こんにちは。フレデリカです。
ラプラスの魔女 作品情報
- ラプラスの魔女 作品情報
- ラプラスの魔女 の3つのポイント
- 全体感想- 評価:65/100
- 甘粕の大演説
- 謙人のたどり着いた境地に納得する材料が足らず
- ラプラスの魔女のクライマックスで意地を見せた水城妻
- ラプラスの魔女 のベストシーン
ラプラスの魔女 その1
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ラプラスの魔女 の3つのポイント
- 特殊設定で客を呼び、普遍的なテーマに帰すのはさすが
- 謙人の達観に対して納得要素が足らず
- 最後の大ネタはもうちょっと過激だと思ってた(笑)
全体感想- 評価:65/100
ラプラスの魔女の設定で道中が楽しく見れました。最終的に能力が関係がない人の業に落としたのはさすがであり手馴れた感がありました。
公園でラプラスの魔女の能力を見せたのは楽しかったですね。投げた紙飛行機が戻ってくるのを、見ている側が素直に受け入れられる下地作りはさすがだと思いました。
その後のサイコロを2センチ上から落として出る目がわかるか?という説明もわかりやすかったです。
最後は、、、廃墟が密閉空間だから気圧が上がる!気圧が上がる!って叫びまくるから、、、、車を廃墟に突っ込ませて爆発させて気流を変えるんだろうな、ってすぐ思いつくじゃん。映画としての見せ場っぽいし。
車を気流に乗せて廃墟に突っ込ませるのは趣はありましたが、映画としての派手さはちょっと薄まりました。
甘粕の大演説
これって東野圭吾さんがこうならないように心掛けている部分のように見えました。制作する人間が抱える闇の部分。「良いものを作るためには人の命も人の心もないがしろにしたりコントロールしてよい」
東野圭吾さんは小説家なので、業種を少し変えて甘粕映画監督に叫ばせましたが、
三池監督は、本業そのものなのでどういう風に呑み込んだんでしょうね。
制作する人が抱える闇の部分に落ちた人 その1.自分が神だと思い込みました。
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制作する人が抱える闇の部分に落ちた人 その2(エセ狂気ですが)
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謙人のたどり着いた境地に納得する材料が足らず
その甘粕の大演説を息子の謙人はまっこうから否定します。
裏付けが描写されてないから薄く感じました。
まどかの愛に応えていれば、それが答えだったかもしれないけど、それさえもしていない。まどかが謙人の心に触れたのは、一瞬だけです。殺さないと約束したことだけです。過去のシーンもまどかの相手をしているだけで心を開いていない。
色々考えて頑張って受け取りに行こうとしたんだけど、、、どうやっても説得力が薄いなぁ。
ラプラスの魔女のクライマックスで意地を見せた水城妻
巻き込んですまないという謙人に、「好きでやった」と言い返す姿がちょっとカッコよかったです。
ラプラスの魔女 のベストシーン
映画のキモ
甘粕の大演説。
東野圭吾さんをはじめとする”製作者”が理性で抑え込んでいるっぽい部分が爆発していて、見ていて楽しかったです。
ま、甘粕にはいろいろと矛盾があるんですけどね。謙人を献身的に介護してた理由が提示されてないとか、謙人から離れて八年間なぜ狂人のようなふりをしていたのかとか、来るのを待っていたとか言ってたのに真実を知っているのを知らなかったとか。
その辺の矛盾よりも謙人の答えのバックボーンのなさの方が私は嫌でした。
冗談
研究室に刑事が来て、出ていった助手がドア越しに話を聴こうとしていたシーン。
うん、俺も彼女は聞き耳立ててると思ってた!
ありがとう!あのまま話が進んだら、かなりモヤモヤしたままになってました。
キレイ・かわいい・色っぽい
ラストの交差点でどアップになる広瀬すずさん
それ見て思ったんですよね。
「美人といわれる要素がたくさんだね」
↑ 決して美人だと思っていない。
私はアリスさんが美人だと思ってます。