帰りがけに前を歩いていた女性の感想「ジブリがどれだけすごい映画会社なのかわかった」
■一日なので1000円でした。
普通ならラッキーと思うでしょう。でもこの作品については1000円でもたけーよ。矛盾だらけです。勢いでやっつけようとしてやっつけきれてない。
■どうやらカバを運ぶ話は原作にあるっぽい。
途中からずっと考えていたのは「こりゃ宮崎駿さんはチェックしてねーな」でした。思えばパヤオさんが取材を受けている姿を見ていない。ちょっとでも取材を受けてそれをテレビで流せば大きな宣伝効果になるのにね。
昔、ドラゴンボールをアメリカで実写映画を作るときに、鳥山明は一切タッチしないことを貫いたそうです。映画の出来といい、駿さんはノータッチを貫いたのかな?と思いました。
答えは最後のスタッフロールにありました。魔女の宅急便って宮崎駿さんが原作じゃないのね。ちょっと調べたら原作にカバも出てくるらしい。原作はアニメとは関係なく続いているようなので素晴らしい童話なのだとわかります。まちがってもこの映画のような荒唐無稽さじゃないはずです。
■ここからは箇条書きで。まとめるのもめんどくさい。
順不同。それさえもめんどくさい。
なんとなく瀬戸内海っぽいなあと思ったらぴったりでした。
小豆島らしいです。ビッグダディがいたところ。
- 23:10から始まる上映だからだよね?客席が10%も埋まってなかったのは。
- アニメの懐古で親を呼び、内容で子供を惹きつける作戦?
- 最初はジブリ映画を意識していたのか変な台詞回しが多かった。ジブリに近づけようとしてたというよりは意識しすぎて変な感じになっちゃってた。
- 実写の船の「大漁丸」とか建物の看板とか消しきれなかったんだろうな。日本語がたくさん。
- 校庭のシーンでクーラーの室外機が......。最後まで時代設定や文明の進み度の設定がわかりませんでした。どうやらテレビと車はないらしい。
- 自転車の練習のときにわざわざ校庭でやって「○○小学校卒業記念樹」という記念碑を見せつけるように画面の脇に写していたのはなぜ??
- 客席のどこかでポップコーンに箱を潰している音が聞こえました。怒る気には全くなりませんでした。「そーだよねー、飽きたよねー」と思いました。
- お金を使ったのはジジと子カバのCG?ジジが綺麗です。綺麗すぎです。おかげで周囲に溶け込みきらずに浮いちゃってる。子カバの目が気持ち悪い。
- 逆に金が掛かってなさそうなのは空飛んでるCG。嵐のシーンなんかは室内にジオラマ作ってとか円谷プロが得意とする領域。
- 誰かだったかが、とんでもない棒読みセリフだったんだけど、思い出すのもめんどくさい。
- 各所の距離感がわかんないよ。最初の方でとんぼが自転車で駆けつけられちゃうところまではいいけど、手紙を渡すときにおびえているのを影で見てたとか、パンを届けるのにいつもは妊婦が届けているけど空飛んでいくとそこそこの距離があるとか。動物園まではなんやかやで走っていけるとか。
- 街の人々の感情の起伏が激しく過ぎてついていけないよ。魔女の存在を知らないわりに、伝承によって忌み嫌っている
- 動物園で飼われているカバが同じく飼われているライオンに尻尾を食べられたってのはどういう状況なんだ?
- 動物園に専属の獣医師がいないのはどういうことでしょう?
- あん!?と声が出そうになったポイント。キキにカバを空飛んで運ばせた理由。「大の男が獣医師が滞在している島まで行くのは嵐で危ないから」。年端もいかない少女がカバを空飛んで運ぶほうがよほど危険ですが.....。
- 嵐の中で動物園の人たちがラジオ放送で絶叫してますが、そんなことせずに電話しろ。ついでに言うならキキと獣医師には全く届いてないぞ。
- 嵐の中で歌えば感動すると思うなよ!?
- あの無人島に簡単なテントで動物たちと過ごす獣医師は大量の本まで持ち込んで何やってんだ。
- 嵐の中で大騒ぎで行った割にはしっぽに紐つけて完全回復する治療ってどういうこと?
- 動物園の大人の男は価値観とポリシーがキキと合わないけど最終的には一本筋が通った人になるかなーと思ってたけど、最後まで喚き騒いでいただけでした。
- 世間のレビューや感想を見ると概ね好評みたい。そうなの?納得したの!?なんで!?どの辺が!?
ぱっと思いついたのはこれぐらい。キリがないのでやめまーす。
おっと、最後に一言。宮沢りえも年食ったねぇ。止めで名前が出てきました。