こんにちは。ヤンです。
ちょっと今から仕事やめてくる、を見てきました。泣いた。
残業150時間は
9:00から23:00まで働いて日曜休みで土曜日は月2回出勤かな?
この映画を見ている余裕がないですね(笑)
そんな状態の彼氏さんに見てほしければ、(それこそ劇中の山本のように)かなり無理やり引きずっていくしかないので、懇願して連れて行きましょう。疲れすぎている彼氏さんは寝ちゃう可能性あるけど
- キャスト:福士蒼汰さん 工藤阿須加さん
- 監督:成島出さん
- 脚本:多和田久美さん
- 公開日:2017.05.27
- ジャンル:青春
- 上演時間:114分
- レーティング:なし
映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の見どころポイント
- 20代のみんな!世界は広いよ!
- 仕事を辞めた後に蛇足感が出なかったのは見事だと思う。
- 見る側がちゃんと物語の深さを受け取ることを信じて作ってあります。
- 映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の見どころポイント
- 映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の評価は90/100
- 五十嵐さん(黒木華さん)はなんで怒ったのか
- 重厚な軸が二つも!
- 20代のみんな!世界は広いよ!青山の閉塞感
- 五十嵐の息詰まり
- VS部長
- 怜子ねえちゃんの「ありがとう」。見る側がちゃんと物語の深さを受け取ることを信じて作ってあります。
- それでも頑張ってエンターティメントのウソを探してみた(笑)
- 映画『ちょっと今から仕事やめてくる』のCAST
- 主題歌とサントラとか関連グッズ
- 映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の3ポイントまとめ!
- 映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の評判
- タグ・その他
では『ちょっと今から仕事やめてくる』のネタバレ感想です
こんな作品でした。
映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の評価は90/100
仕事のノルマが厳しく、青山隆(工藤阿須加)は精神的に追い詰められていた。疲労のあまり駅のホームで意識を失い、危うく電車に跳ねられそうになってしまう。すんでのところで隆を救ったのは、幼馴染みのヤマモト(福士蒼汰)と名乗る男。だが、隆には彼の記憶がまったく無かった──
大阪弁でいつでも爽やかな笑顔をみせる謎の男、ヤマモトと出会ってからというもの、隆は本来の明るさを取り戻し、仕事の成績も次第に上がってゆく。そんなある日、隆はヤマモトが深刻な表情で墓地行きのバスに乗車するところを見かける。 不審に思った隆がヤマモトについて調べてゆくと、何と3年前に自殺していたことが分かる。TOHOシネマズより
怜子ねえちゃんの「ありがとう」に泣いた。
私は「ちょっと今から仕事やめてくる」はなめてかかりました。だってタイトルからしてからしてラノベっぽくて2chっぽいんだもん。
さらに「ちょっと今から仕事やめてくる」のオープニングで大自然の上を白い鳥が飛んでいくCGがあるんですが、その鳥が嘘くさいの。鳥って翼を(人間でいう)肘の部分を折って上にあげると思うんですよ。それが肩の部分からまっすぐ上げてまっすぐ下すの。あれじゃ飛べなくないか?
と思ってたんですけどね。最終的に泣かされるとは思いませんでした。
五十嵐さん(黒木華さん)はなんで怒ったのか
ちょっとわかりにくところを。
部内のエースである五十嵐さんが青山からクライアントを引き継いだ後、相手方の野田部長のプライベートな情報を五十嵐に渡そうとします。その時、五十嵐さんは烈火のごとく怒り、オフィスの外に連れ出して説教をします。劇中では、そのオママゴトみたいな情報で、その青山の稚拙さを怒ったことになってます。
違和感を感じませんでした?
これまでの五十嵐さんなら「ありがとう、頑張ったね、でもこういうことじゃないの」ぐらいは言ってくれそうです。っていうかプライベートな部分で共感するのは大事なことですから、”そういう次元で仕事してない”ではないと思います。
罠に嵌めた青山が、誠意があり自分のための作業をした資料を渡してきたので罪悪感から逆ギレしたってことでいいんですよね?その後、トイレで相当荒れたし。
重厚な軸が二つも!
