れずに高校の教室で外を見ていた葉山（中島裕翔さん）は、運動会で強制されて上村（新木優子さん）と競技に参加することになる。
前向きな上村に引っ張られて恋人になり、葉山の日々が豊かに色づき始めた。
しかし大学卒業の年に上村が、突然別れを告げた。
終わってみればベタな話でした。ベタというとマンネリとか使い古されたパターンという悪いイメージがついていると思います。
それについては有名人の言葉を借りて言わせてください。
ゴッドタンのマジ歌選手権2015で角ちゃんが歌った時のアルファルファ飯塚悟志さんの言葉。
「ただのいいベタじゃねーか！」（最大級の賞賛）
ベタにもいいベタと悪いベタがあるんですよ。
映画という媒体のいいとこをふんだんに使っている映画でした。その分ミニシアターっぽくなってもいたけど。
高校から大学の別れのシーンまでかなり大急ぎで情報量が尺に対して過多のはずなんだけど、感じさせなかったんですよね。
『僕らのごはんは明日で待ってる』はセリフに頼りすぎてないんです。
典型的なのは
葉山が大学受験を決意し、上村と同じ大学に行くと宣言します。上村は「え！？」と驚き、次のシーンで女子短大の入学のシーンになります。上村が驚いた理由を「私、女子短大だよ！？」と説明兼ツッコミを入れないんです。（後で少しだけフォローがあったけどね）
本作としては少し説明過剰になっていたのは鈴原からの「俺たちは」の説明かなぁ。その前の葉山が「俺たちは」というたびに鈴原の顔が曇っていくのは痛々しかったよ。
親友も出てくるけど、観覧者の代弁者として「あの子はお前を待っているぞ！」みたいなことも言わないんです。友達が失恋したら飲みに誘って愚痴を聞く。彼女に対して”考え直してやってくれ”といいにいくとかは現実的にはできないよね。だって部外者だもん。
状況を１００％説明してくれる人や場面はほとんどないです。それがもどかしくもあり、現実的でもあり、ミニシアターっぽくもあり。
だからこそ自分で飲み込めると感情移入しやすい。いい映画でした。
あ、それと途中から出てきた塚原の登場と重要人物への昇格も自然でした。
『僕らのごはんは明日で待ってる』
— 映画『僕らのごはんは明日で待ってる』 (@bokugoha) 2017年1月6日
💓🍴本日公開🍴💓
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葉山と上村が影響しあって成長していく
高校時代
ちっくしょー。いいなぁと思いながら見てました。教室でぼーっとしてたら女子の方から近づいてきてくれるなんて夢の夢ですよ。
恋人になる前から葉山は上村の影響を受けて変わり始めます。んで、上村に自分の気持ちを吐露します（with上村のおばあちゃん）。
葉山の就職は、大学に行っても仕方ないから就職しよう。それが前向きになった結果、大学進学を目指す。上村からいい影響を受けました。
大学時代
上村が自分の過去に頓着がなかったり、相手と同調することをめんどくさいと思っていたけど、葉山の一生懸命さを受けて誰にも話せなかった過去を葉山に話します。
それは上村が葉山から受けた影響でした。
過去に見た映画と比べてしまう
”運命の二人”ということがちゃんと受け取れたので、受け取れなかった映画と比べてしまってました。
溺れるナイフ
のちの展開から、前半（中学時代）は「こいつらは魂でつながった二人」ということを表現したかったのかと理解できました。理解できただけです。感じ取ったわけではないです。
溺れるナイフは、二人とも相手から影響を受けて何かが変わったように見えませんでした。
そりゃ少しは変わったのかもしれませんが、少しです。
それにくらべて、僕らのごはんは明日で待ってるは大きく変わっています。（世の中的には良いとされている方向に）大きく影響を受けています。特別な関係である二人であることを感じ取ることができました。
溺れるナイフでも、次の恋人ができます。僕らのごはんは明日で待ってるでも鈴原ということ人ができます。溺れるナイフのほうはその当て馬とのカップルがしっくりきちゃったんだよねぇ。
僕らのごはんは明日で待ってるでは鈴原といるときも違和感を感じることができました。（鈴原発信の”元カノ”話が多すぎたけどね）
ギャラクシー街道
私がギャラクシー街道を見に行ったのはＣＭの綾瀬はるかさんのダンスがかわいかったからです。話の流れの中であのダンスをみたら、感情がのっかってさぞかしかわいいだろうと思ったんですよ。
結果、あのザマです。ＣＭ用に無理やり差し込まれた前後に関係ないシーンでした。
僕らのごはんは明日で待ってるはＣＭで流れていた冬服でピースする新木優子さんがかわいかったんです。物語の中で出てきたときもかわいかった！前後を把握して感情移入していたから、ＣＭの時よりも輪をかけて可愛く感じました。
抱きしめた対比
ケンタッキーっぽい唐揚げを作った後、手を洗わないうちに抱きしめるシーンは対比にしたかったと思うんですが、、、、、なってなかったよね？
同じ状況で
上村の時は手の汚れも構わず抱きしめました。
鈴原の時はバイトを理由に体を放しました。
構図的に一緒でも、そこまで話していた内容が違いすぎます。
対比になってなかったと思うんだけどなぁ。
土竜の唄の妄想と現実の対比は面白かった
全てのおばちゃんは青年の師匠
間接表現に終始している本作ですが、その中でもズバッといいたいことを言う人たちがいます。
おばちゃんズです。
青年は女の子のことにこまったらおばちゃんに話を聞いてみたらいいかもしれないですね。おばちゃんたちも一応は通ってきた道なので。
それにしても片桐はいりさんの存在力はすごすぎませんか？
