ゴールデンスランバーの影響で木村が堺雅人、父が伊東四朗で再生されました。
続編ということですが私はグラスホッパーを読んでません。けど楽しく読めました。前作を読んでたら、ニヤリとしたシーンがあったのかな?
何よりムカついたのは王子。だれかこのガキを黙らせろ!!と思いながらも次に王子が出てくるのか楽しみにしてたね(笑)
ラストが七尾たちだってのは少し不完全燃焼。木村、王子、果実の話がそれなりに進んでから出てきたキャラだったから、話を彩るわき役が話を占めたような感じがしてしまいました。グラスホッパーから読んでたら納得できていたのかな?
今回は最後の最後に数ページでいいから、再会する木村親子を描いておけばケツの座りはよかったかも。そうすると王子がどうなったかも書かなくちゃいけなかった?
伊坂幸太郎さんの作品は二つしか読んでません。しかも片方は映画です。(ゴールデンスランバー)
その二つで感じたことは展開の妙はよく練れていますし、読み進めて楽しいし、引きこまれます。けど、展開を作るために広げた風呂敷をたたむ気はないのかな?
と思ったけど違うか。王子は闇に落ちたし峰岸も死んだ。王子の大人をけむに巻くための道具の問い(彼はあの問いに悩んでたわけじゃないからね)にも答えは出したしね。言い尽くされたこととは別角度ってだけで、それほど腑に落ちるものでもなかったけど。
子供が王子の策略にはまってデパートの屋上から落ちたシーンって出てきたっけ?王子と木村の因縁を丁寧に書いているから、最後はそこまで行くんだろうなと思ってちりばめられた回想シーンを見てたんだけど読んだ覚えがない。
うん、こうして書いてみると王子のことばっかりだね。私が王子と対峙したら立ち去ることしかできない(それさえもできないようにがんじがらめにされる?)。
王子と同い年だったら、大人を手玉に取る王子にヒーロー性を....感じないか!