こんにちは。フレデリカです。
ちはやふる-結び-作品情報
- ちはやふる-結び-作品情報
- ちはやふる-結び- の3つのポイント
- 全体感想- 評価:55/100
- 重厚な原作
- 我妻伊織の功罪
- 全国決勝に飛び入り参加のおかしさ
- 運命戦札合わせの取り扱い。
- ちはやふる-結び-のクライマックスで全国大会決勝で運命戦の一瞬
- ちはやふる-結び- のベストシーン
- キャスト:広瀬すずさん 野村周平さん 新田真剣佑さん 上白石萌音さん 矢本悠馬さん 森永悠希さん 國村隼さん
- 監督:小泉徳宏さん
- 脚本:小泉徳宏さん
- 公開日:2018.03.18
- ジャンル:青春
- 上演時間:128分
- レーティング:なし
その1はこちら
www.frederica-movie-review.com
ちはやふる-結び- の3つのポイント
- 原作の重厚さはない。というか、原作が重厚であることを感じることになります
- 我妻伊織の功罪
- 全国決勝に飛び入り参加のおかしさ
全体感想- 評価:55/100
ちはやふる-結び-に物足りなさを感じることによって、原作の重厚さを知りました。コミックス揃えようかな?
自分で書いたことをそのまま借用します。
アニメ(≒原作でいいのかな?)を見ているときに感じたのは、長い尺にカスタマイズされた高品質の物語ということ。
映画の原作になるほどの物語ですが、だからこそ作者以外の誰かが再編集したら別のものになってしまう。端的に言えば”二次創作”なんですかね。
映画『ちはやふる -結び-』広瀬すずさんは着物より体操着/ネタバレ感想と評価 - フレデリカは日本映画ばっかり見ています<ネタバレ>
原作の良いところが 映画だと薄くなっている。そして薄くなった結果、「薄いけど良いもの」ではなく「浅くて悪いもの」になってる。
重厚な原作
ふつうなら「端折りすぎて原作見ないと分からない」になるんですが、この映画は違いました。原作はよく練ってある。
重厚な原作とちはやふる-結び-1:全国決勝の相手
原作で全国大会は一回戦から丁寧に描いています。途中かなりボケ回してきます(笑)全国大会なのに素人同然のナショナルスクールの子たち(日本から出たことはないらしい)が相手とか。
でも、決勝は富士崎や北央という強豪校なんですね。部員が100人単位でいる学校。地の力がちゃんと強い学校でした。決勝戦の相手としてふさわしかったです。
でも、ちはやふる-結び-での全国決勝戦の相手は創立一年で部員5人の学校でした。
重厚な原作とちはやふる-結び-2:菫の在部
太一が部活に来なくなったのは6月あたりでしょ?菫は出なくなると思うよ?
原作では1年後輩で菫が入ってきて、太一が部活をこなくなるのはその一年後。一年も出入りしていれば菫にもホーム感ができると思うけど、3か月じゃホーム感も何もないでしょ。
重厚な原作とちはやふる-結び-3:力を与えてくれるのは、いつも君
全国大会決勝の運命戦。原作の2年生の時の太一の追い詰められ方は半端じゃなかったです。戦術を組み立てて、戦略を忍ばせて、最善を尽くして、運命戦に持ち込みます。そこまでやって自分の運のなさと戦うことになる太一。
追い詰められた太一が自分を信じられたのは、ちはやが見ていてくれたから。
(このシーンで入るかなちゃんの短歌解説も大好きです)
名シーンだったんですけどね。本作の決勝にそれに類する感動はなかったなぁ。
我妻伊織の功罪
彼女の一番の役割は「全国決勝のちはやの相手」です。
それを裏付けるために特徴を背負いました。
- クィーン戦を戦った
- 新は千早が好きなので、告白しても二字決まりで塩対応される
- 新が好きなのは、「おにい」と呼ぶほど仲の良い幼馴染だから
結果。
- 実力と因縁ともに決勝で、ちはやと戦うことに納得ができた。
- クィーン戦が両方とも高校生じゃ、大人の大会の中で「高校生でクィーン」という若宮詩暢の神秘性の一つを失わせた。(しかも一方は年下)
- 原作ではワールドカップ優勝並みに遠くに感じられたクィーンという称号がかなり身近になってしまった。
さらに決勝でね、
- 恋敵のちはやと戦うという熱い展開になっていたのにその描写がない。あんなに新に「付き合って」と言いまくってたのに。だからこそ、ちはやの相手として納得できたのに。
- 意識変えの描写もなく、「クィーン戦を戦うのは私!」になってる。ちはやはそれでもいいけど、伊織としては違わない?伊織は「恋敵」から「クィーン戦を狙うライバル」に意識が変わる瞬間が描写されんとわからんよ
全てが半端でした。
全国決勝に飛び入り参加のおかしさ
太一の飛び入り参加は「熱い展開」ではなく、「おかしい」。
本年度は一度も大会に出てないんだぜ?チームの一人としては認識できないでしょ。少なくとも筑波は納得しない。
原作では太一が部活に戻ることはありませんでした。普通の漫画なら全国大会から合流するんでしょうけどね。太一の合流というご都合主義展開がなかったからこそ、ちはやふるは名作だと思います。
キャプつばの中学生編で全国大会決勝にしか出場しない日向くんは、ずっとチームと帯同してたよなぁ。と思いながら見てました。
運命戦札合わせの取り扱い。
原作でも納得できてない所なんですけどね。
団体での札合わせって二年生の時に瑞沢高校が団体戦として成長する象徴なんですよ。一丸となって優勝したっていう物語の軸の一つだったりします。
けどね、三年生になったら、「札合わせすんな」って審判から注意が入るようになるんですよ。
百人一首も高校生のカルタ団体戦も歴史は古いでしょ?「札合わせ」なんて昔からある戦略なんだから、ダメなら昔からダメだし、OKなら翌年もOKでしょうよ。歴史が古いんだから、今年と来年がルール改正の狭間になるようなことなんてめったにないと思うけどね。
ちはやふる-結び-のクライマックスで全国大会決勝で運命戦の一瞬
瑞沢高校の自陣取りで幕が下りる決勝ですが、
伊織の手が伸びてて、新の手が伸びないのが納得いかねえ。
新なら取ってても違和感ないんだぞ。その新が動けてなくて、なぜ伊織が動けてるんだ。
ちはやふる-結び- のベストシーン
映画のキモ
体操着でカルタの練習をするちはや
その1でも書きましたが、佇まいがすごくきれいでした!
冗談
詩暢のシーン全般。
今回は完全にコメディリリーフでした。
解説に身が入らずに、ちらっちらとスノー丸くんをみているのが可愛かったです。