ミニシアターっぽいところ
間接表現の多用以外のところで感じたミニシアターっぽい部分です。
私としては足りない言葉があったんですが、それがよかった
中盤、上村が「私が泣いていたら相当いっぱいいっぱいだから助けてね」と言います。
私としては葉山が「泣きたくなったらいつでも呼べ」って言葉がほしかったです。そうすれば、クライマックスに駆け付けた葉山に「泣きたくなったらいつでも呼べと言ったろう！！」っていわせればカッコいいと思いました。
だけど、明確なフックは作らないのが、この映画でした。上記の私の妄想はセリフに頼った演出ってことになるんでしょうね。
誤解を恐れない
高校生の進路として就職よりも大学進学のほうが上位のように描かれてます。
葉山が自分の人生を考え始めるって描写なんですが、大学進学を目指した理由に何の説明もないんだよね。俺は〇〇〇の勉強がしたいから大学進学に進路変更するとか。
映画としては「葉山が上村の影響を受けて人生を考え直した結果」というところが重要なんだけど、これじゃ就職よりも大学進学のほうが上位だよね。
あ、俺は、専門学校です。大学受験に失敗したクチさ！
キーワードやキーアイテムに企業を出す。
ケンタッキー・フライド・チキンとポカリスェットのことです。
ケンタッキーが協賛しているようですが、ケンタッキーを押したいのではなくて、言いたいことを端的に説明するのにケンタッキーを使っただけです。
前向きの象徴としてカーネルサンダース人形を使っただけです。ほかの映画だとケンタッキーとカーネルサンダース人形ではなく、架空の業者とマスコット人形を使うよなぁと思いました。
ポカリスェットも同様です。高校時代からポカリスェットがそばにあり、病室にもあり、泣いているときも手に持っていました。物語的にキーアイテムになっていたんですが、普通なら架空のスポーツドリンクを作るよなぁ。
最後のシーン
ま、あんなおしゃれな定食屋を老夫婦が経営していることの現実味のなさはおいといて。
背景の老夫婦
二人がご飯を食べているときに奥で賄いを食べている老夫婦の図が美しかったですね。
Ｈシーンがなかった
この映画、若いラブラブカップルの話なのにキスシーンＨシーンが一切ありませんでした。それだけに最後のキスシーンが光りました。
映画『僕らのごはんは明日で待ってる』のCAST
葉山亮太 - 中島裕翔さん
お兄さんのことで一幕あるかと思ってましたが、バックボーンなだけでしたね。
あ、いや、術中にパンを食べてたのは乗り越えたってことですね。
中島裕翔さん出演作品
上村小春 - 新木優子さん
話も映画の撮り方も見事でしたが、新木優子さんがきれいなのも大きな要素ですね。
役名はサイトや他のサイトの記事では”小春”ですが、劇中ではずっと上村といわれていたので、私にとっては小春ではなく上村です。
鈴原えみり - 美山加恋さん
ちゃらギャルお姉ちゃんかと思ったら、一途な子でした。
葉山の「俺たち」に引っかかるときの表情がなんとも言えない。
映画「僕らのごはんは明日で待ってる」本日より公開です！
— 美山加恋 (@karen_miyama) 2017年1月7日
初日舞台挨拶、お越し下さったみなさん、ありがとうございました‼︎😊
年明け早々沢山のお客様にお会いできて嬉しかったです‼︎
作中では亮太と小春の恋模様に胸動かされつつも、えみりも応援していただけると…報われます…(´｀)泣
塚原優介 - 岡山天音さん
途中参加で自然に入ってきて、自然にフェードアウトした人。
友達であり親友でした。葉山自身も気づいてなかったのは面白かった。
山崎真喜子 - 片桐はいりさん
彼女の存在力はすごいな！！
片桐はいりさん出演作品
上村芽衣子 - 松原智恵子さん
品のいいおばあちゃんでした。
上村の術中、葉山と待ちますが、猫背になっている葉山と背筋をピンとしているおばあちゃんの姿勢がきれいでした。
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原作
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俳優さん
映画『僕らのごはんは明日で待ってる』のまとめ
- あらすじにしてしまえば、べたな話。しかし間接的な表現が多く、深みを膨らませている
- 二人の特別感が出てた。
- １６歳設定の新木優子さんもかわいく、中盤（裏で不安事項による心労増大中）で少し老いた感じになり、最後に年相応の美しさに！
映画『僕らのごはんは明日で待ってる』のベストシーンとセリフシーン
ベストシーン
高校時代にピースする上村
上のyoutubeのサムネイルです。かわいかったんだよ！
セリフシーン
手術の後のおばあちゃんのセリフ
あの子をよろしくお願いします。
普通なら決め台詞で伝えるようなところ（言い方が悪くなるけど”セリフに頼っている”）を映像で見せてくれるので、これだ！ってセリフはないです。（ほめているつもりです）
映画『僕らのごはんは明日で待ってる』の評判
4.3/5
48星/11人
小説では心の声が入っているそうです。私は心の声がないからこその深みを感じました。外したのは正解だと思います。
基本的に賞賛です。ご飯ものに見えるタイトルなので、内容とタイトルが一致しないって声も。
思い出したけど、最後で「お箸にのっけた時のご飯ってなん粒なんだろう」は唐突すぎるように感じました。
yahoo映画より(2017/01/17現在)
タグ
監督：-市井昌秀さん-
脚本：-市井昌秀さん-
俳優：-中島裕翔さん- -新木優子さん- -美山加恋さん- -岡山天音さん- -片桐はいりさん- -松原智恵子さん-
