銀魂 THE FINAL(75/100)
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト:杉田智和さん 子安武人さん 阪口大助さん 釘宮理恵さん 高橋美佳子さん 石田彰さん 山寺宏一さん
- 監督:宮脇千鶴さん
- 脚本:宮脇千鶴さん
- 公開日:2021.01.08
- ジャンル:アニメ
- 上演時間:104分
- レーティング: PR12
あらすじ&鑑賞前感想
地球滅亡のカウントダウンが迫る中、かつての盟友である銀時、高杉、桂はそれぞれの想いを胸にひた走る。だが彼らの前に立ちはだかったのは、あまりにも哀しい絆を持つ人物……銀時たちを教え導いた師匠・吉田松陽とは別の人格、虚(うつろ)だった――。銀時たちを援護するため、新八、神楽、真選組、かぶき町の面々、かつてのライバルたちまでもが参戦する!巨大化してゆく虚の力。己の命をかけて対峙する高杉。ぼろぼろになった銀時が最後に見たものとは…!銀時は果たして、すべてを取り戻すことができるのか…!
長く続いてきた銀魂の最終回です。
私が初めて銀魂に触れたのはリーマンショックで仕事がなくなってた時。2008年ですね。収入の当てがないので出金が怖くなっていて、ずっとお家にいました。
この映画を見る前にyoutubeで「銀ノ魂編」がアップされていました。
年末年始で全部見ました。そのため、知識も温度もマックスで見に行きました。
ここから先は 銀魂 THE FINAL の感想です。ネタバレしてます!!
キャラクターと俳優
坂田銀時 - 杉田智和さん
TVアニメ終了時から、ターミナルで万事屋が再会するところまでが丁寧に描かれていれば熱くなるところですが、ショートカットされちゃったからねえ、、、、。「あ、再会した」でした。それでも本作の中で三人の再会を引っ張りはしたけど、、、、熱くなるところまでは難しいですね。
高杉晋助 - 子安武人さん
TV編で江戸の人たちの総力戦の末、万事屋3人が虚を倒します。
その流れの中で、高杉や桂が虚と対面してないんですよ。それが原作の空知さん的に心残りで、ジャンプスタッフやアニメスタッフの調整を振り切って続編を書いたのかもしれないですね。
高杉が松陽にあった時の高杉らしくない姿はぐっとくるものがありました。(桂が虚と会うことがなかったのは残念ですね....)
周囲を固める方々
ぱっつぁんと神楽ちゃんは本作的には軸じゃないよなぁ
志村新八 - 阪口大助さん
神楽 - 釘宮理恵さん
定春 - 高橋美佳子さん
万事屋さん。TVアニメではその時によって定春がいたりいなかったりしましたが、本作ではずっと一緒にいたので定春を含めて万事銀ちゃん。
定春ってゲストキャラだったんですが、話の落としどころが分からなくなっちゃったので万事屋で飼っちゃえってことで現在に至るらしいです。
定春は入れたけど、お妙は入れなかったですね。コントロールルームらしき部屋の外で門番ってことで無理やり外していました。お妙を入れちゃうと、「あいつもあいつも」ってことになっちゃうんですかね。
桂小太郎 - 石田彰さん
エスコート役。見せ場はもらっていたけど、露払い役でした。
最後もボケ役というかオチ要員だったというか。
吉田松陽/虚 - 山寺宏一さん
彼の物語はTVアニメ編で完結していました。
本作は銀さんと高杉が気持ちを整理するための物語。
松陽は触媒でした。
背負ったものが多すぎた
やりたいこともやらなくちゃいけないものも多すぎでした。
オープニングがすごかった。
鬼滅の刃のように配慮0で始まると思ってました。それほどやることが多いように思えたんです。
鬼滅の刃は「アニメは見ているよね?キャラ紹介とかしないよ。物語がどうなっているかとかわかってるよね?」とばかりに話が突然始まります。FATEといい、UFOTABLEさんはいつも強気です。
本作はしっかりとストーリーを説明し、しかも飽きない工夫がちゃんとされています。「第一章」としていつもは新八が行っているナレーションを銀時が行って「お?」と思わせ、ドラゴンボール調で丁寧に思い出させてくれました。
