青春群像です。なので誰に感情移入するかは見る人によって違うでしょう。
私が一番近いのは監督君とバレー部補欠君....と思ったけど、あそこまで熱くなれてなかったなぁ
■のちの朝ドラ俳優陣
□菊池宏樹(ごちそうさんの悠太郎、もしくは若き日のだいきっつぁん)
登場人物の中でも特別枠っぽく、彼をもう一人の主人公としてみる人も多いですね。私はほかの人に感情移入してしまったのでそれほどの印象はなかったです。でも最後を締めたのはやっぱり特別枠なのかな?最後まで他人と一歩置いた感じでした。
私にとって何でもできる秋葉流みたいな人。流兄ちゃんは最後に全力出し切ったけど宏樹はまだ道の途中だね。
□東原かすみ(あまちゃんのユイちゃん)
ユイちゃんそっくりなクールビューティ。宏樹と同じく他人と線を引いてましたが、こちらは最後に観劇者の代わりに沙奈をひっぱたいてましたね。すっとしました(笑)
□野崎沙奈(あまちゃんのGMT6のリーダー)
悠太郎と付き合ってるとは。あまちゃんでは無駄に熱いリーダーでしたが、今回は映画の中で唯一分かりやすくムカつくキャラでした。調子に乗っている女子。強気とかわいさと若さですべてを乗り切って、短大行って読モになって、いい大人になった時に自分の中に何もなくて男がチヤホヤしてくれなくなって、"強気"が"人の言うこと聞かない性格の悪い奴"に変わって後悔しやがれ!!
私にとってカテジナさんみたいな人。
エクセレントモデル RAHDXG.A.NEO カテジナ・ルース
- 出版社/メーカー: メガハウス(MegaHouse)
- 発売日: 2011/07/02
- メディア: おもちゃ&ホビー
- 購入: 4人 クリック: 1,404回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
■私が同期したのは監督君とバレー部補欠君
□私は監督君に一番感情移入しました。が、上記にも書いた通り今思うと熱中しているものを彼ほど熱く人に語れない。そこがうらやましい。でも最後のシーンはもうちょっと熱く語ると「語り始めるとブヒブヒとまらないオタク」ってことになるのかね?
バレー部補欠君。桐島のせいでつらく当たられているのに、いざ桐島が来たって情報だけでみんなが迎えに行っちゃうところが切ない。自分もついていっちゃうところが悲しい。今の私なら帰って二度と部活に出ませんが高校当時はどうしたかな。"仲間"でありたくてみんなについていったかな。
□監督君の映画館
映画が終わった後にかすみに会うわけですが、うまく会話ができないところが悲しい。女の子慣れしていないんだよね。でも監督君、めげちゃだめさ。今は失敗しても慣れていけば取り返しは可能だよ。繰り返していかないと慣れないままだよ。そして、それをこじらすとコミュ能力がなくなって詰むからね。私のように。がんばれ!
□主人公は?
私は本当に自然に主人公は監督君だと思ってました。他のキャラに比べて特別待遇されているわけじゃないですが今でもそう思ってます。たぶんシンパシーを感じたからでしょうね。宏樹を主人公とする感想も見ますが、物語を締めたのは彼ですがそんなに突出して特別待遇はされてなかったでしょう。沙奈を叩いた(もしくは否定した)ら明確な主人公だったかもしれないけど。
■その他
□しょっぱいCG
ハリウッドのCGはもはや違和感を感じさせないところまで来ていますが、日本のは「あ、これCGだね」と分かる程度です。今回のCGは日本映画業界の本気じゃないでしょうけど、そこがよかった。高校生が作った特殊メイクって頭があったんでしょうね。かすみの肩が伸びすぎなのもコミでよかったです。
□乱闘は主人公に見える。
クライマックスの乱闘は感情移入した人が活躍しているように見えます。それが吹奏楽部の女の子だったとしても、見せ所だったと思うと思います。大したもんですね。私はすっごいCGよりもこういったギミックのほうが好きです。
思えばテイルズオブアビスも同じことしてました。(ラスボス戦前。感情移入したキャラがほかのメンバーよりも頭一つとびぬけて因縁があるように見えます。6人のだれに感情移入してても)
□誰でも誰かになれる。なってショックなのは沙奈
そういったわけで青春群像であり、誰かに感情移入できます。沙奈にそれを感じた人はショックだね。でも頑張っているやつを笑うなってことですよ。相手の価値観が自分の中にないからって嘲笑って見下すことでアイデンティを保つなってことですよ。熱中しているやつを笑うなってことですよ。熱くなれるものができればいいね。
何一つ伝えていない予告。
映画『桐島、部活やめるってよ』予告編 - YouTube
ウェブを見るとスクールカーストって言葉が並んでいるけど、スクールカーストの上の方は言葉として知っているんだろうか。ま、下の方が自虐的に作った言葉だろうし、ウェブに書き込むようなのはスクールカーストの下の方なんだろうね。
スクールカーストの闇 なぜ若者は便所飯をするのか (祥伝社黄金文庫)
- 作者: 和田秀樹
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2013/06/12
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る