フレデリカ LOVE 邦画<ネタバレ>

内容を知っている方だけどうぞ。ネタバレで感想や評価を書いています。たまに批評・解説になっちゃっているところもあり。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

しまった、、、。
大好きだから再開するパワーになった閃光のハサウェイだけど、久しぶりにレビューするときに使用する映画じゃなかった、、、。
文章がぐっちゃぐちゃ。ですます調かそうでないかも統一できてない。

前提。私は富野由悠季信者

これから閃光のハサウェイのレビューをしますが、最初に断っておきたいことがあります。
私は富野御大将の信者です。ファーストガンダムと逆襲のシャアは今でも私のバイブルです。
んで、本作は富野御大将が直接指揮をとったものではなく、30年以上前に書かれた小説を原案にした作品です。
wikipediaによると、原作の閃光のハサウェイは小説のベルチルの続編だけど、本作は映画の続編だとか。
ベルチルと映画の違いは大きく2つ。
・映画版のハサウェイはクェスを殺していない。しかし、自分をかばって死んでいった。
・映画版のハサウェイは事故ではなく意志をもってチェーンを殺している。
どちらもハサウェイのクライマックスシーンですね。
あのときのハサウェイについて、ベルチル版は運命に流された感があったけど、映画版はそれを選んだ感があります。逆上していたとはいえ。

原作を読んだ時の感想は、大河ドラマのラストとして逆襲のシャアを描いたけど、そうじゃない形のシャアの生き様を描いたように見えました。
本作にも同じものを感じました。

映像と声優と細かいところ。

私にとっての枝葉の部分を先に。
全体的にMSの登場シーンが暗かった。MSのシーンてCGをふんだんに使っているんですよ。だから明るいところで見せるとCG感が強すぎてしまうのかもしれない。
回想でαアジールとνガンダムはある程度の明るさがありましたが、バリッバリのCGでした。美しいCG。回想だからそれでいいけど、本編でこの美しいCGっぽいCGはちょっと受け付けないかもしれない。
私はハリウッドのバトルシーンが嫌いです。なぜなら暗いし何やっているかが半分ぐらいしか伝わってこないから。
三部作の最初だから、チラ見せしているだけってことにしたいなあ。明るいところでクスイーガンダムとペネロペーのバトルがみたい。まだ両機の全体像さえよくわかんないよ。

登場人物の中に佐々木望さんと山寺宏一さんが出てきてちょっと嬉しかった。子供の頃のハサウェイとギュネイ。面識はないけど、一人の女を取り合った仲ですね。

すべてのものに気合が入ってました。絵も音楽も設定もシナリオも。ハサウェイが政府からもらったカードを闇市みたいなところで、仲間にチェックさせます。チェックが終わった瞬間、PCのモニタがソリティアに変わりました。その描写はもちろん本編とは関係なく画面の端っこに写っているだけです。すべてがそんな感じ。気合を感じました。

富野由悠季特有の泥臭さを感じる。

富野由悠季さんの作品や概念を他の人が映画にすることによって、わかりやすくなっているような気がする。
町並みもBGMもキャラクターの顔も今っぽいのに、なんか泥臭い。それが心地良い。それが一番出ているのが、タクシー運転手との会話かも。
ギギが裸を見られたときの反応が、一周回って新鮮なんだよね。ギギのように達観したっぽい女は裸を見られたことをなんでもないと思っていることで、さらに不思議さを上げるわけさ。ハサウェイも互角の立場になるために、心を乱さずに会話を続けた。
でもギギは恥ずかしくなって隠れて逆ギレを始めた。この辺が富野節だよねえ。

ハサウェイの悩み

タクシー運転手との雑談がハサウェイの悩みの真芯をとらえていた。
ハサウェイは意識が低いと断じたりせず、市井の意見として受け止めようとしている。
生きるのが精いっぱいのタクシー運転手は マフティー・ナビーユ・エリンの思想を「暇なんだね」とばっさり。直前にギギにもやり方を全否定されたしね。
例外を一切認めずに人類を宇宙へ。シャアは立場もあって信念を揺るがせなかったし、弱気になったのは愛人の前だけ。しかも短時間。
ハサウェイはそんなパートナーがいない。
シャアは色々と王道やエリートの道を歩きました。違うシャアの形をハサウェイで描いているように見えました。

ギギ・アンダルシア

ま、30年前の価値観なのかもしれないけど、男女で役割・感じるもの・物の捉え方って違うような気がするんだよね。
フェミさんたちには怒られちゃうかもしれないけどさ。ただの富野信者なだけかもしれないけどさ。
主人公が男のハサウェイだから、商業的に女がいたほうがいいというわけじゃないんですよね。
ギギって、あくまで男と女。個人対個人。個人の命。政治とか団体とか人類の行く末とか関係ない。
一つ一つの言葉や動きに意味を感じる。
ハサウェイはクェスと重ねているけど、私はクスコ・アルっぽさも感じた。
この子のバランスは半端ないし、富野監督はやっぱすごい。

あとがき

久しぶりにレビュー書いたけど、書き方を忘れている、、、。
最初に言ったように復帰一発目にこの映画を選んだのが悪かった。
富野さんの情報量はさすがだし、監督さんは整理してくれて分かりやすくしてくれているし、私は思い入れが強すぎるし、まとめられるわけがなかった。
もうちょっと調整の時間が必要だなあ。