熱海にあるmoa美術館に行ってきました。町中にmoa美術館のポスターが並んでました。
尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅」 光琳アート -光琳と現代美術- | MOA美術館
燕子花と紅白梅と西洋画
燕子花と紅白梅を見てきました。屏風に書いたその巨大な絵は作者やそれが国宝だと知らずとも日本人なら見たことがあるでしょう。
私もそうです。見た瞬間、見たことがあるなぁ。でかいなぁでした。
それが変わったのは大階段に飾ってあった絨毯です。
大階段には、ずっとそこに吊ってあるのか今回意識して吊ったのか分かりませんが、西洋画というか西洋の絵が書いてある絨毯らしきものが飾ってあります。10m×10mあるかも。
なぜ古き日本文化の特集をやっているのにこんなものが目立ったところにおいてあるんだ?と思いましたが、昔TVで見た知識(たぶんなんでも鑑定団)で見たことを思い出しました。
その西洋画のメインは森で遊んでいる子供です。作者の立ち位置から見えている景色をすべて書きこんでいます。森の隙間から見えるお城も丁寧に書き込んでいます。
一方、光琳の絵は違います。書きたいところしか書いていない。燕子花をダイナミックにかいています。バックの風景は空さえも書かないんですね。
さらに紅白梅の木は絵の外にも枝や木が広がっているのを創造できます。絵を見たときに絵が大きく感じることができます。
平たく言うと、大階段の絨毯を見たときに「せまっこくてキツキツだな」と思ったら光琳を感じられていたということではないかと思います。
※西洋画と日本画のどちらが優れているという話ではなく、書き方の違いと思います。
そんなわけで私は心ではなく知識で光琳を感じました。説明文の中に「光琳がフランス人に高評価されて、日本人がもてはやし始めた」みたいなことが書いてあって”誰かに言われて評価するなんて自分がないなぁ”とか思ってしまいましたが、美術館にいた私と一緒ですね。生まれたときから見てきたから、すばらしさを顕在的に感じることができなかったんでしょうね。
お気に入り。
萌絵みたいな寿老人のかわいかったです。大昔からあんな絵が掛けたのね、っていうか日本人ってそんなに変わってない?
それともうひとつ。一見、風神雷神の絵に見えるけど、しっかり見るとまるで違うって絵があって、あれは面白かったな。
おまけ
秀吉が作った茶室を再現したそうです。
曲がって見えるのは茶室が傾いているのではなく、撮影者の腕の問題です。
私の知っている侘びさびとは真逆方向に走っていっているような茶室だ.....。
まったく関係ない
実家に帰ったときに見つけた芸術作品。いい年してケンケンパをやろうかと思いました。