こんにちは。フレデリカです。
文量が多すぎる気がしたので記事を二つに分ける実験をしてみます。
表層&俳優さんベースの感想と、もうちょっと頑張って深堀した内容。
こちらのカテゴリは「映画の奥」!、、、、振りかぶりすぎているかなぁ。
今夜、ロマンス劇場で - 感想まとめ
作品情報
今夜、ロマンス劇場で(1/2)
www.frederica-movie-review.com
今夜、ロマンス劇場での3つのポイント
- フジテレビは絶対に映画作成テンプレートがある!!、、けど、いいんじゃない。
- 劇中キャラクターという設定
- オープニングのドローン撮影と白黒キャラを入れる技術。
陳腐とは繰り返されるほど有効だから陳腐になる。
ベタな話でした。見事にデート映画用のハッピーエンド。
ほとんどの無理は飲み込んだんだけど、引っかかっちゃったのは一点だけ。
老いた牧野の病状が変化したのか、深雪のところに電話が入り病院に駆けつけます。なのに病室は静かなんですよね。誰もいないの。
医者が手を尽くした後、家族だけにしてあげる。様子を見に来た看護師さんが牧野がなくなっていて、孫の服だけ残っている。って感じでいかがでしょう?
、、、と思ったんだけど、ご都合主義まっしぐらにしたのは何か事情があったのかしら?
フジテレビは絶対に映画作成テンプレートがある!
フジテレビの映画製作部さんって、シナリオにこんな感じの流れがありそう
- チェック項目(大)5個、チェック項目(小)20個のチェックシートがある。
- チェックシートの(大)は5個すべて、(小)は10個以上をクリアしないとダメ
- クリアしたら、(大)は1個、(小)は3個を改変して作品用にカスタマイズしていい
ここまでするからこそ、フジテレビ製作の全ての作品が「王道性」と「オリジナル性」を併せ持ち、一定レベルをクリアできているような気がする。
そんなわけで、とびぬけた作品はできずらいですが、一定レベルの作品の生産はできます。それで十分じゃないですかね。私が見たいのは「斬新なもの」「衝撃的なもの」ではなく、「面白いもの」ですから。「面白いもの」の中に「斬新なもの」「衝撃的なもの」があるんですから。
、、、といいつつも「テンプレート的な王道」が多すぎたら飽きるでしょうけどね。
劇中キャラクターという設定
映画から飛び出てきた深雪。それは俳優ではなくキャラそのものでもありませんでした。映画という世界に自分が存在している理解しているキャラクター。新しさを感じましたが、二次元じゃよくある話ですね。私としては一番最初に見たのはGS美神かなぁ
往年の大スターっぽい王女キャラなのに日本人配役で日本語をしゃべることを違和感がなくなりました。
オープニングのドローン撮影と白黒キャラを入れる技術。
昭和35年代の映画村の全景をドローンで映して牧野におりてきたのは見事でした。
深雪が白黒だったのは冒頭だけでしたね。技術や予算的にあの尺が精いっぱいなほど、あの合成が高い記述なのか、せっかくの綾瀬はるかさんなのに延々と白黒なのは勿体ないということだったのか。
んで、最後の最後に場面を白黒に戻して、カラーが広がっていく。その中央に深雪。綺麗でした。
今夜、ロマンス劇場でのクライマックスで白黒映像がカラーになっていくシーンはよかった。
映画館での「抱きしめて」と願ったシーン(逆プロポーズ)は赤すぎるのが、気になりました。
奥の階段が赤。手すりが赤。踊り場にあるソファも赤。 そして深雪の衣装も赤。
いいシーンなのに、こんな「うるさいほどの赤」じゃ深雪が際立たなくない?と思ってました。
最後の最後で白黒時のドレスが赤かったのは少し驚きました。なんでだかドレスは白だと思ってました。でも赤いバラから始まる色彩のある世界とその中にいる深雪が綺麗でした。深雪のドレスが赤いことがすっと心に入ってきたのは、深雪のパーソナルカラーが赤だという認識が私にあったからでしょう。
パーソナルカラーが赤だと認識した理由の一つが、さっきの「うるさいほどの赤」のおかげなんでしょうね。
今夜、ロマンス劇場でのベストシーン
クライマックスで白黒映像がカラーになっていくシーン
上で書きましたが、綺麗でした!