私が少女マンガ原作を見る理由。
私が映画を見るのは近所の映画館の土曜日のレイトショーです。周りに人いないし。
何を見るのかはその週に始まった作品でその日の最後にはじまるものです。一番を遅いと0:20ってのがあったかな?
その時間だと若者か私のような”とりあえず見てみよう”って人しかいないんでしょうね。そしてわたしは”CGすげー!”っていう映画に興味はない。
選択肢を狭めて「深夜に始まるCGが関係ない映画」となった結果、少女マンガ原作が多くなるみたいです。
映画のターゲットが私ではないので、今回も退屈になっちゃうかなーと思っていました。低くしたハードルは越えてきました。
なぜこうまで年齢が高い?
全員17才設定です。
本田翼さん(22)
東出昌大さん(26)
藤本泉さん(23)
新川優愛さん(20)
吉沢亮さん(20)
千葉雄大さん(25)
高畑充希さん(22)
田中先生:小柳友さん(26)
※田中馬渕兄弟は同い年です(笑)。ごちそうさんで東出昌大さんと高畑充希さんは年の離れた兄弟役でしたが、今回は同い年の恋人役です。
主人公二人は働いている役の映画やドラマを見ているのでいまさら高校生姿はすこし、、、、。本田さんは奇麗ですが、顔にハイティーン特有の幼さや丸みは残っていないですしね。
勝手な妄想ですが作者からの要望で東出さんを主人公にしようとしたら周辺に17歳を使うわけにはいかなくなってしまい(年齢の違いが顔と肌に出てしまうので)年齢層を上げたんですかね?勝手な妄想ですが。
朝ドラのイメージで”学生のイケメンは福士蒼汰さん””社会人のイケメンは東出昌大さん”になっていたのでちょっと学生のイケメン役に東出昌大さんっていうのが違和感が.....
と思ったら原作者の別作品の映画化がすでに決まっていて主人公があこがれるのは福士蒼汰さんらしい。
二人とも、この5年ぐらいで一生分のお金かせいじゃった方がいいかも知んないですね。若いんだから寝なくったって体力続くさ!
さてネタバレです。
低くしたハードルは越えてきた。
私が見た少女マンガ原作映画は2本です。
好きっていいなよ。/福士蒼汰さんってかっこいいの? - 心に響くもの<ネタバレ感想>
クローバー/大倉忠義さんと永山絢斗さんの間で揺れる武井咲さん - 心に響くもの<ネタバレ感想>
一言でいえば女子妄想映画。その映画の作り方は否定はしませんが、私には合わないだろうなと思いながら見始めました。
冒頭、突然の雨に見舞われた二人がお寺で雨宿りしますが、30秒ぐらいで止み(ゲリラ豪雨?)、洸が帰る頃には地面が濡れてない。「作り雑だなぁ」とか「みうらじゅんさんに目をつけられちゃうぞ」とか思ってましたが、最後はそれなりに集中してみてました。
女の意地が薄くなっちゃってるのがちょっと残念
なるみんが双葉に言うセリフ。「言い訳しているだけじゃない?」(劇中ではもっと長い)は見ているほうの価値観がグニャっとする一言のはずなんですが、ちょっと無理でした。たぶんマンガじゃ見開きレベルの大きなコマで使っているんじゃないかな?
なるみんの出現が遅く、理由を出すところも丁寧に作って、このセリフは大オチや大オチに直結しないので中盤にさしこむしかない。もっとインパクトのあるセリフだと思うんだけど、ちょっと流れちゃったよなぁ
リーダーグループって聞いて設定すげえと思った。
笑っちゃったところ。クラスでリーダー(学級委員?)を選出して、そいつらだけで合宿したり、企画を練ったりするんだと。
5人グループっていう明確な枠を作りたかったんだろうな。おかげで見やすかったけどね。”本当の友達じゃない友達”ってやつらは登場しなくなっても気にならなかったしね。5人グループの外にいた菊池君やなるみんも立場が飲み込みやすかったし。
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しかし一年の行事をすべてそいつら主導でやるってすごいな。ほかの生徒の成長とイベント参加意欲をほったらかしだよ。
それと友情の示し方は違うと思う。双葉が発表会でダメ出しくらったあと、徹夜して、それを見ていたみんなが各々、発表内容を作って双葉のところに持っていこうとする。それはチームプレーではなく個人プレーの集まりだぞ?
その後、朝やけを見ながら”本当の友達”と5人をくくりますが、本当の友達とやらなら、勝手に作ってくるんじゃなくて一緒に作るんじゃないの?
裁判長っぽいのに何も言わなかった修子
ファミレス(すごく高そうなファミレスでした。高校生じゃ入れなそうな)での双葉の告白「悠里が洸が好きだっていうから私も自分の気持ちに気付いた。だから負けないよ」とひどすぎる宣戦布告をします。
その後、悠里はトイレに行き帰ってきますが目が腫れていたので双葉と修子は泣いたことに気付きます。
「お前、悠里に乗っかってるだけだろ!」と言い出しそうな雰囲気だったんだけど、言ったのは別のことでした。
他にももうひとつ、修子がバサッと切ってくれそうな場面があったんだけど忘れました。
ところで悠里はなんで個室ではなく手洗いのところで泣いてるの?と思ったんだけど、個室を使っちゃうほうがまずいよね。ほかの人が使えなくなっちゃうもんね。
肉親がなくなる話を2連発は卑怯
主題ではありませんが主題に近い大きなバックボーンです。そんな重い話は創作でも踏み込めねーよ。原作では洸の話となるみんの話の間には数巻あったのかもしれないけど映画では数十分の感覚しかない。連発されたら踏み込めないよ。
(劇中の中では夏休みとか文化祭とか使いながら、時間の経過を表わしてたけどね)
悠里、修子、小湊の話が半端になったのは仕方ない
無理やり深堀しようとして全体が浅くなるよりいいです。ところで小湊くん、wikiによるとフランス人とのクオーターらしい。
聖地巡礼する?
洸と双葉がデートしている公園が昔働いていた職場の近所の公園でした。
天王洲公園
みんなの評価
東出さんの高校生に無理があるのは全員賛同。
原作を知っている人は残念、知らない人は原作を見てみたくなったと、評価が逆。
それについて気になった記載が二つ
- 洸役の東出さんも全く原作の設定と違くてイマイチ
- 菊池くんと成海さんの存在は原作とは違い、オリジナルな感じに演じておられ
これから原作を見る人は注意が必要かも。