映画『ザ・ファブル』65点/ヤンマガの読者層の夢をすべてぶち込んである。
amazonprimeで「ザ・ファブル」を見ました。
まもなく2作目が公開されます。
ザ・ファブル
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:岡田准一さん 木村文乃さん 山本美月さん
- 監督:江口カンさん
- 脚本:渡辺雄介さん
- 公開日:2019.06.21
- ジャンル:テレビ会社製作
- 上演時間:123分
- レーティング: G
あらすじ&鑑賞前感想
ここから先は ザ・ファブル の感想です。ネタバレしてます!!
ザ・ファブル - ネタバレ感想 ( 65 / 100 )
私の思うヤンマガの読者層
- 10代のヤンキー
- 簡単な理屈さえも不要(少なくともヤンマガを読んでいるときは脳みそ停止。漫画はそういうものだといえばそうですが)
私と相性が悪いのは「簡単な理屈さえも不要」の部分です。
「1+1は3になる」と提示されたら、私だと「3でもいいんだけど、理屈を通してくれないかな。”超能力を使った”でもいいから」になります。
でも彼らは「そうか!3なのか!」と飲み込みます。素直ですね。
ヤンマガの読者層の夢をすべてぶち込んである。
ヤンマガの読者層が求めているものはこんな感じになります(ド偏見)
- 問題は解決方法がよく分からないから、とりあえずぶんなぐって解決したい
- ヤクザの世界にあこがれ(ヤクザそのものに憧れているかは別の話)
- 清楚やロリよりも、強気ギャルのお姉ちゃんの方が好き。
- 本当の自分はすごい奴(これはヤンマガというよりは物語を作るうえでのテンプレの一つですが)
全部入っている。
「一流のプロなのに普通の人のふりをして生活」って設定のところで、ゴラクっぽいなと思いましたがゴラクなら主人公の年齢がもうちょっと上ですね。
話は上辺だけだけど分かりやすい。
アクション映画なのでシナリオは重要視してない。っつたらそこまでなんですが。
あの人とあの人は知り合い。ってところまでの筋は通してある。その辺はテレビ会社制作ですね。けど親身になるほどじゃないよね。
分かりやすいのは洋子と岬の関係性。無理やり知り合いになってました。でも助けに行くほどじゃない。
ですが、組織の関係性はわかりやすかったんですよね。
二人組の殺し屋、組内部の対立、出所したばかりのハネっ返り。
ヤクザ映画の弱点の一つに「黒スーツだらけだから誰と誰が味方同士なのかわからねえ」というものがあります。それが奇麗に整理されていました。(ま、一作目だったから単純だっただけかもしれないけど)
アクションで揺らさないのはうれしかった。
ガンアクションがメインの映画です。
申し訳ないけど、アクションは私が重要視している部分じゃない。なので「なんかスゲーな」がマックスです。
劇場のスクリーンで見たらまた違ったかもしれないけど、おうちのTVで見たので「お、スゲーな」でした。
そんな私が見ててありがたかったのは二つ。
1.邦画特有の画面揺らしがなかった。
迫力のあるシーンを作るためか知らないけど、殴り合うシーンで小刻みに不規則にカメラが揺れることが多いです。酔うんですよね、あれ。
それがない。私としては「本当にありがとう!」です。
2.ちょっと暗い
舞台が廃屋で暗いんですよね。さらにファブルが本気モードだから衣装が真っ黒。何やってるかわからねえ。
私としては暗さは製作の逃げにしか見えなくなってきています。
CGの出来をごまかすためとか小物の配置をごまかすためにしか見えなくなっている。
本作は夜じゃないから外からある程度の光は入ってくるし、後半になるほど明るくなっていきます。その光の使い方はよかったかな。
ザ・ファブル のベストシーン
映画のキモ
私がストーリーの理屈を完全に手放したシーン。
師匠の佐藤浩市さんが言い出した「ファブルが一年殺しをしなかったら普通の人間にする。殺しをしたらコロス」って言いだしたところ
殺人マシーンを作っておいて、理屈がおかしすぎるんだけど、メインターゲットは納得したんだろうな。
ま、アクションがメインの映画だからね。多少はね。
冗談
クライマックス周辺でのこと
5,6メートルの高さから飛び降りた柳楽優弥さんが、一瞬だけぶれる
他のシーンはちゃんとCGを作ってきたのに、なんでここだけ異常に雑だったんだろ?
きれい・かわいい・色っぽい
冒頭の飲み比べのシーン
ワンピースから伸びる木村文乃さんのおみ足。
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タグと評判
タイトル:-ザ・ファブル-
監督:-江口カンさん-
脚本:-渡辺雄介さん-
ザ・ファブルの評判
3.7/5.0 (yahoo映画 2021/01/08)