おとなの事情 スマホをのぞいたら（70/100）
作品情報と鑑賞前感想
- キャスト：東山紀之さん 鈴木保奈美さん 益岡徹さん 常盤貴子さん 田口浩正さん 木南晴夏さん 淵上泰史さん 桜田ひよりさん 室龍太さん
- 監督：光野道夫さん
- 脚本：岡田惠和さん
- 公開日：2021.01.08
- ジャンル：人生・日常
- 上演時間：101分
- レーティング： G
あらすじ&鑑賞前感想
ある出来事をきっかけに結びついた3組の夫婦とひとりの独身男性。彼らは年に一回集まって友情を育んでいた。ところがある参加者の発言がきっかけで「スマホに届くメールと電話のすべてを全員に公開する」ゲームを始めることに。後ろめたいことは何もないと言いながらも全員がスマホが鳴らないことを祈っている。なぜなら、そこにいる誰もが“絶対に知られたくない秘密”を抱えていたから！スマホに着信があるたびにパーティは修羅場と化していき、7人は想像もしなかった“決断”を迫られる！
wikipediaによると「世界18か国でリメイクされたイタリアのコメディ映画『おとなの事情』の日本版リメイク」ということです。
監督は光野道夫さん。
はじめましてなんですが、wikipediaを見てみると、1990年前後を中心にして活躍されたテレビマンさんです。主にドラマ担当。「101回目のプロポーズ」にも参画されています。
その光野さんはフジテレビでめっちゃ偉くなって現場を離れた後、定年退職して現場に復帰されたそうです。
よく言えば、実力のある方が実績のある作品を撮った。
悪く言えば、道楽で洋画を見てたら面白い作品があったので昔の権力を使って撮った。
さて、どちらでしょう？
ここから先は おとなの事情 スマホをのぞいたら の感想です。ネタバレしてます！！
キャラクターと俳優
小山三平 - 東山紀之さん
主人公然とはしていませんでした。
冒頭で他のみんながスマフォをテーブルに置くか置かないかの駆け引きをしているのに、全く関係なさそうにパクパクご飯食べている姿はちょっとかわいかった。
六甲絵里 - 鈴木保奈美さん
ラスボスかと思ったらそうでもなかった。
彼女の電話に動きはありませんでした。
彼女の電話に何もかかってこないだろなのは最初に気づいたし、その理由がオチになるかと思ってたんだけど、何もなかったなぁ
六甲隆 - 益岡徹さん
カウンセリングを受けたいからって、わざわざ嫁の敵のところに通う必要はないよなぁ。一応マウントしたいからって説明はされてたけど、それにしたってなあ
園山薫 - 常盤貴子さん
冒頭でパンツを脱ぎ始めたときはどういうことかと思いましたが、そういうことでしたか。
誰かと誰かが話をしているときに奥に見える彼女がきれい。出演者の演技力が一定レベル以上だったので本題が頭に入ってきました。ですが、一人でもヘタがいたら常盤貴子さんの存在感に持ってかれてちゃってたかもしれない。
それほどきれいでした。
園山零士 - 田口浩正さん
いい感じの小物。この状況になった時にまず考えることを表現してくれました。
向井杏 - 木南晴夏さん
旦那の浮気性を糾弾しようとして周囲を巻き込んだら、想像以上にえらいことに(笑)
向井幸治 - 淵上泰史さん
チャラ男。
その後の話がよかったので、シナリオを信用するようになっていくのですが、冒頭で彼がおかしなことをしています。
本日のパーティの準備をしている幸治。生肉を包丁で切ってます。
スマホが鳴ります。包丁を置いてスマホを手に取ります。
スマホが汚れませんか？その後の工程もそのスマホを使って手でやるんですか？
スマホにも料理にも不衛生です。
ちょっとだけ「最近のスマホは料理中に触ってもいいような抗菌とかの機能があって、私の知識不足なのかしら？」とも思ったんですが、その後、生肉を触ったままの手で杏の肩をぎゅっと握っているので、やっぱり単なる製作の不注意のようです。
スマホにも料理にも洋服にも不衛生です。
本ブログにとって淵上泰史さんとは花宵道中の淵上泰史さん。
こっちの渕上さんはカッコよかったっすよ。
www.frederica-movie-review.com
周囲を固める方々
智慧 - 桜田ひよりさん
ヒデ - 室龍太さん
![クリアファイル 室龍太 2015 舞台 「少年たち 世界の夢が…戦争を知らない子供達」 [jjgd1022]](https://m.media-amazon.com/images/I/41cZy1eh90L.jpg "クリアファイル 室龍太 2015 舞台 「少年たち 世界の夢が…戦争を知らない子供達」 [jjgd1022]")
上がったハードルを越えられず
スマフォがテーブルの上に並べられ、最初に事態が動いたのはパラリーガルの六甲。
「嫁の飯がまずい」という深刻だけど、どうでもいい連絡が来て、見ている私たちに『こう言うことだね』と状況のルールを教えてくれました。
