こんにちは。フレデリカです。
焼肉ドラゴン 作品情報
- 焼肉ドラゴン 作品情報
- 焼肉ドラゴン の3つのポイント
- 全体感想- 評価:75/100
- キム・サンホさんの存在力
- イ・ジョンウンさんの母ちゃん力
- 日本に残った韓国の方々
- 焼肉ドラゴンのクライマックスの父ちゃんの一人語り
- 焼肉ドラゴンのベストシーン
焼肉ドラゴン の3つのポイント
- 原作は舞台です。
- 父ちゃんの一人語りがどこまで心にしみるかでシンクロ率が測れます
- 万引き家族よりもストレートで熱い。
焼肉ドラゴン(1/2)
www.frederica-movie-review.com
全体感想- 評価:75/100
映画なので舞台ならではの臨場感がない分、粗は目立つ。けど、それを超えるキム・サンホさんの存在感とイ・ジョンウンさんの母ちゃん感!
目の前で生で物語を展開されるとその迫力に押し切られて、物語の主題以外の粗は気づかないことが多いです。*1
ですが、映像なので迫力が半減し、どうしても見る側は一歩引いて冷静な目が入る。その冷静な目が、どこまでノイズとして入ってきちゃうかが問題かも。
クレジットやwikipediaでは真木よう子さんをはじめとして娘さん達の方が先なんですが、どう考えても父ちゃんと母ちゃんの物語でしょう。二人が必死に生きてきた物語でしょう。
わかりやすかったのは、感情が荒ぶると韓国語になるところでしょう。
理性的なときと我を忘れているときに切り替えがすごくわかりやすかったんですね。
キム・サンホさんの存在力
最初からずっと画面にいて、寡黙で自己主張の強くない父ちゃん。でも一家の大黒柱感はありありと出てました。
自分の歩いてきた道を振り返り、そうならないように時生を導きたかったんでしょうね。父ちゃんの年と苦労なら「たかだか3年の生死をともわない苦労」だったのかもしれないけど、、、、、。
美花の結婚が決まった時の一人語りと、そのあとの暴れ方。胸にきました。
イ・ジョンウンさんの母ちゃん力
劇中では意見が通らず暴れまくってたイメージしかありませんが(笑)
静花と梨花は父ちゃんの方の連れ子なのに、平等に愛してましたね。
父ちゃんが大黒柱で母ちゃんが屋台骨。ぶつぶつ言いながら常連の酔っぱらいの世話をしてたんだろうな。
日本に残った韓国の方々
さて、俺は今から乃木坂46の話をする。俺がまっすぐに話し、受け手に曲解されると偉いことなってしまうかもしれないからだ。だったら乃木オタから炎上された方がまだましだからだ。
乃木坂46には選抜とアンダーという振り分けがある。その時のシングル曲に参加すると選抜、それに漏れるとアンダーである。
選抜はTV仕事が多い、Mステで歌ったりする。アンダーはライブが主な主戦場になる。グラビアの仕事も量が違うだろう。
もちろん、自ら選抜からアンダーにいく人はいない。だってアンダーの仕事の質も量も異なるから。
今のアンダーは選抜を超えるような勢いで成長をしているけど、昔のアンダーはそれほど仕事がなかったのか。アンダーで頑張るよりも、死ぬ気で選抜にしがみついていた方がましだと。
父ちゃんの思いは時生を追い詰めた。そこに選抜とアンダーの差を感じました。
※ただし、本当の乃木坂46のアンダーは武道館でライブをするほど成長しています。九州公演で2か月ぐらい九州を回ることもあります。
完全に俺の話
俺は選抜で生きています。たまーに他所の選抜から来た人たちと一緒に仕事することがあります。
俺としては彼らを尊敬しています。だって俺は他所の選抜に行く勇気がないから、他所の選抜から俺の所属する選抜に勝負しに来ていることだけですごいことだと思ってます。
ひょっとしてさ、彼らって他所の選抜ではなくアンダーなのかい?俺が選抜にいてナチュラルに感じている安心感が、彼らに自分のとこに少なかったから外に出ざるを得なかったのかい?
んー、、、、うまくまとまらないな、よかった、乃木坂46の話にしておいて本当によかった。まっすぐ話してたらシャレにならん。
焼肉ドラゴンのクライマックスの父ちゃんの一人語り
ふつうはね、劇中の一人語りって舞台の説明や事情説明なんですよ。
私が大好きな逆シャアの演説もその役目はそこまでの歴史の説明でした。
父ちゃんの一人語りは、事情説明でも謎の解明でもありません。声を張ることもなく、普通の話です。
なのに聞き入りました。すっごい真剣に見てました。
寡黙な父ちゃんの人生の重みがすべて乗ってました。
物語の展開もイ・ジョンウンさんの役作りも雰囲気もすべて完璧でした。名シーンです。
焼肉ドラゴンのベストシーン
映画のキモ
ラストの父ちゃんの踏ん張り
荷台に母ちゃんを乗せてリアカーを引っ張る父ちゃん。
娘3人が旅立っていって、人生の役目を終え、終盤だね。という感じがありましたが、それらをすべてぶっ飛ばしてまだのんびりするつもりはない!っていう躍動感に驚きました。
冗談
哲男が静花に結婚を申し込んだときに便乗してプロポーズしてきたとっつぁん。
きれい・かわいい・色っぽい
梨花が、大失敗した兄ちゃんを胸に抱いたところ。
そのあとのチューではなく、胸で泣いているシーンです。
*1:粗として一番大きいのは時生が死んじゃったことを父ちゃんがそれほど引っ張ってなかったことかなぁ。父ちゃんからプレッシャーに時生はつぶれたんだけどね