固有名詞として"会社"とか世間に認められないアングラな組織が匂わされますが舞台装置として設定されただけで出てきません。主人公がその中でのし上がるとか壊滅するとかはありません。
真紀が牢に入れられて女子高生が出て、それで登場人物は全てです。
ゴールデンスランバーが楽しめたなら楽しめるし、楽しめなかったら楽しめないかも。
大道寺さんとの心理戦が楽しかった。大道寺さんのくしゃくしゃにした笑顔が好きです。
"会社"をはじめとしていくつかの矛盾や違和感を感じることもありますが(健二や女子高生の事情をどうやって"会社"が知ったのかとか)メインのストーリーの邪魔にならないところなので気にしないように。
助かったのは冒頭で健二が擦り寄ってきた女を抱いて捨てたこと。あれがなきゃ、"こいつ童貞?"という的はずれな予想を捨てられなかったかも。
あ、最初の死者に対する儀式は最後までわかんなかったな。"会社"に言われてやっていることなんだろうけどさ。
個人的には頭の中で"大きな悪組織・悪影響状態が出てきても、解決するだけが創作じゃない"と明文化してくれた映画でした。
黒田耕平さん主演
折原怜さん主演
近藤善揮さん出演