そこから六甲が自分の浮気をごまかすために独身の三平を巻き込んでごまかすことにしました。
自分のものってことにした三平のスマフォに”彼氏”から連絡が着て、うそをつき通しても正直に言っても地獄の状態。
さらに嫁の浮気未満が発覚。
スマホをみんなで見ることでのみ作られる展開はすごく面白かったです。
なのでシナリオを信用しました。
夫婦はあと２組残っている。
これらを踏まえて、この異常な状況でのみ実現されるトンデも展開が見れると思ったんです。
私の中でハードルが上がったんです。
ですが、この状況のみが実現可能な展開はここがマックスでした。
その後は展開の妙はありますが、状況を生かしているとは言えない。
すべてが「陰で電話してたら、通りかかった本人が聞いちゃった」で代理できそうな展開ばっかりでした。
前半でルールを教えてくれて、後半で私の想像もつかない展開を見せてくれた『ドロステのはてで僕ら』
www.frederica-movie-review.com
リメイクされまくっているので、いろいろ細かいところまでブラッシュアップされているようなんですけどねー。幸治がキッチンに行こうとしたときに絵里も一緒に行こうとしたところとか（作戦会議しようとしてた？）
元ネタは舞台っぽい。舞台なら通用する。
元ネタはイタリア映画ってことですが、そのイタリア映画も舞台演劇だったものを映画化したんじゃないかな。
レストランの店内1つでほぼほぼ完結しているし、展開を強制する力がある着信が多用されているのも舞台っぽい。（多用してても、着信・メール・lineと表現が違うので飽きなかった）
勝手に想像した「大人の事情」の歴史
- イタリアの小さな演劇団が「大人の事情」を公演
- イタリアのミニシアター系の監督が「大人の事情」を映像化
- イタリアで大絶賛されて公開劇場が激増（「カメラを止めるな」みたいな感じ）
- 各国で各国用にカスタマイズして上演
- 日本では映像界で実績のある光野道夫さんが作ったので最初から全国公開
本作はみんなで窮地を思い出して考え直そうかという雰囲気で終わります。でも夫婦間の問題は何一つ解決してません。
映画だとスクリーンのため一歩引いてみるのでモヤモヤしてしまいます。
ですが演者の圧をナマで感じられる舞台なら、そこまでの展開もあって感動で押し切れると思います。
ラスボスっぽい絵里
鈴木保奈美が演じる絵里。杏の提案にすぐに乗ってスマホをテーブルに置きました。二台持ちしていて仕事用の方を置いたんだろうなと思ってました。
絵里のスマホが鳴ることはありませんでした。
鳴らないこと自体が絵里のスマホの存在意義かなと思ってました。スタッフロールの後に、絵里がすごい秘密を持っていたけど仕事用のスマホを出していたので問題なかった。といった感じの、ズル賢さがオチになるんだろうなと。
素直に終わっていきました。、、、あら？
絵里と杏の共闘が頭をよぎっている時間がありました。
最初にすぱっとスマホをテーブルに置いた絵里は、みんながスマホを置くトリガーになりました。その後、絵里に何も発生しないので、二人が組んでいるものかと。
幸次の遊び相手が絵里だったのはちょっと驚いた。そこで共闘の線が消えました。絵里一人だけが安全圏にいない展開のは見事でした。
※家にいるときに二つ持っているような描写とかあったっけ？ちょっと覚えてないなあ....
おとなの事情 スマホをのぞいたら のベストシーン
映画のキモ
準備した設定をフルに使ったシーンがココ
嘘を続行しても本当のこと言っても地獄が待っている向井
この後に、この上をいく展開が待っていると期待したんですけどねー。
冗談
自分の浮気を、旦那の壮大なマウント話をずらしていく絵里
つられて泣いている常盤貴子さんも面白かった。
他には
流れでゲイとしての思いを代弁しちゃったことになった向井。
抱き着いた三平もよかった。
きれい・かわいい・色っぽい
常盤貴子さんはいついかなる時もきれいでした。
ドキドキしたのは
レストランに行く前、ノーパンの常盤貴子さんが「すーすーする」と言い出し
カメラの位置からだと常盤貴子さんの腰の部分がガードレールで隠れる画角
隠すことで目立たせるテクニック。
タグと評判
タイトル:-おとなの事情 スマホをのぞいたら-
監督：-光野道夫さん-
脚本：-岡田惠和さん-
俳優：-東山紀之さん- -鈴木保奈美さん- -益岡徹さん- -常盤貴子さん- -田口浩正さん- -木南晴夏さん- -淵上泰史さん- -桜田ひよりさん- -室龍太さん-
おとなの事情 スマホをのぞいたら の評判
3.11/5.0 （yahoo映画 2021/01/09）
その他
最近の世の中
2020.12
2021.01
私のこと
作業や仕事をするときは youtubeを流してます。
CMで出てくるUDEMYがうるさい。あの前向き感がうるさい。