さらに、「第二章」としてみている側の気持ちを切り替えさせて、TVアニメ版の最後と本作の最初をつなぐ話を説明する。
原作に甘えてキャラ紹介をしない映画とは違いますね(映画『STAND BY ME ドラえもん 2』35点/映画の手法じゃない)
見ている私を銀魂のテンションに温めてから本編に入る。見事でした。
それでも犠牲にしなくちゃいけないところがある
真選組をはじめとするターミナル攻略チームのアクションは短めでした。銀魂の乱戦って好きなんですけどね。無言の連携が多くて連携の仕方が多彩なんです。
万事屋の再会は設定的に2年ぶりであり、マンガ的には数巻ぶり。さらに色々すれ違った果てでの再会なんで、胸熱のシーンのはずなんですけどね、、、。銀魂自体が久しぶりで、そこまで静かなシーンが一度もなかった。新八たちが銀時のことを深く考える隙間がなかった。再会シーンで私は胸熱にはなれなかったなぁ。
銀魂らしい銀魂
たまの本体が起動して、”いつもの歌舞伎町”としてギャグパートになります。びっくりするぐらい長かったんですが、長編とは別にこちらも銀魂なんですよね。
視聴者の中にも”銀魂にはギャグを求めていてシリアスはつまらない”って方々が半数に近いぐらいにいます。シリアスや長編が好きな方としては「最後のはいらないからターミナル突入前からちゃんと描けや」という評もあるかと思います。でもこっちも銀魂なわけです。
スタッフロール後のおまけ
スタッフロールの後にだれも動かないわけですよ。この後が必ずあると確信しているから。
きっちり銀八先生をやって、松陽と虚のキャラを崩壊させて終わりました。
描きたいものはしっかり描けてる。
これだけのやらなくちゃいけないことがあったのに描きたいものはしっかり描けてる。すげーな。
描きたいのは2つあったと思います。
高杉の思い
上に書いちゃってますが、TVアニメの最終決戦で高杉と桂は虚と会ったことがありません。
高杉の松陽への思いは、ある意味では銀時よりも強い。対決の構図が恐ろしいほど複雑になりましたが、高杉の松陽への思いは見事に昇華されていきました。
ところで、バトル開始の瞬間の銀時と高杉の顔ってデッサン崩れてませんでした?絵に気合を入れ過ぎて、返って崩れちゃった感じがありました。
新八と松陽の間にいる銀時
新八が松陽を背負って走るシーンは唯一といっていい静かなシーンですね。比較的に落ち着いて話ができる。
内容も素敵です。新八は師の師を知りたかったし、松陽は弟子の弟子を見て紡がれていくのを感じる。
銀時のいないところで松陽の魂を救っちゃうのはズルい。そりゃ泣くだろ。
二人の立場といい内容といい、十数年ほど銀魂を見てきたからこそ刺さるシーンでした。
銀魂 THE FINAL のベストシーン
映画のキモ
本記事の中で主人公扱いしていない二人のシーンだったりしますが.....
新八と松陽の会話
細かくは上記に書いた通りです。
こういった重なることのないはずの二人の会話が大好きです。「この二人が話をしていいのか!?」って価値観の足元がフワフワする感じ。
似たようなシーンで、高杉とお妙のシーンも「二人が同じシーンにいていいのか!?」とドキドキしました。(こっちは高杉がすぐに立ち去っちゃったけどね)
冗談
飼い犬の口の中から出てきてカッコつける主人公
きれい・かわいい・色っぽい
ポニーテールそよ姫。
、、、だったよね?(おろしてたっけ?)
タグと評判
タイトル:-銀魂 THE FINAL-
監督:-宮脇千鶴さん-
脚本:-宮脇千鶴さん-
俳優:-杉田智和さん- -子安武人さん- -阪口大助さん- -釘宮理恵さん- -高橋美佳子さん- -石田彰さん- -山寺宏一さん-
銀魂 THE FINAL の評判
4.51/5.0 (yahoo映画 2021/01/08)
アニメ
レビューしてなかった....
実写
その他
最近の世の中
2020.12
2021.01
私のこと
フォーマットを変えてみました。
書きやすくなるといいなあ