途中で出てっちゃった2人がいました。俺も帰ろうかなーと思ってたら、一方が戻ってきました。帰ってきたことに驚いた。
こんにちは。フレデリカです。
音量を上げろタコ! - 作品情報
作品情報
wikipediaにページがないよ。データ集めるがめんどくせえ。ちっ
公式HP
あらすじ&鑑賞前感想
驚異の歌声を持つロックスター、シン(阿部サダヲ)。その存在自体がロックであり、カリスマ的な人気を誇っているが、実は彼には秘密があった。彼の歌声は「声帯ドーピング」というオキテ破りの方法によって作られたものだったのだ。長年にわたる声帯ドーピングの副作用で、限界が近づく喉に焦りと恐怖を抱える彼が出会ったのは、異様に声の小さいストリートミュージシャン、ふうか(吉岡里帆)だった。2つの歌声が出会ったとき、世界を変えるほどの奇跡が起きる!?
タイトルが長いですね。しかも私が嫌いな方向のタイトル。
はっきりと地来臭を感じてます。けど、私の鼻が利いたことってないからなぁ。食わず嫌いでいこう。
告知PV
ここから先は 音量を上げろタコ! の感想です。ネタバレしてます!!
音量を上げろタコ! - キャラクターと俳優
明日葉ふうか - 吉岡里帆さん
吉岡里帆の可愛さで持っていければよかったんですけどねー。
吉岡里帆さんは今絶好調の女優さんなのではっきり言うことができますが
私は吉岡里帆さんをかわいいと思ったことがない。
そりゃ整った顔しているなとは思うけどね。ま、私は広瀬すずさんをかわいいと思わない人間なので。
シン - 阿部サダヲさん
彼はやり切ったとおもうよ、うん。
音量を上げろタコ! - ネタバレ感想-
舞台が韓国に移ったあたりで、オレは何でここに座っているんだっけ?と問い直してました。
中盤で20分ぐらい寝ていたようですが、特に後悔はない。
高難度に挑んで大失敗
レベル10の人がレベル15の技術に挑むなら応援しますが、
レベル5の人がレベル30の技術に挑んでます。それは勇敢ではなく暴挙。
この映画の軸はおそらく
感情のふり幅が小さいふうかのテンションをシンが上げることです。
象徴として小さな声しか出せなかったのに大きな声を出させるってことでしょう。
見終わった後に気づきました。
この映画はおそらく最高難度の作り方に挑戦しています。
現実性も整合性もどうでもいい、見る側の理性ではなく感情だけに刺さるように作ろうとしています。
ふつうは現実味のある表現をして理性を経由して感情に訴えかけます。ですが、現実味も理性も経由せずに感情だけに訴えかける高等技術。それは緻密すぎる計算かそれを直感で構成できる感性で作られていくものだと思います。本作にはどっちもない。失敗してます。
この映画の問題は、おおきく二つ+1。
問題点1.荒唐無稽なのに軸が最初に提示されていないので、客がついてこれない。
監督の独りよがりと言っていいでしょう。
後からまとめてみれば、上記のように考えられます。しかし見ているときは軸が分かっていないので、大物ミュージシャンや芸術家のわがままにしか見えませんでした。見終わった後でもシンがふうかを変えてやろうと思ったのかがわからない。助けられたとはいえ、昨日今日出会っただけでしょうが。
そして一番のフックである「大きな声を出せないミュージシャン」の悩みが弱い。少なくともふうかはそれについて悩んでない。そのままで別の道を模索している。
ところで、ミュージシャンがギターケースに入っているとはギターをぶん投げて窓ガラス割るか?オーディション会場までギターを裸で持っていくか?
問題点2.エピソードもギャグもつまらない。
思いだすような手間をかける価値を感じていない映画なので、具体例が出てきません。ただ思い返すと、ふうかのアパートは一般常識に通じた世界のほうがよかったんじゃないですかね。 ふうかの世界も荒唐無稽だからシンのめちゃくちゃさが際立たない。13アイスクリームって単語は面白いの?
問題点3.吉岡里帆さんの美人度が牽引力にならなかった。
ストーリーや画面で表現されているものの意味が分からなくても、状況に右往左往する吉岡里帆さんがかわいいからいいや。
んで、吉岡里帆さんに引っ張られて見ていたら、本作の中で小さくフックのかかっていたパーツが集まってきて、昇華されてクライマックスに進んでいく!
、、、、だったんですかねー。吉岡里帆さんねえ、、、、ラジオで神田松之亟さんやアルピーさんが自身の番組らで「吉岡里帆さんが美しすぎる!」だけで30分使ってました。吉岡里帆さんの実物はきれいなんでしょうね。
ただ、私はそれだけで話を牽引できるほど吉岡里帆さんにきれいさは感じてません。本作の中でも再発見はできませんでした。
結果、20分寝ました。
現実の時間軸や整合性を捨てても筋やテーマが通っていた物語
www.frederica-movie-review.com
んで突然、現実味を入れてくる
韓国の荒くれもんが村に入ってきたあたりからかなぁ。突然、現実味を入れようとして着てませんでした?