「ちょっと今から仕事やめてくる」は青山を主人公として進んでいきます。五十嵐フェーズのストーリーも良質なんですよ。ちらっとだけ見せながら進む五十嵐さんの追い詰められ方とか五十嵐さんの罠の説明の仕方とか。
その分、青山の世界に現れた遺物であるヤマモトがエンターティメントのウソの塊のように見えてました。エンターティメントの世界ではよくあることですよ。本人にしか見えない妖精や幽霊。もしくは自分の心が作ってしまった都合のいい存在。
終盤で私はヤマモトの存在がどんなものだろうと気にならなくなってました。
正体不明のまま、見えなくなってしまったヤマモトを心に刻んで、新しく頑張ろう!で十分でした。
仕事を辞めた後に蛇足感が出なかったのは見事だと思う
青山の魂を救った後、ヤマモトの過去は蛇足感があると思いながら続きを見始めました。でもあってよかった!
屋上に駆け付けた時の説明までしてくれるとは思わなかったよ。完全にエンターティメントの噓で切り分けちゃってたよ。
そして最後にオープニングにつながるラスト!
希望はいつでもある。ただ見えなくなる時がある。こんなクッサイセリフが胸にジーンとしみ込んだなら、もう名作ですよ。
20代のみんな!世界は広いよ!青山の閉塞感
青山の閉塞感はみんなが持っているものです。アラフォー(上の方のアラ)の私も持っています。けど、大丈夫ですよ。
やっと見つけた働き口
青山にとって会社は何十社も受けて、ようやく合格した会社なんだよね。だから他の会社じゃ雇ってもらえないんじゃないかと思ってます。収入を得るためには今の職場にしがみつくしかないと思ってます。
だから部長からサンドバックにされてもしがみつくわけです。
そんなことないですよ。人間、食べる分にはどこで何やっても食べていけますよ。
たぶん就職活動は大学で学んだところから近しいものから選んでると思いますが、適性がどこにあるかはわかりません。色々やってみたら?
父ちゃんへの暴言と自分に対しての責任
父ちゃんがリストラされて青山は田舎に引っ越すことを余儀なくされます。その時に父ちゃんを罵倒してしまい、今になって後悔しています。
父ちゃんと同じにならないように頑張る、というわけではなく、父ちゃんにあんな風に否定して傷つけてしまったのだから自分は社会人を続けなくてはいけないと思い込んでるんですね。
私は独身貴族様ですが思いました。親の愛をなめんな。
ところでこのフェーズも見事だったんだよねー。
青山の気持ちを知らない母ちゃんが、田舎に引っ越してきたときの自分らの話をする。
青山の父ちゃんへの暴言についても解決させたのは見事でした。
一年半で身に着けたスキルに自信を持とう!
もう入社当時の戦力にならなかった時代とは青山は違います。地獄のしごきに一年以上耐えたのですから、大丈夫。部長が「ここでやっていけなければ、ほかでやっていけるわけがない!」と言ってる?青山の世界はまだまだ狭いから判断突かないかもしれないけど大丈夫。部長も十分狭い世界にしかいないので。
普通の会社はね
新卒が入社して3年間は赤字、その後は10年で黒字になる。こんな計算をするらしいです。あんなに怒られるもんじゃないですよ。
さらに言えば、あの状況なら、五十嵐さんに引き継ぐかもしれないけど、先方に行くときは青山もつれていくはずです。クライアントと青山を完全に切り離したりはしない。最終チェックや責任は五十嵐さんかもしれないけど、手を動かすのは青山になるんじゃないかな。その形が一番、青山が伸びることになるからね。
それをさせない職場はブラックですよ。やめてしまって問題ないと思います。
五十嵐の息詰まり
途中から差し込まれた五十嵐の閉塞感も見事でした。部長の「ノルマ達成しろよ、俺様のために」のプレッシャーとかすごかったですね。
ひょっとしたら、部長に反旗を翻す急先鋒になるかなと見てましたが、そっちに行っちゃいましたかと思いました。しょうがないけどね。
VS部長
「ちょっと今から仕事やめてくる」の最大の山場。吉田鋼太郎さんの迫力もあって、青山の冷静さと礼儀正しさが際立ちました。
あ、現実ならあんな部長に真っ正直に相対する必要はないです。
