単館映画っぽい
単館映画が想像以上のヒットになってtohoシネマまで持ち上がったのかなと感じました。wikiを見ると原作なしの「第44回ロッテルダム国際映画祭のスペクトラム部門」に正式出品。
観覧者に媚を売ってないです。渋谷すばるさんのための見せ場はない(映画としての山場はもちろんあります)し、二階堂ふみさんの濡れ場もセクシーショットもない。夏設定なのでずっと短パンで足を出してますが、セクシーってことじゃない。
ファンサービス一切なし。
あ、まったく関係ないけど、私にとって二階堂ふみさんは学業ではなく女優業の人です。今回は高校中退で前に見た「渇き。」はとんでもないヤンキーです。両方とも学歴が関係ない役柄でした。
実際の二階堂ふみさんは女優業をしながら慶応大学に通ってます。 、、、、すごいな。
さて、ネタバレです。
ラストはポチ夫が歌う
中盤でポチ夫が歌うことがクライマックスなのが分かるつくりになってました。ベタと呼んでいいほどです。ベタでもいいベタならそれでいいでしょう。
混乱と閉塞感が積み重なって、それらをすべてブン投げるような熱い一曲になるはずだったんだと思います。
混乱と閉塞感がちょっと足りなかったんですよね。かすみのスタジオを出た後はラストへの浮上要素しかなかったんだよね。2,3個ほど落ちる要素があってもよかったんじゃないかな。かすみが5本目の指を開いてポチ夫になぐりかかるシーンは好きだけどさ。
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うまいこと閉塞感をつくってうまいことカタルシスでスカッとした映画(こっちはダンスだけどね)
歌が割れてしまった
キーになる歌が新曲と古い日記の二つに割れてしまいました。私はクライマックスに古い日記がくると思ってました。古い日記は過去の象徴だったから新曲を歌った?その割には新曲の印象が薄すぎるんですよ。
かすみが出てくるのが遅い
たぶん、かすみが主人公です。けど、かすみの登場が遅すぎるんですよね。最初のインパクトシーンが終わって、私の中でポチ夫を主人公と決定してから、かすみがすっと画面に登場してきます。
実質二人でやりきった映画なんだけど、このタイムラグでどっち中心で見ていいかちょっと分からなくなってました。
ポチ夫が刑務所から出てくる前に赤犬をしきるかすみが表現されていればまた違ったのかなぁ。(←この配慮がないのも単館映画っぽい)
あまり本題とは関係ありませんが鈴木紗理奈さんがいい感じでした。出すぎず引きすぎず。
ポチ夫が袋叩きされているときに、かすみが現れた理由
ポチ夫がやくざの元に戻った後の仕事が罠で、仲間(?)に囲まれてしまいました。そこに、かすみが現場に現れて殴りかかりました。矛盾を感じたりどういうことか分からないって方が少なくないですが、
私の中では、
かすみが助けに行ったのではなく、
やくざへの依頼主がかすみ。みんなでポチ夫を殴って記憶喪失状態にしようとした。楽屋まで運んだのは、仲間(?)
、、、ということになっています。この辺を脳内補完しなくちゃいけないのも単館映画っぽい
みんなの評価
半数が足りないものを感じてる。足りないと感じているのは人それぞれ。
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