こんにちは。フレデリカです。
曇天に笑う - 感想まとめ
作品情報
その1はこちら
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曇天に笑う の3つのポイント
- 推しの俳優が出てくるならおススメ
- 漫画アニメと実写の違いを研究するなら、初期の研究対象としておすすめ
- ごめん、今回2つでいい?3つも出てこねえよ
全体感想- 評価:25/100
この映画の企画はどこで間違えた!?
映画化そのものか?依頼した監督か?作者の譲れない線か?
原作を読んでもいないのに、これが原作レ〇プというものか!と確信できる映画でした。
漫画やアニメを実写化する際の注意事項
媒体が違えば表現方法は変わります。特に絵と実写ではその隔たりは大きくなる。
絵ならOKな表現も実写だとダメなことも多いです。改修が必要です。
逆に媒体が何だろうが、伝えたいテーマというものがあるでしょう。
映画「曇天に笑う」の判断:原作から引き継ぐべきところ
- デフォルメした武器。刃幅の広い剣
- 敵地に単独で攻め込んで鉄扇だけで戦う
- 曇兄弟だけ突飛な格好
- ショートレンジバトルで拳銃を使う人
- 牢獄でも狐の仮面をかぶっててOK
映画「曇天に笑う」の判断:改修すべきところ
- 帰り道にオロチが覚醒したときに、ヤマイヌの隊員にとどめを刺さなかった理由は特に記載する必要はない。次のシーンで五体満足で普通に登場してくる。
- 中盤の曇家のオロチ封印儀式の際に、白子が天火を殺さなかった理由は提示しなくていい。(全く原作を読んだことがありませんが、普通に「ヤマイヌの邪魔が入った」とかで不慮の事態でとどめを刺し切れなかったとかだと思うよ)
- 白子の改心。薄すぎで何だかわからない
- 空丸が自分ちの秘密を知る流れ。
天火が正装のパーティにお呼ばれして、普段着でついていく
→ 岩倉が天火を部屋にも入れずに重要な話を廊下で立ち話
→ たまたま聞いちゃう
→ 岩倉が天火の許可も得ずに勝手にしゃべりだす(冷静に)
原作だと、もうちょっとちゃんとした流れとあると思うよ。嫉妬にかられたヤマイヌの隊長が勢いでしゃべっちゃうとか
なんか、簡単に表現できるところは表現したけど、面倒くさいところは面倒だから改修したように見えるんですよ
ちょっとだけ私の話。前の職場にいた仕事できないやつ
次の作業を決定するミーティングで、なんとなくやり方がAかBになると見えてきます。なんとなく見えているだけでもう少し深堀しないと、どちらが正しいのか、どっちでもいいのかわからない状態です。
Aはちょっと作業するだけ
Bはいろんな部署と調整してデータを書き換える。
そいつがいると全容も見えないうちに「A!」って言いきります。一応、「A」にするためにミーティングを進めるんですが、やはり「A」では収まり切らず「B」なり「B’」なりを進めることになる。
そいつが「A」と主張したのは、理屈が通っているのではなく「楽だから」の一点だけなんですよ。そんなこんなだから、そいつの主張は必ず後で覆る。
昼飯を食いに行くときに「ラーメンとカレーどっちがいい?」なら「安いからカレー」でもいいんだけどさ、仕事じゃそういうわけにはいかないじゃん。プライベートならその彼の態度は「男らしく指針を示す」ことになるんだろうけど、仕事じゃ「楽したいだけの考えなし」でした。
今回の映画は、そんな感じがしたんだよなぁ。
曇天に笑うでクライマックスでオロチを戦っていた曇天三兄弟
封じてたのか倒したのかの判断もつかねえ。
ところでオロチをどうにかした後に、牢から出てきた曇天三兄弟の後ろを「アー終わった」とばかりに歩いて出てくる囚人たちがいますが、あれは逃げちゃっていいの?
曇天に笑うのベストシーン
福士蒼汰さんの登場シーン
冒頭のシーンなんですが、ここがピーク。
このシーンの後、延々と「この映画のテーマは何だ?」と悩み続けることになります。オロチのための暗躍もインパクトが薄すぎて物語の軸に感じられないんだもん。