知りませんでしたが、ジブリ作品でした。
ジブリ作品に息づく細かい演出がされてますね。特急に乗ったシーンで、杏奈の前の席にいる全く関係ないサラリーマンが眠くて船漕いでる。
他にも大岩夫婦のどうでもいい(だからこそ夫婦の歴史には大事な)会話など行き届いてました。
原作と舞台を変更したこと
原作はイギリス。ですが舞台を釧路に変えました。七夕祭りで子供が家々を訪ねてお菓子をもらうシーンがあります。ハロウィンを無理やり日本に変換したのかな?と思ってしまいましたが違うようです。函館や釧路では七夕に子供が家々を訪ねてお菓子をもらう風習があるようです。それこそ元ネタはハロウィンかな?
思い出のマーニー サントラ音楽集【特典:A5サイズクリアファイル付】
- アーティスト: 村松崇継
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2014/07/16
- メディア: CD
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さて、ネタバレです。
預かっているお嬢さんが道端で倒れているのが発見されて笑い事で済ませる(一回目の方ね)のは、安全な街とかのどかな村とかおおらかおばさんとかじゃなくて”無責任”だと思うぞ。
ジブリ風怪談?
マーニーフェーズは杏奈の夢だとは思っていました。幼い頃に大人が争っていたときに持っていた人形だよなとは思ってました。サスペンスではないので推理脳で見ても仕方ないとは思いながらもついつい頭を中を巡ってしまいました。
最後オチは、マーニーの過去から一旦切り離してまで最後まで引っ張れることか?久子さんの話が終わった時に、マーニーが世話していた孫って杏奈かなと思いました。もし久子さんの話の流れで孫だってのを出さないんだったら、ヒント(目の色が青いとか)を一つ二つ足して孫ってのは伏せて終わってもよかったんじゃないかな。
ノブコの大人力
太っちょデブ!をしっかりと受け止めて杏奈を受け入れようとするノブコのコミュ力は高すぎだろ、12,3歳なのに!
杏奈は周囲に恵まれまくってます。それがわからないかなぁ。周囲をそと、自分をうちに分けて、コミュ能力が低い自分を特別な人間と想いたいのはわかる。外の世界は手を伸ばせば届くところにあるんだけど、わかんないかな?わかんないよね。
七夕と社交パーティ
ちょっと違和感。原作はイギリスで舞台を日本にしちゃった歪みかな?日本文化下げの西洋文化上げっぽくなっちゃってる。さらにパーティで主役になる方法が、「お金」でした。お金を持った大人たちがわらわらと自分に近寄ってきたら、内気な杏奈じゃなくても怖いよ。生活に地続きの七夕じゃなくて貴族の社交パーティに紛れ込んだおしゃまな女の子ってことなんだろうけど、うーん、、、、。子供の夢の世界としての社交パーティならお金を出して欲しくなかったな。
話について
最初のほうが怪談っぽいつくりなので夏休みの16時ぐらいからテレビで放映してたら、まったり見ていられる感じ。
ゆっくりと話が進むので、途中で冷蔵庫にジュースを取りに行っても話についていきます。背景のこだわりに目がいっても大丈夫、楽しめます。
思春期ですね
子供を引き取ったのと国から補助金がもらえるのは別の話です。遺産があるならまだしも補助金目当てで子供を引き取ったりしないでしょ。杏奈の教育費や食費をケチっている様子もない。けど杏奈は納得できない。
もらえるものは貰っとかないと!ってのは大人の理屈なんでしょうね。同級生にはない特別扱いを国からされていることに罪悪感や引け目を感じてしまう。そりゃ同級生に喋って、その子との関係がよくなることはないだろうから黙ってたほうがいいことだけどさ。
ま、思春期ですね。
キャスト
佐々木杏奈役の高月彩良さん。前のGTOに出ていたそうです。特に違和感を感じませんでした。
マーニー役の有村架純さん。落ち着いた演技でした。
みんなの評価
最初はマーニーの存在が整合性があわない(湿地屋敷はボロボロとか)けど、最後にすっきりした。そうです。
うーん、、、、私は考えすぎているかな