フレデリカ LOVE 邦画<ネタバレ>

内容を知っている方だけどうぞ。ネタバレで感想や評価を書いています。たまに批評・解説になっちゃっているところもあり。

映画『旅猫リポート』65点/泣きたい人に/ネタバレ感想と評価

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こんにちは。フレデリカです。終盤は場内から鼻をすする音がいくつか聞こえてきました。

旅猫リポート - 作品情報

作品情報

  • キャスト:福士蒼汰さん  高畑充希さん  ナナさん 
  • 監督:三木康一郎さん
  • 脚本:有川浩さん 
  • 公開日:2018.10.26
  • ジャンル:人生・日常
  • 上演時間:118分
  • レーティング:なし

 

公式HP

tabineko-movie.jp

あらすじ&鑑賞前感想

ナナ(声:高畑充希)は人間との馴れ合いを嫌う誇り高き元野良猫。5年前、交通事故にあったところを心優しき猫好きの青年・悟(福士蒼汰)に助けられ、それ以来、悟の猫として幸せにくらしてきた。しかし、ある事情でナナを手放さなければならなくなった悟は、新しい飼い主を探すため、ナナと一緒に旅に出る。1人と1匹の旅の行方は―。

旅猫リポート || TOHOシネマズ

監督は三木康一郎さん。

私としては初めましてです。

 

主人公は福士蒼汰さん。どうしょもないストーリーだった「 曇天に笑う」に巻き込まれた印象が強いです。

 

告知PV

www.youtube.com

 

ここから先は 旅猫リポート の感想です。ネタバレしてます!!

 

旅猫リポート - キャラクターと俳優

悟 - 福士蒼汰さん

コミュ力お化け。

小学生から高校までひとところにいた私は今でも連絡を取るのは一人二人。その中でもこの夏にあったのが一人。しかも十数年ぶり。

私としてはうらやましいぐらいのコミュ力でした。

 

旅猫と言いつつ、彼の半生を振り返る旅でした。入院したときに帽子かぶってたのには驚いた。病室ベットと帽子のコンボはいつでも驚いて、状況が把握できてしまうほどのテンプレート的な描写になってきたなぁ。

 

ナナ(声) - 高畑充希さん

たまーに棒になってました。悟と話している分には違和感を感じなかったんですが、モモとのご対面でその差が歴然。やっぱり本職のトップ( 沢城みゆきさん)と並べちゃいかんね、、、、。

 

ナナ - ナナさん

演技力半端ねえ!無理なことはさせてないってスタッフロールの最後に出てきてたけど、調教中に無理な事させていないことを祈ります。

 

猫なんてよんでもこないは猫を遊ばせておいて回しっぱなし。んでシーンのイメージと重なるような動作をした時のデータを使うという長期戦だったらしいのですが、本作はどうだったんですかね。場面転換激しいし。

車の上でおとなしくしているナナが数回うつってました。あんなにおとなしくしているってことは、室内で飼われたのかな?室内で飼われているコは外に出ると固まっちゃうから。

 

旅猫リポート - ネタバレ感想-

受け取りに行けば、泣けます。「今日は泣く!」と決めた夜におススめ。

泣くようにできてます。意識してそのコースに乗っていればコースアウトすることなく最後まで見ることができます。

 

個人的には泣くポイントとは全く関係ない(もしくは遠因の)高校生フェーズの三角関係の微妙なバランスとその解決方法に見事さを感じました。

高校時代のもやもやしたままの関係性、旦那がまだどこかで引きずっていること、犬が代弁していること、そして何よりも数年たったからこその現代での解決。

良質な物語を作っている有川浩さんの力、もしくはこなれた感を感じました。

 

一点だけ納得いかない。

悟はいい子です。だからこそおばさんに対して深く感謝し、おばさんを見送るまで面倒を見ることが最低限の恩返しとか思っているはず。

それなのにおばさんより先に逝くことになってしまった。おばさんより先に逝く悔しさ申し訳なさが一つも描写されてない。

 