気持ち悪かったのはキスシーン。
走り出した車の中のシンと追走しているふうかがキスしてます。
キスしている上半身シーンは止まっている。(それまで通りの荒唐無稽)
時折、ふうかが車に沿って歩いているんですよ。(突然の現実味)
でも上半身シーンではそんなふうに体は揺れてない。ってか背景も止まっている。
二人がキスして2分。隣に座っていた刑事がやっと気づいて引き離します。気づかなかった刑事も馬鹿だが、運転している警察官が気づいていないわけないだろ。
提示する現実のラインが短時間で行ったり来たりしててすごい気持ち悪かった。
ちょっと話ずれます。
このシーンで車が行っちゃった後、ふうかが転んで、水たまりに突っ伏します。上体を起こして風化が叫びます。叫ぶふうかの後ろに謎の光源があります。
最初は後続の車のライトかと思いましたが、普通に撮影用のライトだったみたいです。それを隠そうともしてない。なんなんだよ。
吉岡里帆さんが元気すぎる告知PVが致命傷
ここまで書いてきたとおり、軸は「小さな声のふうか」→「大きな声のふうか」の成長(?)です。
PVでふうかが叫んでいるところばっかり使われてます。
なので、叫ぶふうかに目新しいものもなく、すっきりするようなカタルシスも感じませんでした。
客を呼ぶには吉岡里帆さんの元気な姿が一番なんでしょうが、それが映画の肝だからなぁ。PVで先に魅せられたら感動も薄れますよ。そこまでの理解不能なストーリーも合わせて、感動は0ですよ。
なぜ韓国に舞台を移したのか
たぶん、キルビルの後半の舞台が日本になっちゃったのと同じなんでしょうね。キルビルはアメリカが舞台のうちはしっかり作りこんでいましたが、日本に舞台を移した途端、整合性も倫理性も法律的な概念も全部捨てた映画になりました。
アメリカ国民が見る分には「うちの国じゃありえないけど、他の国ならありうるのかな?」で飲み込みやすかったんでしょう。
今回の韓国はそれと一緒です。日本では許されない描写や設定も他の国ならOKなのかもね。別に調べないけど。
私が一番強く感じたのはシンがパトカーの後部座席に右から押し込まれたら左のドアから出てくるボケを入れたところです。
そのシーンの私の感想(おそらく制作側の想定通りの感想と低い熱量)
日本のパトカーの後部座席は犯人が逃げられないように内側から開けられないようになってたと聞いたことがある。韓国は違うのかな?別に調べるつもりはないけど
音量を上げろタコ! のクライマックスの流星号で走り出した二人
吉岡里帆さんが覚醒した直後で、大声を出しまくったシーンです。
音量を上げろタコ! のベストシーン
映画のキモ
韓国の隔離村に攻め込まれてた時にシンがふうかに言ったセリフ
「怒れるようになったじゃねえか」
上記にも書きましたが、これがこの映画の肝だったんだろうな。
冗談
何一つ笑えなかった。
きれい・かわいい・色っぽい
ない。
吉岡里帆さんは素晴らしい体をしているそうですが、この映画に露出はありません。肩出しさえない。スカートもロングスカートのみ。
他に若いお姉ちゃんは出てこない。
音量を上げろタコ!の評判
2.26/5.0 (yahoo映画 2018/10/15)
2もあるのか、、、、
監督さん信者が頑張ってる感じ。吉岡里穂さんファンも★をつけられてない。
その他
タグ
監督:-三木聡さん-
脚本:-三木聡さん-
俳優:-阿部サダヲさん- -吉岡里帆さん- -千葉雄大さん- -麻生久美子さん- -小峠英二さん- -片山友希さん- -中村優子さん- -池津祥子さん- -森下能幸さん- -岩松了さん- -ふせえりさん- -田中哲司さん- -松尾スズキさん-
私のこと
公開日にユナイテッドシネマ台場で見ました。この劇場は金曜日にサービスデイ1000円に設定するほど金曜日のくせに苦戦してます。
本作は私を含めて3人でした。
中盤前ぐらいで一人帰っていきました。
中盤終わりぐらいにもう一人も席を立ちました。俺も「帰ろーかなー、でも最後まで見ないとレビュー書いちゃだめだよなぁ」と思いながら見てました。出て言ったお客さんが帰ってきました。「あ、帰ってきた!」と言ってしまいました。(彼とは距離があったので聞こえてないとは思うけど。)