部内のメーリングリストに「部長様。やめます」と送りましょう。最悪、未払いの給料を捨てることになりますが、自分の人生・心・時間が大事ですよ。
追記(2019/12/31):今なら退職代行でいいんですね。
メーリスで部長に恥をかかせるぐらいのことはしたいですが、もうそんな余裕もなくなっていると思います。退職代行でググって出てくる業者にお願いしましょう。ググると一緒にデメリットも出てきますが、金よりも自分の時間と心の方が数倍大事です。
怜子ねえちゃんの「ありがとう」。見る側がちゃんと物語の深さを受け取ることを信じて作ってあります。
怜子姉ちゃんの「ありがとう」で涙腺崩壊しましたよ。
ヤマモトの代わりに「ありがとう」と言ったんじゃないんですよ。家族として、ヤマモトを素敵な人間だと認めてくれて、ありがとう。ヤマモトを救ってくれてありがとうですよ。
、、、、という上記を何も言わずに説明せずに深々と頭を下げて一言「ありがとう」。私たちが受け取れると信じて、全てを省略しての「ありがとう」です。
美しいシーンでした。
それでも頑張ってエンターティメントのウソを探してみた(笑)
「ちょっと今から仕事やめてくる」の矛盾。どうでもいいところです。
居酒屋がにぎわっている時間に仕事は終わりません。
一番最初に軽く書きましたが、
残業150時間だとすると
標準時間が8時間×20日=160時間
160時間に残業時間を足すと310時間
一日の勤務時間を9:00-23:00の(13時間+昼1時間)とすると
310 / 13 = 24日。
日曜・隔週土曜休みぐらいです。
(ずいぶん緩く計算を作ってます)
帰りがけに居酒屋なんて営業しているわけがない。ついでに職場を出たら寝ることしか考えられません。居酒屋なんて誘われたっていかないよ。
映画『ちょっと今から仕事やめてくる』のCAST
ヤマモト-福士蒼汰さん
ここちよい強引さでした。 その強引さの理由を知った時、納得できる強引さでした。
そして青山を救って自分が救われたと私たちに伝えてきたのは見事でした。
あ、去年末にこのブログ最高点の95点を叩き出した映画も福士さん主演ですね。かっこいいか疑問視しているくせに(笑)
福士蒼汰さん出演作品
青山隆-工藤阿須加さん
工藤阿須加さん出演作品
五十嵐美紀-黒木華さん
登場シーンでブラちらしてた人(笑)
青山より職場の事情や部長の横暴さを肌身に感じていると知っているから、青山の味方になると思いきや、、、、でした。部長からのプレッシャーに負けて青山の仕事を奪うことになるけど、一般的な常識や罪悪感も持っている人。
下の永い言い訳の最初の方で、本木さんの乗っかられて腰を振られますが、足に引っかかった黒いパンチーがエロかった!
黒木華さん出演作品
大場玲子-小池栄子さん
「ありがとう」
小池栄子さん出演作品
山上守-吉田鋼太郎さん
ラスボス。それにふさわしい見事な迫力でした。私なら身動き取れなくなると思います。
彼もそのまた上に締め付けられている感じがありましたが、それでも下をかばうのが上司の生きる道だと思うけどねー。
青山容子-森口瑤子さん
やさしいお母さんでした。
青山晴彦-池田成志さん
無口なお父さんです。
主題歌とサントラとか関連グッズ
主題歌 とサントラ
原作 とアニメ
俳優さん
映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の3ポイントまとめ!
- 怜子ねえちゃんの「ありがとう」
- 五十嵐さんの追い詰められ方。
- やめる時の青山の凛々しい姿
映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の評判
4.33/5
yahoo映画より(2017.05.27現在)
会社を辞めた後に蛇足を感じている人が多い。
私は怜子ねえちゃんの「ありがとう」 (何度目だ?)が美しいシーンだと思っているけどね。
タグ・その他
タグ
監督:-成島出さん-
脚本:-多和田久美さん-
俳優:-福士蒼汰さん- -工藤阿須加さん- -黒木華さん- -小池栄子さん- -吉田鋼太郎さん- -森口瑤子さん- -池田成志さん-