それに比べれば

  • ナナが逃げちゃったときに悟の苦悩やおばさんの申し訳なさが描かれてない。菜の花畑で見失った時にあれだけ泣いたくせに
  • ナナが九州で野良に戻ったとき、普通にご飯を食べてたこと。突然縄張りに入ってきたナナを簡単に受け入れるわけがないんだけどなぁ。

は、些末なことかな。

 

唯一の急カーブ

悟の人となりがわかる小学時代の友人フェーズ

ショートカットしたけど、友人の多さを見せつけた中学時代の友人フェーズ(子猫拾っちゃった農家の人ね)

ナナを手放す理由が判明し始めた高校時代の友人フェーズ

ナナとの絆を見せた菜の花畑・お墓参りフェーズ

ここまで「いい奴なのに悲しい運命」の悟を丁寧に作ってきました。感動へ直線コースでした。カーブもなだらかでした。

そして積み重ねてきたものを信じて急カーブをぶっこんできます。おばさん曰く「実の子供じゃない」

 

このシーンを見た感想は二手に分かれるでしょう。

  • 生い立ちの悲しさと、それを乗り越えた悟のいい奴っぷりに感動する(素直に感動ルート)
  • これ、いりますかね?(お涙頂戴に辟易ルート)

私としては、おばさんが悟を引き取ったのは責任感からだったんだねと得心しました。(妙に納得ルート)


悟が姉夫妻に引き取られたのは、自分が事件の愚痴をこぼしたからです。悟の運命に強く関与したという気持ちは大きかったでしょう。だからこそ再び悟が施設に預けられそうになった時に手を上げないわけにはいかなかった。
唐突にぶっこまれた本シーンですが、おばさんや親夫婦の丁寧な描写のおかげで、ぴたっと収まるところに収まったシーンでした。

旅猫リポート のクライマックスのナナが病院前で入り口をカリカリしてたところ

ちょっと涙を誘いました。

 

旅猫リポート のベストシーン

映画のキモ

一周忌で各時代の友達が故人を思うシーン

たぶん、私が死んだときにはないシーンです。ともだちいないもん。

冗談

小学生時代に学校の屋上で大演説した後、
「ハチは悟が飼ってくれればいいんだよ」と言われてハッとしたところ。

 

きれい・かわいい・色っぽい

怒るお母さん(木村多江さん)

あたしが引き取る!啖呵を切るおばさん(竹内結子さん)

試験より犬!の千佳子(広瀬アリスさん)

どなたもきれいでした。

 

個人的にぐっと来たのは

高校時代に縁側に座っていたときの
茶摘み作業着のままの広瀬アリスさんの後ろ姿
 露出が何もありませんが、姿勢の美しさと作業着の上からでもわかる腰の括れの美しさに脱帽。

 

旅猫リポート の評判 

3.98/5.0 (yahoo映画 2018/10/29)

★的には5をつけている人が半数。有川浩さん信者かなぁ。

コメントも大絶賛を除くと、「原作と雰囲気が違う」「お涙頂戴があざとい」なども少なくない。

 

その他

タグ

監督:-三木康一郎さん-

脚本:-有川浩さん- 

俳優:-福士蒼汰さん-  -高畑充希さん-  -ナナさん-  -広瀬アリスさん-  -大野拓朗さん-  -山本涼介さん-  -前野朋哉さん-  -田口翔大さん-  -二宮慶多さん-  -中村靖日さん-  -戸田菜穂さん-  -橋本じゅんさん-  -木村多江さん-  -田中壮太郎さん-  -笛木優子さん-  -竹内結子さん-  -沢城みゆきさん-  -前野智昭さん- 

 

私のこと

私は奇しくも”ナナちゃん”と交流があります。左の白いコ

店を出て他所のバーに行こうと右に曲がろうとしたら、左の路地からナナが顔を出してました。左右どちらからでも行けるのでナナを追いかけると路地裏に入って振り返ってる。

追いかけると、また少し先に言ってこっち見てる。それを追いかけると、、、、

最終的に人が通れないようなドアの隙間を通って、こちらを覗いてました。私はそこでバイバイと手を振ってバーに向かいました。

、、、あれはひょっとして猫の集会にご招待してくれていたんだろうか?

 

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